出窓のあるリビングは、明るく開放感があってとても素敵ですよね。
しかし、限られたスペースなのでインテリアの作り方に悩む方も多いのではないでしょうか?
リビングの出窓は、上手に使うことでお部屋の雰囲気を全く違うものへと変えてくれます。
出窓のアレンジを楽しんで、リビングをますますおしゃれなものに変身させてみてはいかがでしょうか。
リビングの出窓でインテリアを作る時の注意点とは?
出窓がリビングにあると、それだけでお部屋が明るくなったり開放感が出たりしますよね。
出窓には様々な形がありますが、一般的に住宅で多く使われているのが「台形出窓」というものです。
台形出窓は文字通り、台形の形に外へ張り出しているものですから、窓ガラスが正面以外に左右の二面あることで、通常の窓より光を取り込みやすくなっています。
そのため、お部屋全体が明るく感じるというわけですね。
さて、出窓を使ってリビングのインテリアを作る時にはいくつかの注意点があります。
●陽の入り方
例えば南側や西側に出窓がある場合には、季節によっては陽の入り方が強すぎる場合があります。
一方で、北側に出窓がある場合には、冬場のガラスの冷えによって特に結露が生じやすくなることがあります。
(他の方角でも温度差によって結露はあります)
日焼けや水滴のどちらであっても、装飾品によっては破損する恐れがあります。
特に、本などの紙製品は注意が必要です。
●置き方によってはだらしなく見える
出窓があるからとあれもこれも無秩序に置いてしまうと、見た目が悪く開放感も失われることがあります。
ある程度の「間」を設けることも大切となります。
●ホコリが溜まりやすい
出窓はオープンラックと同じく、扉がないのでホコリが溜まりやすくなります。
そのため、あまり細々としたものを配置すると、掃除が大変になることも考えられます。
出窓を飾る時には、このようなことにも配慮しながら素敵なリビングのインテリアを考えてみましょう。
リビングには緑を!安定のアイテムで癒しの空間を作ろう
それでは早速、出窓に合った素敵なインテリアをご紹介しましょう。
まず最初におすすめするのは、植物を使ったインテリアです。
観葉植物といえば、直射日光の当たらないお部屋でも育つものが多いのですが、出窓は採光が良いので陽を浴びて育つ植物にも絶好の置き場所といえるでしょう。
大きめの観葉植物をひとつだけ置くと、シンプルながら存在感があっておしゃれに見えますが、コースターを引いて多肉植物のミニ鉢を並べるのも可愛らしいものです。
多肉植物は、日光を好み寒さには強いので出窓に向いている植物ですし、初心者でも育てやすいので特におすすめできます。
クリスマスなどは季節に合わせて、ポインセチアやミニツリーで華やかに冬を越すというのも素敵でしょう。
リビングを和風モダンにしている場合には、盆栽やミリオンバンブーのような植物を飾るのも風情があって良いものです。
盆栽も日光を必要としますので、陽が良く入る出窓に置くのはおすすめです。
また、鉢植えだけではなく、出窓の台となる部分をあえて使わずに、プラントハンガーを使って上から吊るすのもパッと目を引くインテリアとなりますよね。
まるで植物のカーテンのようで、リビングをさわやかな印象にしてくれることでしょう。
出窓にオープンラックでインテリアを
リビングの出窓にインテリアを施す場合、細々としたものを置かないことは前述しました。
しかし、飾りたいものがたくさんある場合には、オープンラックを設置してから飾ってみてはいかがでしょうか。
出窓全体にラックを設置してたくさんのものを飾ってしまうと、採光は遮られて少々ごちゃごちゃした印象を与えてしまうかもしれません。
出窓の一部だけにラックを置いたり、全体を使うならば格子状のラックを使用するなどして、まとまり良く見せることが大切となります。
あまり大きなものを飾るよりも、小さいものを選んだ方が光を遮らなくて済みそうですね。
ラックの間からこぼれた光がリビングに差すと、インテリアがより輝いて見えるでしょう。
飾るものは、先ほどご紹介したミニサイズの植物も合いますし、小さなフィギュアやミニカーのように趣味のものもおすすめです。
また、出窓のラックに飾るものとしては、ガラス細工も光を受けてキラキラと輝くので、お部屋を明るく華やかに見せてくれるでしょう。
様々な柄でできたステンドグラスのミニパネルなどを置いてみれば、とても美しいのでリビングでも一際目を惹きそうですね。
ただし、どうしてもホコリは溜まってしまいますから、定期的にはたきなどで掃除をすることが大切となります。
