「ベッドよりも、布団を敷いて眠るほうが安心する」という方はいらっしゃいませんか?
ご自宅に洋室しかない場合、そこに布団を敷くとインテリアから浮いてしまって、少しチグハグな印象になってしまいます。
そこで、洋室に布団を敷きたいときには、和モダンインテリアを取り入れてみましょう。
和モダンは人気のインテリアスタイルで、布団との相性も良いです。
まずは、「和モダンインテリア」について考えてみましょう。
「和モダン」はどのようなインテリアスタイル?
洋室に布団を敷くのであれば、それに合わせてインテリアも和風にアレンジしてみましょう。
すると、布団が洋室の雰囲気になじみやすくなります。
近年は、和食を筆頭に日本古来の文化が見直されつつあります。
そのため、和の要素を取り入れたインテリアスタイルが人気となっているのです。
今回取り上げる和モダンインテリアは、「和」と「洋」を組み合わせながらつくります。
別名「ジャパニーズ・モダン」とも呼ばれ、世界的なブームを巻き起こしました。
日本の伝統的なデザインと欧米由来の現代的なデザインをミックスさせれば、ご自宅に和室がなかったとしても、和モダンインテリアに仕上げることは可能です。
ちょっとしたコツさえ掴んでしまえば、洋室でも手軽に和モダンテイストにすることができますから、ぜひともチャレンジしてみてください。
お部屋のベースが洋風なので、和のアクセントを加えていくことが基本となります。
次項から、そのポイントをご紹介していきましょう。
布団が合う!洋室を和モダンインテリアにするカラー選び
ここからは、洋室を和モダンインテリアへと仕上げるポイントをご紹介します。
布団を敷いてもマッチするようなお部屋づくりを目指しましょう。
【落ち着いたカラーコーディネート】
ベースカラーには、ホワイトやベージュがおすすめです。
真っ白よりも、「生成り色」のようなイメージですね。
※生成り色…赤みや黄みを帯びた白色
すると、空間をやわらかい雰囲気に仕上げることができます。
そこに、自然との融合を感じさせる「アースカラー」を投入していきましょう。
アースカラーとは、大地や木などの自然物を連想させる色のことです。
和モダンインテリアでは、ブラウン系や深みのあるグリーン系が最適でしょう。
はっきりとした原色や鮮やかなビビッドカラーは、基本的にあまり使用しません。
彩度は控えめにすることで、和の落ち着いた雰囲気を演出していきます。
また、日本ならではの「伝統色」を取り入れることもおすすめです。
日本文化特有の色彩からは、四季や自然の風情を感じられます。
和モダンにはどんなインテリアアイテムが適しているの?
引き続き、洋室を和モダンインテリアにするためのポイントをご紹介していきます。
色の選び方を学んだところで、次はインテリアの表情を左右する、素材や質感についてお話ししましょう。
【和素材で質感をアピール】
インテリアコーディネートにおいては、家具やファブリックの素材感を意識することも忘れてはなりません。
落ち着いた和モダンスタイルということで、自然素材を使ったぬくもりのある空間にしていきましょう。
家具は木製で、リネンやコットンなどのナチュラルカーテンを取り入れると最適です。
質感が豊かなものを選ぶと、お部屋のイメージがやさしくなります。
布団を敷いて眠るなら、なるべくリラックスできるお部屋にしたいですよね。
和モダンには心を落ち着かせる効果が期待できるので、寝室インテリアとしてもおすすめなのです。
【家具は低いものを選ぶ】
重心が低くなることによって、和の雰囲気を増加させます。
そのため、ローテーブルやローソファなどといった背の低い家具を取り入れていきましょう。
デザインにおいては、シンプルで装飾の少ないものが好ましいです。
モダンテイストの要素を加えながら、上手にミックスしてください。
布団の雰囲気に合わせて!照明で和モダンスタイルを格上げ
次にお話しするのは、空間のイメージを変える照明についてです。
【照明で和の空間づくりを】
インテリアコーディネートの決め手となるのが、照明の使い方です。
和モダンは温かみのあるイメージが強いので、照明においても暖色系の明かりにしていきましょう。
オレンジのような色味をもつのは「電球色」の照明です。
リラックスしたいお部屋に向いていますから、布団を敷く洋室にも取り入れてみてください。
電球の色を変えたところで、照明器具のデザインにもこだわっていきましょう。
シェードが木材や竹材だったり、和紙を使っているものだとぴったりです。
また、間接照明を設置するのも良いですね。
格子や桟を思わせる、和の要素を含んだフロアライトを探してみてください。
直線的なデザインで暗めな色のものを選べば、失敗は少なくなります。
洋室に置いても違和感なし!和モダンインテリアアイテム
続いては、和モダンインテリアにおすすめのアイテムをご紹介していきます。
「どこか和の要素が足りない」「お部屋の雰囲気が布団とミスマッチ…」そんなときに、取り入れていただきたいアイテムです。
●古材フォトフレーム
和モダンインテリアはアンティーク調のアイテムと調和します。
テーブルやイスを同じく古材のもので揃えれば、統一感が出ておしゃれな印象になります。
●和風アート
和を感じさせるアート作品を飾ってみましょう。
組子調の「和風アートパネル」や、墨文字の「アート書道」などは、堅苦しくなくてどこかカジュアルな雰囲気です。
洋室にも違和感なくディスプレイできますから、ウォールデコアイテムとして取り入れてみましょう。
●錫製の花器
錫(すず)は希少性の高い金属です。
銀色の輝きが美しい錫製の花器は、スタイリッシュなデザインが多いため、和モダンインテリアにとって最適なアイテムでしょう。
錫の殺菌効果によって、切り花が長持ちするという機能性も兼ね備えています。
●雲竜柳
雲竜柳(うんりゅうやなぎ)の枝をドライ加工したインテリアアイテムが人気です。
シックなモノトーンカラーだと、和のニュアンスを感じさせつつも現代的なモダンスタイルにマッチします。
洋室の落とし穴!?フローリングに布団を敷くときの問題点
これまで、洋室を和モダンインテリアにするためのポイントをご紹介してきました。
洋室に布団を敷いて眠ること自体に問題はありませんが、湿気対策やこまめなメンテナンスを怠ると思いもよらぬトラブルが起きてしまうかもしれません。
フローリングには畳のような調湿機能が備わっていないため、布団にカビが生えやすくなります。
そのため、「すのこ」や「除湿マット」を取り入れながら、湿気対策をしていきましょう。
また、朝起きたら折りたたむ、換気をする、掃除してホコリをためないというメンテナンスも必須です。
そして可能であれば、「ユニット畳」を設置してみてはいかがでしょうか。
ユニット畳とは「置き畳」のことで、「システム畳」と呼ばれることもあります。
好きなスペースを好きな分だけ畳にすることができるので、フローリングに畳を導入したい方に最適です。
布団の下に畳を配置するだけで、和モダンの雰囲気が一気に増すことでしょう。
近年はおしゃれなカラーリングのものが多く発売されていますから、お好みで選んでみてください。
ブラウンやブラックなら汚れが目立たず、和モダンインテリアともうまく調和するはずです。
また、畳の上に布団を敷くことで腰痛対策にもなりますから、うれしいメリットがたくさんですね。
和モダンインテリアは寝室にぴったり!
魅力的な和モダンインテリアは、洋室でもつくることができます。
和モダン風にアレンジしていけば、布団を敷いていても違和感がなくなりますね。
日本の伝統文化が感じられる寝室なら、リラックス効果があって安眠できそうです。
布団の湿気対策などにも気を使いながら、「和」と「洋」の融合をたのしんでください。