16畳のLDKにはどんな照明がおすすめ?数や明るさも考えよう

最終更新日:2019/04/19

LDKの広さや形は家によって異なりますが、LDKが広くなればなるほど迷ってしまうのが「照明」ではないでしょうか。

広いLDKと狭いLDKでは、当然照明の明るさは変えるべきですし、場合によっては数を増やした方が良いこともあるでしょう。

今回は、平均的な広さといわれる16畳のLDKの照明は、どのようなものが良いのかご紹介します。

照明を選ぶ時はLDKの広さだけでなく形も重要!

16畳のLDKで使う照明を考える時は、お部屋の形も考慮する必要があります。

LDKとは、一般的にはリビングとダイニングキッチンが一体型となっているお部屋のことを指しますが、リビングのない家ではダイニングキッチンの横にあるお部屋の間仕切りを開けてLDKとしている家もあるでしょう。

お部屋がふたつに分かれている場合には、16畳を約半分程度に分けていることになるので、一般的な照明をそれぞれのお部屋で使うことで十分といえます。

考えるのが難しいのは、一体型のお部屋に付ける照明です。

16畳のLDKが正方形なのか長方形なのか、あるいはL字型LDKなのか凹凸のあるLDKなのかによって、付ける照明は明るさも数も変わることとなります。

正方形のLDKならば、キッチンの照明にプラスして光量の適した大きな照明がひとつあれば十分ということもあります。

しかし、長方形のLDKは真ん中だけに照明があると、最端まで十分に光が届かないこともあるので、キッチンにプラスして6~8畳用の照明をふたつ付けた方が十分な明るさを確保できるでしょう。

L字型LDKならば、キッチンとダイニング、リビングのそれぞれに必ず照明を付けることになりますし、凹凸のあるLDKならば当然陰になる部分が増えるため、3つ以上の照明が必要になるかもしれません。

照明の数を少なくすると、照明自体の金額や電気代を抑えることができますが、いざお部屋に入ってみた時に「思ったよりも暗い」と感じることがあります。

一方で、照明の数を増やすことで初期費用は嵩んでも、使いたい場所だけを使用することで省エネにもなりストレスなく明るさを調整できるというメリットが考えられます。

LDKの照明の数で迷った時には、多くした方が無難です。

キッチン、ダイニング、リビングにそれぞれひとつずつ設置すると使いやすいといえるでしょう。

16畳のLDKで必要な明るさは?

さて、ここでは16畳の広さに必要な明るさについて考えてみましょう。

現在一般家庭で使用されるのはLED器具の照明が一般的ですが、LED器具には「定格光束」という表示があります。

この定格光束は単位をlm(ルーメン)として、お部屋の大きさに合った明るさを選ぶ時に重要な基準となります。

カタログでは適用畳数表示もされているので、プロでなくても照明を選ぶことが可能になっています。

ただし、シーリングライトとペンダントライトなど、使用される器具の種類や吊り下げる位置などで同じ定格光束でも明るさの感じ方は異なることもあるので注意が必要です。

16畳のLDKならば、キッチン部分は4.5~5.5畳くらいが一般的な広さです。

キッチンには独立した照明が付くことを考えると、10.5~11.5畳分の照明を考える必要があるということになりますよね。

LDKにひとつの照明を考えているのなら、光束は4500~5500lm程度が妥当だということになります。

ふたつの照明に分けるのならば光束をただ半分にするのではなく、それぞれ3500~4000lm程度は合った方が使いやすいでしょう。

ただし、前述したようにLDKの形で必要な光量は異なりますし、昼白色や電球色など照明の色味によっても感じ方はそれぞれ異なります。

場合によっては1.5倍程度の光束が必要となるお部屋もありますので、あくまでも一般的な目安として考えておいて、最後には必ず設計士の方や電気技師の方などに相談をするようにしましょう。

16畳のLDKには実用的で使いやすい照明を

それでは、これから16畳のLDKで使いやすい照明についてご紹介しましょう。

LDKで使うのに適しているのは、何といっても実用的なシーリングライトでしょう。

シーリングライトというとシンプルであまり個性のないイメージがあるかもしれませんが、近年は様々なデザインのものがありますので、十分にお部屋をおしゃれに見せてくれます。

また、天井に近い位置で設置されるため均一にお部屋を明るくしてくれるので、主照明として使用するには一番適しているといっても良いでしょう。

LDKにふたつの照明を使用する場合には、同じ形の照明を選んで統一感を出しても良いですし、リビングだけにシーリングライトを使用してダイニングにはペンダントライトを使うなどの分け方をしても良いでしょう。

照明を選ぶ時には、住んでいる方の好みも大きく関わってきます。

照明はお部屋を照らすだけとしてできるだけ存在感を感じさせない方が良いのか、存在感は感じても主張しすぎていない方が良いのか、照明を明確にインテリアとして考えるのか、ということで照明の選び方は大きく変わります。