出窓をデスクとして使用!リビングの小さな書斎にも
出窓にはいくつかの種類があることは述べましたが、一般住宅でも台形出窓以外の出窓を設けている家庭はたくさんあります。
家の角に沿ってL字型の出窓がある家があれば、カウンターのように天板だけが出ていて出窓の下に空間が空いていることもあるでしょう。
カウンターのようになっている出窓は、一般的な出窓よりも使いやすい印象があります。
例えば、出窓の前に椅子を置くだけで、デスクとして使用することができますよね。
一般的な形の出窓では、イスを置いても脚を置く場所がないのでそのままデスクとして使用することはできません。
その場合は、出窓の上に奥行きのある板を1枚固定して、脚を置くスペースを作る必要があります。
リビングやダイニングは食事を取る場所ですから、デスク代わりに使える場所はいくつかあります。
しかし、パソコンを置く場所に困っていたり、母親の家事用デスクとして単独でデスクがあるのは使い勝手が良いものです。
出窓は明るくて開放感があるので、壁に向かったデスクよりも気持ち良く、作業の効率も上がることでしょう。
ただし、リビングである以上はインテリア性も大切にしなくてはなりませんよね。
武骨な書斎とするのではなく、近くにグリーンを置いたり家族の写真立てを飾るなどして、温かみのあるイメージにしたいものです。
リビングの出窓には雰囲気のあるインテリアで別世界を
リビングの出窓には、お部屋の雰囲気とは少し離れた別世界のようなインテリアを作るのもひとつの手です。
リビングにあるチェストなどとは違い、壁より外側に設置されている出窓は空間を区切られているので、お部屋のテイストと少し離れてもあまり問題はありません。
ただし、あまりに突飛なものだと悪目立ちしてしまう可能性もありますから「適度に」を心がけるようにしましょう。
●ライトを使ってインテリアを楽しもう
例えばランタン型のライトを置いて、横に松ぼっくりやドングリなどを飾る山小屋のような雰囲気は、秋から冬にかけて落ち着いたムードのある雰囲気を作ってくれそうです。
ステンドグラスを使ったライトや、動物型や月の形の置き型照明などは、それだけでインテリアの役目を果たしてくれます。
●季節のものを飾る
「クリスマスにポインセチアを」というご紹介もしましたが、グリーンや花と一緒に電飾でライトアップをして華やかな空間を楽しんでみてはいかがでしょうか。
年が明ける時には、干支の置物や鏡餅を置いて和の空間を作るのも良いですよね。
小さな畳の敷きものを敷くと、一層和を感じて清廉な印象を与えます。
節分やひな祭り、ハロウィンやイースターなど、日本には国内と海外両方の行事を楽しむ習慣がありますから、季節のものを1年通して様々に変えて季節感を楽しむのも良いでしょう。
出窓の周りでもインテリアは楽しめる
出窓のインテリアというと、どうしても空いている空間にものを飾りたくなってしまいますが、もっと広い範囲でインテリアを楽しむことも可能です。
掃除が苦手な方や、細かいものを飾ることは好まないという場合には、出窓の周りを使ってインテリアを楽しむのも良いでしょう。
または、出窓にものを飾りつつ周りにデコレーションするのも華やかで楽しいですよね。
例えば、出窓の内側に鎧戸やルーバーの扉を付けてみると、リビングの印象はガラリと変わります。
古い木製のアンティーク扉なども良いかもしれません。
ただし、賃貸住宅などでは壁に傷付けずに扉を付けるのは難しいかもしれませんので、注意が必要となります。
扉を付けることができない場合には、カーテンを凝ったものにするという方法もあります。
レースのバルーンカーテンや姫系のギャザーカーテンのようにロマンチックなスタイルは、リビングを可愛らしい印象にしてくれます。
珠のれんや紐のれん、ビーズカーテンを掛けてみれば、出窓に飾ってあるものが見え隠れして、ついのぞきこみたくなるかもしれません。
こうした合わせ技は出窓でしかできないので、思い切り楽しんで作ってみてはいかがでしょうか。
出窓の使い方は何通りも!
出窓は、収納棚にも飾り棚にも、作業をするスペースにも使えるお得な空間だといえます。
窓をそのまま使えるということは、外の風景や光までもインテリアの一部として使えるということになりますよね。
自宅に出窓があるのなら、そのまま空けておくのはもったいないと考えます。
リビングはお客様をお通しする場所でもありますから、出窓を使っておしゃれなインテリアを楽しんでみましょう。