いま日本でも人気を集めている「フレンチモロッコ」をご存知でしょうか?
おしゃれな部屋作りをする上でぜひとも押さえておきたいスタイルです。
この記事では、フレンチモロッコの特徴や、フレンチモロッコの部屋作りにおすすめのインテリアをご紹介します。
フレンチモロッコとは?
フレンチモロッコとは、洗練されたヨーロッパ風スタイルとエスニックなモロッコスタイルを併せ持ったインテリアスタイルです。
モロッコは北アフリカに位置していますが、昔はフランスの統治下にあったため、このような文化の融合が起こりました。
モロッコスタイルは異国情緒あふれるカラフルな色使いや、アラベスク模様・ダマスク模様など個性的な柄のインテリアを用いるのが特徴です。
そのモロッコスタイルと、シャビーシックといわれるフランスの上品な淡い色使いが合わさることで、一層美しく洗練されたスタイルの部屋を作ることができるのです。
主張の強いインテリアが多いため、コーディネートが難しいと思われがちなモロッコインテリアですが、フレンチモロッコを意識すれば取り入れやすいのではないでしょうか。
部屋をフレンチモロッコ風にするには?
部屋をフレンチモロッコスタイルにするには、何を意識すればいいのでしょうか。
ポイントは、都会的なヨーロッパスタイルの中にアクセントとしてモロッコスタイルのインテリアを取り入れることです。
例えば、白を基調とした壁紙や家具でまとめた部屋に、エスニックなモロッコスタイルのクッションや雑貨を置いてみてください。
それだけでも、上品さとエキゾチックな雰囲気を併せ持ったフレンチモロッコのコーディネートになります。
特にターコイズブルーのような鮮やかなブルーのモロッコインテリアは、白などの淡い色の壁やインテリアとよくなじみ、フレンチモロッコを作りやすいでしょう。
このとき注意すべき点は、カラフルなモロッコインテリアを用いすぎないことです。
原色のようなはっきりとした色使いが可愛らしいモロッコインテリアですが、たくさん置きすぎるとまとまりがなくなり、ヨーロピアンな洗練された雰囲気が感じられなくなってしまいます。
色に統一感を持たせたり、差し色として使ったりすることで、シックな雰囲気を壊さずにモロッコインテリアを取り入れられるでしょう。
モロッコスタイルのインテリアを扱うお店
「フレンチモロッコの部屋にしたいけれど、どこでインテリアを買えばいいかわからない」という方もいるでしょう。
ここでは、モロッコスタイルのインテリアを扱うお店をご紹介します。
<GADAN(ガダン)>
東京の代官山にある、モロッコ直輸入のインテリアショップです。
モロッコランプや家具など、様々なモロッコインテリアを探すことができるでしょう。
インテリアスタイリストにコーディネートを無料相談できるのもうれしいポイントです。
<Fatima Morocco(ファティマモロッコ)>
東京の南青山に店舗を構えるFatima Moroccoでは、クッションやミニテーブルなどのインテリアの他、雑貨も数多く揃えています。
モロッコの伝統的なシューズであるバブーシュや、ナチュラル感のあるバスケットなど、可愛いアイテムが豊富です。
<Sonia journey(ソニアジャーニー)>
モロッコ雑貨やインテリアを扱う通販サイトで、ポップアップストアとして期間限定で出店することもあります。
オリジナル商品はひとつひとつ手作業で縫製されていて、温かみを感じる仕上がりとなっています。
<メズィヤーンモロッコ>
東京・洗足池のメズィヤーンモロッコは、カフェの上の階にある小さなモロッコ雑貨屋さんです。
モロッコスタイルのラグを中心に、モロッコランタンや小物入れなども扱っています。
モロッコの本や雑誌を借りてカフェで読むこともでき、モロッコ雑貨を探しながらゆっくり過ごしたい人におすすめです。
「プフ」はフレンチモロッコに欠かせないインテリア!
モロッコスタイルの特徴のひとつとして、部屋に沢山のクッションを置くことが挙げられるでしょう。
モロッコは日本と同じように床に座る生活スタイルが根づいており、リビングに多くのクッションを置いてくつろぐのが一般的です。
そのため、西洋からソファなどの椅子文化が取り入れられてからも、ソファの上にクッションをたくさん敷き詰めるのが好まれているようです。
そんなクッション文化のモロッコには、「プフ」という特徴的なクッションがあります。
円柱状で厚みがあり、革製のカバーのものが多くてしっかりしています。
上に座るのはもちろんのこと、簡易的なテーブルとして使われることもあります。
モロッコインテリアの定番といえるプフを部屋にさりげなく置くだけで、部屋がフレンチモロッコスタイルに早変わりするでしょう。
フレンチモロッコにおすすめなモロッコラグは?
フレンチモロッコの部屋作りに役立つインテリアとしてモロッコラグがあります。
モロッコラグにはいくつか種類がありますが、その中でポピュラーなものを二つご紹介しましょう。
一つは「ボシャルウィット」という、モロッコ全土で作られているリサイクルラグです。
切り裂いた古着を素材として織られるラグなので、使う古着の色によって様々な色合いになるのが特徴です。
布の柔らかな手触りが、ナチュラル系の部屋に合いやすいでしょう。
もう一つは、「ベニオワレン」と呼ばれるラグです。
こちらはモロッコ北部のベニオワレンという村で織られているラグで、ウール素材を生かした自然な色合いとふかふかの長い毛足を特徴としています。
ひし形などのシンプルなラインが入ったデザインで、モダンな雰囲気がフレンチモロッコの部屋にぴったりでしょう。
1960~1970年代ごろに作られたものが多く、ビンテージものは希少価値が高いのでお値段も高めです。
100cm×150cmほどの大きさで10万円近い値が付くことも珍しくありません。
「ベニワレンのデザインが気に入ったけれど、高くて手が出せない・・・」という方は、「ベニワレン風ラグ」を探してみてはいかがでしょうか。
素材や産地が本物のベニワレンラグとは違うものの、モダンなデザインはそのままで、より購入しやすい価格になっています。
フレンチモロッコにぴったりの可愛いインテリア雑貨
最後にご紹介するのはモロッコのインテリア雑貨です。
いきなり大きなインテリアを買うのはためらってしまうという方は、小さなインテリア雑貨から取り入れてみましょう。
プフやラグと比較すると価格もリーズナブルです。
例えば、コースターやランチョンマットといったテーブルウェアはワンポイントとしてフレンチモロッコに取り入れやすく、実用性もあって便利です。
モロッコではミントティーを飲む習慣があり、可愛いティーセットやグラスも多いので、テーブルウェアと合わせて飾るのもいいでしょう。
また、エキゾチックな雰囲気を醸し出すミラーを置くのもおすすめです。
細やかで豪華な彫刻のふち飾りに、鏡面はモスクの屋根型に切り抜かれているおしゃれなデザインで、置くだけで部屋の中のアクセントになるでしょう。
フレンチモロッコのインテリアを取り入れてみよう
この記事ではフレンチモロッコの特徴や、フレンチモロッコの部屋作りにおすすめのインテリアをご紹介しました。
モロッコの独特なインテリアや雑貨を用いながら部屋を上品にまとめることで、洗練されたフレンチモロッコスタイルの部屋にすることができます。
モロッコインテリアが部屋になじむか心配な方も、小さなインテリア雑貨から少しずつ挑戦してみてはいかがでしょうか。