2DKのお部屋に住む時、洋室か和室かで置くインテリアは大きく変わります。
洋室は比較的簡単にインテリアのレイアウトを決めることができますが、和室の使い方で悩んでしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は、2DKで和室がある場合のインテリアコーディネートについてご紹介します。
2DKは何人家族に向いているの?
和室に置くインテリアを考える前に、まず、2DKはどのような家族構成に向いているのかを考えてみましょう。
家族の人数によって、お部屋の使い方は全く異なります。
家族が増えれば居室もその分必要となりますから、家族の人数に合ったお部屋選びがとても大切になります。
一般的に2DKのお部屋は、1~2人向けのサイズだと考えられています。
まだ子どもが小さな内は、3人でも問題はないでしょう。
居室が2部屋あるので、子どもが大きくなってからでも大丈夫なように感じますが、リビングがない「DK」の広さはおよそ6~10畳となっています。
広くても、10畳のダイニングキッチンで小学生以上の子どもも含めた3人で生活すると、少々手狭に感じられます。
インテリアの配置を工夫することで3人での生活も問題はないかもしれませんが、「伸び伸びと不自由なく」というのは難しいでしょう。
また、その場合隣接する一室をリビング代わりに使う家庭も多いことから、居室として使えるのが一室だけになってしまうこともあります。
さらに、2DKで3人分の収納を確保するのも難しいといえるでしょう。
3人以上の家族ならば、2LDK以上のお部屋を選んだ方が使い勝手が良さそうですね。
2DKのダイニングに和室が隣接している場合のインテリアコーディネート
2DKの一般的な間取りでは、廊下のスペースを取ることがあまりありません。
そのため、居室の内の一部屋かあるいは二部屋とも、ダイニングに隣接していることがほとんどです。
ダイニングに隣接しているお部屋は、前述した通りリビングの代わりにすることもできます。
もし、和室が隣接しているならば比較的インテリアを増やすことなく、くつろぎスペースを作ることができるでしょう。
リビングのインテリアというと、まずソファを想像される方が多いのですが、くつろぐスペースにソファは必ずしも必要というわけではありません。
おすすめのインテリアコーディネートは、座卓と座布団だけのシンプルなスタイルです。
フローリングだと床は冷たくて硬いので、ラグを敷いたりクッションや座椅子を人数分置いたりする必要がありますよね。
和室であれば、フローリングと比べて畳がやわらかいので、座布団1枚あるだけで十分にのんびりすることができますし、お部屋を広く使えるので、あえてものは増やさないインテリアコーディネートの方が良いと考えられます。
冬には座卓をこたつに変えるのもおすすめです。
もし小さな子どもがいる場合には、和室を遊び場として使うのも良いでしょう。
よちよち歩きの子どもでもフローリングより滑りにくく、転んでも大きな怪我をしにくいことから、小さな子どもと和室の相性はとても良いのです。
お客様を通す時には閉めてしまって普段は開け放していれば、子どもの遊んでいる様子を見ることもできて安心です。
隣接した和室にソファを置いて和モダンにしたインテリアコーディネート
2DKの間取りで、「ダイニングに隣接した和室はものを置かないインテリアコーディネートがおすすめ」とご紹介しました。
しかし、やはり床でのんびりするよりも「ソファを置いておしゃれなお部屋にしたい」と考える方もいらっしゃいますよね。
実は、和室にソファというのは意外にも相性が良く、インテリア性に富んだお部屋にすることができます。
和室にソファを置く時は、いくつかポイントがあります。
●低めのソファの方が相性が良い
和室にインテリアを置く時は、全体的に低めのものを選んだ方がお部屋を美しく見せることができます。
高さがあるソファなら、どっしりとした床置きよりも木製の脚やひじ掛けがあるレトロな印象のものを選ぶと良く映えます。
●奇抜な色よりもアースカラーを選ぶ
和室に真っ赤なソファでもおしゃれに見えることはありますが、派手な色や奇抜な色は和室の雰囲気と合わないことの方が多いものです。
畳に合わせたグリーンや、障子などの白木に合わせたベージュ、生成りなどのソファを選ぶと、お部屋に溶け込んで落ち着いた印象を与えます。
●脚でへこみを作らないよう配慮する
最後は注意点ともいえますが、脚のあるソファを選ぶ時にカバーや敷物を敷く配慮がないと、畳にへこみを作ってしまいます。
ソファをずらせなくなってしまうと困りますので、十分に注意しましょう。
ダイニングから独立している和室は何に使う?
