いつも使っていた椅子が勝手に下がる!原因や修理方法は?

最終更新日:2019/07/16

オフィスチェアなどによくある、レバーを引くことで座面の高さを調節することができる椅子。

そういった椅子は、ガスシリンダー式であることが多いです。

このガスシリンダー式の椅子が、「勝手に下がる」という状態になってしまうことがあります。

今回は、その原因や修理方法についてご紹介していきます。

椅子の修理は難しそうなイメージがありますが、修理の手順などをチェックしていきましょう。

ガスシリンダー式の椅子の構造を知り、下がる原因を特定しよう

ガスシリンダー式の椅子には、その名の通り、ガスシリンダーという部品があり、このガスシリンダー内のガスの圧力などにより、座面の高さを調節できるようになっています。

機密性の高いガスが、このガスシリンダーの中に充填されていますが、経年により、少しずつ抜けていきます。

そのため、ガスの圧力も弱まってしまい、その結果、自分の丁度良い高さに座面を調節していても、いつの間にか勝手に下がる、という現象が起きてしまうのです。

このような現象の原因として考えられるのは、大抵、このガスシリンダーの故障ということになります。

もし、今使っている椅子がこのような状態になっている場合には、ガスシリンダーの故障を疑ったほうが良いでしょう。

また、そのような状態である場合には、修理が必要になってきます。

そこで、どのような修理が必要になるのかご紹介していきます。

さらに、その修理は自分でできるような内容のものなのかどうか、手順などについても今回は触れていきます。

併せて確認していきましょう。

下がる椅子の修理はガスシリンダーを交換する必要あり

上記では、椅子が下がる原因についてご紹介しました。

ガスシリンダー式の椅子の多くの場合は、経年劣化によるガスシリンダー内のガスが抜けることにより、ガスの圧力が低下して、このような問題が起きることがわかりましたね。

では次に、下がる椅子を修理する方法についてお伝えしていきます。

このような椅子を修理する方法としては、ガスシリンダー自体の交換が必要になります。

椅子のメーカーなどによっては、専用のガスシリンダーが存在する場合もありますが、大抵の椅子では汎用品のガスシリンダーで修理可能です。

まずは、自分の使っている椅子の支柱部分のカバーの中に入っているガスシリンダーを取り出してみましょう。

取り出し方は意外に簡単で、座面を支えている支柱は、多くの場合、差し込まれているだけで、特別なネジなどで固定されているわけではありません。

そのため、ハンマーなどを用いて、丁寧に叩くことで外すことが可能です。

外した支柱の中のガスシリンダーをチェックして、直径と長さが一致する新しいガスシリンダーを用意できれば、それらを交換することで、椅子の修理をすることができるようになります。

下がる椅子の修理を依頼すると費用が高額に

椅子が下がる修理方法としては、原因となっているガスシリンダーを交換することで、修理が可能ということをお伝えしてきました。

しかし、中には「自分で交換する自信がない」という人や「自分で交換するのが面倒」という人もいるかと思います。

そのような人は、メーカーなどに問い合わせて、修理を依頼する方法もあります。

確実に修理を行なうのであれば、この方法がベストであるとも言えます。

しかし、修理を依頼することで、かかる費用も高額になってしまう可能性があることを確認しておきましょう。

メーカーなど椅子の種類にもよって、修理費用は異なりますが、自分で修理する場合と比べると、やはり修理を依頼した時のほうが費用も高くなります。

一般的なオフィスチェアの場合でも、部品代だけで、6,000円ほどから12,000円ほどかかってしまいます。

これに加えて、修理工賃もかかるので、15,000円ほどから25,000円ほどかかると思ったほうが良いでしょう。

この場合、「新しく別の椅子を購入したほうが良いかもしれない」と思うほどの金額がかかる場合あるので、お気に入りの椅子であるなどの理由以外では、あまりおすすめできません。

しかし、「確実に修理をしたい」という人は、メーカーなどに一度問い合わせてみましょう。

自分でガスシリンダーを交換する方法

では、下がる椅子の修理方法の手順をご紹介していきます。

ハンマーで叩くなどの作業が必要になるため、この作業を行なう際には、広くスペースを取れる屋外などで行ないましょう。

また、軍手なども用意しておくと良いでしょう。

なお、ここでは一般的なオフィスチェアを例に取り上げてご紹介していきます。

お手持ちの椅子と異なる部分もあるとは思いますが、参考程度にご覧ください。

では、修理の手順をお伝えしていきます。

●手順①

まずは、椅子をひっくり返して、座面の下に取り付けられている金具とネジ止めを取り外して分解していきます。

支柱の部分をしっかりと持ち、ハンマーで丁寧に叩いてガスシリンダーを取り出しましょう。

●手順②

新しいガスシリンダーを支柱部分に差し込み、分解した時と逆の手順で、座面に金具を取り付け、ネジ止めしていきます。

組み立てが完了したら、レバーを操作して、正しく座面が上下するかチェックしましょう。

これで、ガスシリンダーの交換手順は完了となります。

そもそも修理に必要なガスシリンダーはどこで買える?

交換する手順や椅子が下がる原因についてはご紹介してきましたが、この修理に必要になるガスシリンダーはどこで購入できるのか、お伝えしていきます。

椅子を購入した店がわかる場合には、その店に問い合わせてみるのが良いでしょう。

その椅子に適したガスシリンダーを用意することができます。

しかし、特別に配送料金などが加えられ、通常よりも時間や費用がかかることもあるので注意が必要になります。

上記でも触れましたが、汎用品のガスシリンダーというものがあります。

このガスシリンダーだと、現在ではインターネットで購入することもできます。

価格の例を挙げると、1個およそ3,000円で販売されています。

ただし、この場合は、自分の使っている椅子のガスシリンダーを直径や長さが同じものであるのかどうかをしっかりと確認しておく必要があります。

違うサイズのものだと、交換作業ができないので注意しましょう。

インターネットでは、現物を確認できないので、より確実な注意や確認が必要になることを念頭に置いておきましょう。

ガスシリンダー式の椅子の寿命はどれくらい?

普段使っているガスシリンダー式の椅子、オフィスチェアがどれくらいの寿命なのか、ご紹介していきます。

ある程度の寿命を知っておくことで、「そろそろ買い替え」「そろそろガスシリンダー交換」といった目安にできるのではないでしょうか。

一般的なガスシリンダー式のオフィスチェアの寿命について確認していきましょう。

使い方や種類、メーカーによって異なりますが、おおよそ5年~10年ほどが寿命と言えそうです。

使っている椅子がそのくらい期間に達している場合に、座面が下がる状態になってしまったら、その椅子は寿命を迎えているかもしれません。

故障の原因がガスシリンダーにある場合には、今回ご紹介した方法で修理は可能です。

しかしながら、10年以上の使用で故障してしまった場合には、座面のカバーなどにもダメージがあるかと思います。

そういった「見た目」の面から考えても、買い替えを検討しても良いのかもしれません。

もし、その椅子がお気に入りの椅子であった場合には、ガスシリンダーの交換で修理してみましょう。

ガスシリンダー式の椅子は交換することで修理可能

もし、現在使っている椅子が「座面の高さを調節しても勝手に下がってしまう」という状態になってしまった場合には、今回ご紹介した方法を参考に修理してみましょう。

サイズの合ったガスシリンダーを購入することができれば、思っていたよりも簡単に、低費用で修理することが可能です。

お気に入りの椅子を修理して、再び正常に使えるようにしましょう。

今回の修理方法や、交換方法を参考にしていただけたら幸いです。