できるだけ存在をなくしたいのであれば、飾りのない丸いシーリングライトや天井埋込式のシーリングライトが良いでしょう。

主張しすぎない照明が良い場合には、木製の縁や丸以外の形のものを、インテリアをして使用したいのならばクリスタルのように目立つ飾りの付いたものや、カラーの付いたものなどはいかがでしょうか。

LDKで照明をインテリアのひとつとするのなら

実用的な照明とは反対に照明をインテリアとして考える場合には、シーリングライト以外の照明を選択肢に入れても良いかもしれません。

ご紹介したシーリングライトとペンダントライトの組み合わせなども良いのですが、インテリアとして使用するのならシャンデリアも視野に入れてみてはいかがでしょうか。

シャンデリアというと一般家庭に不向きなイメージもありますが、今では引っ掛けシーリングさえあれば付けられる軽量型の小型シャンデリアというものもあります。

大きく分けるのならば、こうしたタイプのシャンデリアはシーリングライトの中の一部といえるかもしれませんね。

そして、シャンデリアのように魅せるインテリアとは別として、間接照明もLDKをおしゃれに見せてくれる照明のひとつです。

間接照明は反射を利用した光を室内に落とすものなので、生活する上で間接照明だけでは暗くて使うことができません。

主照明と併せて使用することで効果を大きく発揮してくれます。

ご紹介したシャンデリアとも相性は良いものです。

例えばテレビ台の後ろに、あるいは棚の一番上に間接照明があることで、お部屋の端までムードのある雰囲気を作ることができます。

16畳のLDKならば、主照明は明るいものをひとつにすることで間接照明の良さを活かしやすくなります。

16畳のLDKで補助照明を効果的に使おう

16畳のLDKでは、基本的には主照明を点けるだけで全体を満遍なく照らせるような明るさの照明を選ぶようにします。

しかし、細かい場所での作業や、手元を照らすための補助照明を効果的に使うことで、より使い勝手の良いLDKとなるでしょう。

補助照明はあくまで補助ですので、デスクに置くスタンド照明のように置き型のものを使用されている方は多いかもしれません。

しかし、補助照明を使うべき場所を最初から決めておけば、照明を天井や壁に設置をすることでスペースの無駄を省くことができます。

例えば、LDKの一角にパソコン用のデスクや家事用の作業台を設けた時、すぐ上や近くの壁に補助照明を付けると手元が陰にならずに、作業が進めやすくなります。

また、対面式キッチンにカウンターを付ける時には、キッチンやダイニングに付けた照明とは別にカウンターの真上に当たる部分に補助照明を付けることで、食事の時にそこだけを使用することができます。

他にも、一部吹き抜けがあるLDKなどの場合には補助照明が活きてきます。

吹き抜けを避けて主照明を付けていると、吹き抜け部分だけがぽっかりと穴が開いたように暗く見えてしまうので、吹き抜けの天井(2階にあたる位置)からスポットライトで階下を照らすことで明るいLDKになります。

家に人が少ない時には、主照明を消して補助照明だけを使うということもできますから、補助照明を増やすことは結果的に電気代の節約となる場合もあります。

LDKは調光・調色機能のある照明で雰囲気を変えてみよう

LDKに付ける照明は、調光や調色ができる機能のあるものを選ぶと、お部屋の雰囲気を一層変えることができます。

調光とは明るさを段階的に調整できる機能で、調色とは照明の色味を調整できる機能です。

調光機能は使い方次第で省エネになりますし、調色機能はシーンごとに色味を使い分けることができるのでとても便利なものです。

例えば、調光機能は夜に一番明るい状態で使っていて、日中の光が入る時の補助として照明を点ける時には明るさを抑える、という使い方をすることができます。

調色機能についてはその日の気分で変えても良いですし、イベントの時やその日の過ごし方で変えてみるのも良いでしょう。

夏場はスッキリとしたクールな印象のある青みがかった昼光色を、子どもがリビングで勉強をする時には字が見やすい昼白色を、というようにです。

温白色や電球色はオレンジ色の暖かい光なので、ゆったりと取りたい夕食時や誕生会などのイベント時に活躍してくれそうです。

照明をふたつ付けている16畳のLDKならば、ダイニング側だけを調色機能有りにして、リビング側は明るい昼白色のみとしても良いでしょう。

近年では昼白色や電球色のような一般的な色味だけではなく、様々なカラー展開ができる機能を持った照明もありますので、季節ごとにカラーを変えることで照明がLDKの模様替えもお手伝いしてくれるかもしれません。

LDKは一番人が集まる場所だからこそ素敵な照明を

照明は明るさを提供するだけのものではなく、お部屋のインテリアや雰囲気作りのアイテムにもなります。

LDKは家の中でも特に人がたくさん集まる場所ですから、できれば見ためが美しい照明や、機能の多い凝った照明を付けることができたら良いですよね。

どんな雰囲気のLDKにしたいのかをじっくりとイメージして、素敵な照明を選んでみましょう。