タペストリーを飾る!壁を傷つけないディスプレイ方法は?

最終更新日:2019/05/21

インテリア空間のアクセントになる、「タペストリー」をご存知でしょうか?

タペストリーとは、壁面に飾ることを目的とした布のことを指します。

基本的には、壁に画鋲やピンをさして飾ることが多いですが、これでは賃貸物件にお住いの方だと少し躊躇してしまいますよね。

そこでこの記事では、なるべく壁を傷つけないで飾るアイデアを中心にご紹介していきます。

気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。

そもそも「タペストリー」ってなんだろう?

壁を傷つけない飾り方を知る前に、まずはタペストリーの基礎知識から学んでおきましょう。

「タペストリー(tapestry)」は布製の壁面装飾品で、もともとは仏語の「タピスリ(tapisserie)」が語源となっているようです。

その歴史は古く、東西交易により紀元前から流通していたことが確認されています。

本来のタペストリーは、麻などを使用した「つづれ織り」でしたが、現代においては化学繊維などの素材でつくられているものも多くあります。

主に壁面を飾るインテリアアイテムとして定着し、ポスターや絵画のように、壁の印象を変えたいときなどに活用します。

日本のもので例えれば、「暖簾(のれん)」や「掛け軸」のような使用イメージですね。

壁だけに限らず、ドアや窓などに飾ることもできますから、いろいろなディスプレイアレンジを楽しむことができるでしょう。

そんなタペストリーですが、種類や形状はさまざまで、紐つきのタイプと紐のないタイプがあります。

さらに、棒がついていないタイプまで存在するので、タペストリーと認識される範囲は広そうです。

近年国内では、宣伝広告やアニメ・アイドルグッズとしても用いられています。

紐つきタペストリーの飾り方!「剥がせるフック」なら壁は傷つけない?

それではここから、タペストリーのディスプレイ方法をご紹介します。

まずは、紐つきのタペストリーを想定してみましょう。

なるべく壁を傷つけないディスプレイ方法としては、剥がせる両面テープつきのフックがおすすめです。

画鋲をさすと穴があいてしまいますが、こちらのフックを使用すれば壁が傷つきにくくなります。

参考商品【3M(スリーエム):コマンド フック】

こちらのフックは、傷をつけられない賃貸物件の壁面や、画鋲、釘、マグネットなどが使用できない壁面向けに開発されています。

高い粘着性があるにもかかわらず、着脱は簡単にできるという手軽さが人気の秘訣で、サイズ展開も豊富です。

タペストリーの大きさや重量によって、使用サイズを決めてみてください。

Mサイズであれば、耐過重は1.3kgに設定されています。

取りつけたフックに紐をかけるだけで、壁にタペストリーが飾れるようになりますね。

しかし、無理矢理剥がそうとすれば壁に傷がついてしまう可能性がありますし、両面テープに不向きな材質の壁紙に使用することはできません。

また、壁面に凸凹があると、接着には不向きなようです。

そのため、事前に壁面の状態をチェックしておくことが重要となります。

お役立ちアイテム!「突っ張り棒」を使えば壁を傷つけない

続いてご紹介するのは、突っ張り棒を使用したアイデアです。

さっそく設置手順を見ていきましょう。

【手順①】

タペストリーを飾りたいスペースに、突っ張り棒を設置します。

スペースの大きさに合わせて、用意する突っ張り棒の長さを決めてください。

また、大きめのタペストリーだと重さが気になるので、やや太めの突っ張り棒を選ぶといいでしょう。

しっかりと固定し、落下しないように気をつけてください。

【手順②】

<紐つきタペストリーの場合>

突っ張り棒に「S字フック」を取りつけます。

ストッパー機能つきのS字フックなら、外れる心配は少なくなります。

S字フックにタペストリーの紐をかければ、作業完了です。

<紐なしタペストリーの場合>

突っ張り棒に「リングタイプのカーテンクリップ」を取りつけます。

一つでは安定しないので、タペストリーのサイズに合わせて複数用意してください。

クリップでタペストリーを挟んでいけば、作業完了です。

このやり方なら、前項でご紹介した「剥がせるフック」が活用できない場面でも利用できますね。

壁を傷つけないので、賃貸物件でも安心してお試しすることができるでしょう。

そもそも賃貸物件で画鋲は使える?

ここまで、剥がせるフックや突っ張り棒を使用した、壁を傷つけないディスプレイアイデアをご紹介してきましたが、「壁に直接画鋲をさしてタペストリーを飾りたい」という方もいらっしゃるでしょう。

実際に、壁にさしても穴が目立ちにくい画鋲は販売されていますが、賃貸物件で使用するには少し注意が必要です。

なぜかと言えば、部屋を借りるときに交わす「賃貸契約書」に、「画鋲の使用不可」という内容が記載されている可能性があるからです。

そうなると、のちのちトラブルに発展する恐れがありますから、どんな画鋲であっても使用しないほうが無難です。

しかしながら、国土交通省の原状回復ガイドラインでは、通常の使用範囲であれば画鋲を使っても問題はないとされています。

そのため、物件ごとに条件は変わってくるでしょう。

ただし、あまりにも多くの穴があいていたり、修復が難しい状態になっていると、入居者に不備があると判断されることもあるようなので、画鋲やピンの使用時には気をつけていきたいですね。

タペストリーの飾り方!壁を傷つけない方法は他にもある

壁を傷つけないでタペストリーを飾るアイデアは、他にもあります。

ただ壁に設置するだけでなく、さまざまなディスプレイ方法がありますから、ぜひ参考にしてみてください。

<フレームに入れて立てかける>

タペストリーの紐や棒を取り外し、額縁などのフレームに入れてみましょう。

それを立てかければ、壁を傷つけずに飾ることができます。

フレームに入れることで、タペストリーの保存状態もよくなりますし、一石二鳥ですね。

また、イーゼルに立てかければ、よりおしゃれな印象になります。

イーゼルとは、柄を描く際にキャンパスを立てかけたり、パネルなどを置いて看板として使用するものです。

<マスキングテープで貼りつける>

あまりサイズの大きくないタペストリーであれば、マスキングテープで貼りつけることも可能でしょう。

使用するマスキングテープは剥がしやすいタイプのものを選び、色移りなどの心配がないことを確認してください。

簡易的な方法なので、一定の期間だけ飾っておきたい場面などにおすすめです。

タペストリーを飾るときの注意点

最後に、タペストリーを飾るときの注意点について触れておきましょう。

<キッチンスペースでの使用は不向き!>

キッチンに飾っていると、油ハネでタペストリーが汚れることがあります。

また、火災の原因となる恐れもありますから、コンロ付近に設置するのは避けましょう。

<直射日光は避けよう!>

タペストリーを飾る環境としては、直射日光が当たらない場所が好ましいです。

紫外線が当たってしまうと、タペストリーの色あせ、色落ちといったトラブルが発生しやすくなります。

壁を傷つけない飾り方と併せて、覚えておいてください。

壁を傷つけずにタペストリーを飾ってみよう!

この記事では、タペストリーのディスプレイ方法についてお話ししてきました。

賃貸物件にお住いの方にとって、壁を傷つけないアイデア情報は、きっと役に立つはずです。

タペストリー以外の設置にも応用できますから、ぜひ参考にしてみてくださいね。

壁面をおしゃれに彩って、豊かな日々を送りましょう。