2DKの間取りで和室がダイニングから離れている時には、どのように使うと良いのでしょうか?
ダイニング横のスペースからも独立したお部屋は、寝室として使うのに向いています。
寝室が和室であれば、無理にベッドを置かなくてもお布団を敷いて使うことができますね。
お布団の場合には日中は押し入れにお布団をしまって、フリースペースとして使えるのでお部屋を有効活用できます。
もちろん、ベッドが好きな方はベッドを置いても素敵な空間を作ることができます。
すのこベッドや木製のフロアベッドなど、高さのないベッドが和室には良く合います。
和室のインテリアコーディネートは、空間に余裕がある方が美しく見えますね。
また、独立したお部屋は客間として使うことも可能です。
客間にすればダイニングが散らかっている時でもお通しすることができて安心ですよね。
旅館のようなデザイン性のある素敵な座卓を置いて、花器で季節の花を飾るようにしてみましょう。
実家の両親などに泊まっていただく時には、お部屋の隅に小さなスタンドライトがあるととても便利で風情も感じられます。
客間にする時にも、やはりインテリアやものでゴチャゴチャとしないシンプルなインテリアコーディネートが良く合いますよ。
2DKで和室を子ども部屋にする時には?
2DKの間取りが向いている家族構成はご紹介しましたが、子どもがひとり部屋を持つ年頃まで2DKのお部屋に住むということはもちろんありますよね。
和室を子ども部屋として使う場合には、どのようなインテリアコーディネートがおすすめなのでしょうか。
小さい内は畳のやわらかさが嬉しいものですが、1人部屋を持つほどに大きくなると子ども部屋に置くインテリアは洋室向けのものが増えてきます。
ベッドや学習机、チェストなどは基本的には洋室に合うように作られていることがほとんどですよね。
畳が和紙畳や琉球畳のようにモダンなものであれば、インテリアが洋風でも違和感はありません。
しかし、昔ながらの緑の畳でへりも和風の柄となっている場合には、ラグなどを敷いて和風モダンな印象にする方が、簡単に子ども部屋をおしゃれに見せることができるでしょう。
畳にラグを敷くのなら、薄いピンクや清潔感のある白、同じ緑で濃淡が違うものなどを選ぶとよく映えます。
インテリアは、アルミやパイプなどの無機質な素材よりも、木製のものを選ぶようにします。
インテリアの形は特にこだわることはありませんが、昔ながらの和室のタンスにあるような階段式のタンスやチェストは和室にもよく合うでしょう。
機能性の高いシステムデスクよりも、シンプルな木製のデスクと椅子を選んだ方がお部屋に馴染んでやさしく見えます。
押し入れの襖を外して、オープンクローゼットにするのもおすすめです。
和室に合わせやすいおすすめのインテリア雑貨とは
最後に、どのお部屋でも使うもので和室に合うおすすめのインテリア雑貨についてご紹介します。
和室には和風のものだけが合うのではなく、アジアンテイストの雑貨や北欧調の柄もよく合います。
●ゴミ箱
和室でゴミ箱を選ぶのなら、木製の円柱型で穴の開いた蓋付きのものは昔ながらの形でよく合うものです。
また、籐のカゴや麻ひもで編まれたカゴなどをゴミ箱として使うのもおすすめです。
●ティッシュケース
木製のティッシュケースは間違いなく和室によく合います。
風呂敷やちりめんなど、和を感じる素材でティッシュ箱ごと包むのも華やかで良いでしょう。
●時計
時計もやはり木製のものは間違いなく合わせやすいといえるでしょう。
昔ながらの振り子時計も、レトロな雰囲気がおしゃれに見せてくれます。
2DKの居室のどちらも和室の場合には、お部屋のテイストを変えてみるのも楽しいですね。
一部屋は純和風で、一部屋はアジアン風にしてインテリア雑貨を変えてみてはいかがでしょうか。
和室のある間取りは使いやすい!
今回は和室のインテリアについてご紹介しましたが、コーディネート次第で使いやすくもなります。
古い日本家屋はどんどん減っていきますが、和室を好む方はまだまだ多く、近年ではお部屋の一部にも畳を取り入れる方がたくさんいらっしゃいますよね。
せっかく自宅に和室があるのなら、洋室ではできないインテリアコーディネートを楽しみたいものです。
インテリアを置く際には畳を傷つけないような配慮を忘れずに、オリジナルなインテリアを完成させてみてください。