世界三大銘木!ウォールナットの無垢材が現代家具に人気!

最終更新日:2019/10/20

ウォールナットの家具といっても幅広く、アンティーク家具と現代家具に使用されるものでは木の種類が違っています。

このことから、アンティーク家具と現代家具では、見た目だけでなく加工方法やメンテナンス方法も変わってくるのです。

現代家具では、ブラックウォールナットの無垢材を使用したものに人気が集まっていると言われています。

その特性や魅力、人気の理由からメンテナンス方法までお伝えします。

ウォールナットは古きヨーロッパから家具用の木材として人気!

テーブルや椅子、チェストやベッドなど木製の家具を選ぶ際には、細かいサイズに加え、お部屋全体のイメージに合わせてデザインやカラーなどを考えるのが一般的です。

木製の家具だからこそ、その素材にもこだわりたいものです。

使用されている木材によって色味や雰囲気はもちろん、使用感なども変わってきます。

特に、丸太を削り出した天然の無垢材を使った家具などは、素材選びがとても重要と言われています。

様々な種類の木材がある中で、世界三大銘木の1つとされるウォールナットは家具材としてとても人気があります。

ウォールナットはクルミ科の植物に属す落葉広葉樹です。

16~17世紀にかけてヨーロッパで家具材として使用されてきました。

ウォールナット材は高級木材として、特に英国の上流階級の人たちが使用する家具に使われていたとされています。

上品で美しいウォールナット材を使った家具は、富の象徴であったとも言われています。

家具に適したウォールナット!その特徴は?

古きヨーロッパから家具に使用されてきたウォールナット材の特徴を、簡単にまとめてみましょう。

●とても硬くて丈夫

ウォールナット材はとても硬く、衝撃に強いというのが大きな特徴として挙げられます。

ぶつけても凹みにくいことから、テーブルなどの天板にもとても適しているとされています。

また、この硬い性質からネジや釘類をしっかりと固定することができるため、壊れにくく長持ちする丈夫な家具材として重宝されているとも言われています。

●狂いが少ない

上記で触れたように硬いうえに重量のあるしっかりとした木であることから、木材としてカットし加工した時に、反りやねじれが少ないという特徴も挙げられます。

この性質からも、強度がとても重要になる家具作りに適しているとされています。

●濃い茶色

ウォールナット材は他の木材に比べて、濃い茶色であることも大きな特徴の1つです。

無垢材のウォールナットは特に深みと独特の艶のある濃い茶色で、その色味に魅了されインテリアに取り入れる方も多いと言われています。

ウォールナットが家具材として人気を集め続けてきた理由は、これらの特徴を知れば納得のいくものと言えますね。

家具に使われるウォールナット材は実は2種類!?

家具に使用されるウォールナット材ですが、日本で家具材として人気が集まり使用されだしたのは近年になってからと言われています。

実は、ウォールナットのアンティーク家具と、現代家具では使用されている木の種類が違います。

つまり、ウォールナット材は大きく2つの種類に分類されます。

それぞれの特徴をまとめてみましょう。

●ブラックウォールナット

現代の家具に使用されるウォールナット材は、この種類が一般的です。

主に北米を産地とする、木肌が黒っぽい種類になります。

もとは銃床材として使用されていたほど硬くて丈夫なことから、現代家具では無垢材のダイニングテーブルなどに加工され、人気を集めています。

●クルミ

16~17世紀にオーク材と共に高級家具材として使用され、人気を集めていた種類です。

ヨーロッパ東部を原産とする種類で、赤茶色の木肌が特徴です。

加工しやすく、彫刻や細かい細工を施したアンティーク家具のほとんどがこちらの種類を使用したものであると言われています。

現代家具ではブラックウォールナットの無垢材が好まれる!

アンティーク家具ではクルミ材が、現代家具ではブラックウォールナット材が好まれることは、前章のご説明からご理解いただけたと思います。

アンティーク家具と現代家具では、同じウォールナット材でも、木の種類だけでなく使用する木材の種類にも違いがみられます。

クルミ材は、木目そのものの美しさを生かして仕上げ材として貼り付ける手法で使用されることが多く、アンティーク家具の模様として好まれ使用されてたと言われています。

そのため、突き板が使用されているものが多いのが特徴として挙げられます。

一方、現代家具に使用されるブラックウォールナットは、天板としても人気です。

部屋の中で存在感のある大きなテーブルの天板に、ブラックウォールナットの無垢材を使用したものを配置したいと、わざわざオーダーする方もいらっしゃるほどです。

ブラックウォールナットのとても硬くて丈夫なうえに反りにくい性質と、見た目の重厚感や木の温かみを感じられるところに惚れ込む方が多いようです。

ウォールナットの無垢材で作った現代家具の魅力は?

近年、ブラックウォールナットの無垢材を使用した家具に、どうして人気が集まっているのでしょうか。

その魅力について考えてみましょう。

前項までに、ブラックウォールナット材の、硬くて丈夫という優れた機能性が家具材として好まれる傾向にあるとお伝えしました。

日々の食事に使用するダイニングテーブルなどですと、強度や耐久性がとても重要です。

また、丸太を削り出した無垢材は、同じ木目が2つとありませんし、フシなどがそのまま残っているものもあります。

唯一無二の木材を使用した、世界にたった1つの家具というところにも魅力を感じることができます。

さらに、経年変化を楽しめる木材であることも大きな魅力です。

ウォールナットを使用した家具は、年月を重ねていくうちにだんだんと変色していきます。

特に、ブラックウォールナット材は黄変とも呼ばれる変化を楽しむことができます。

色味の変化を楽しみつつ、家具に愛着を持って長く使い続けていけるというのもいいものですよね。

ブラックウォールナットは希少性の高まっている木材であるという背景も、無垢材を使った家具に人気が集まる理由の1つです。

知っておこう!ウォールナットの無垢材で作った家具のメンテナンス方法

ウォールナット材を使用した家具で経年変化をも楽しむためには、メンテナンスがとても重要です。

定期的なメンテナンスを欠かさないことで、木目の美しさや触り心地を長い期間保つことができると言われているからです。

特に、現代家具に多いブラックウォールナットの無垢材ですと、突き板に比べて反りやすいという特徴などもあることからもメンテナンスは大切です。

少し補足的になりますが、ブラックウォールナットの無垢材を使った家具のメンテナンス方法を簡単にご紹介しておきます。

まず、気になる傷や汚れはヤスリで表面を削りとっておきます。

オイル仕上げの家具でしたら、この上から専用のオイルで拭き上げましょう。

できれば、1~3か月に1度の頻度で行うことをおすすめします。

黄変が気になるようでしたら、表面を均一に研磨すれば新品のように蘇ると言われていますので、家具購入店などで相談してみるのもいいですね。

小さな傷や日焼け具合も味として楽しめるというのがウォールナットの無垢材の家具ならではの魅力ですが、直射日光によって反りが出やすくなることも念頭に入れておきましょう。

愛情を持ってメンテナンスを行いながら、お気に入りの家具のある生活を楽しみましょう。

ウォールナットの家具選び!使用している木の種類に注意しよう

ウォールナットは丈夫で硬く、家具を作るのに重宝され続けている木材です。

また、独特の茶色と木目の美しさが生み出す高級感から、アンティーク家具と現代家具の両方に当てはまる魅力を持ち合わせています。

しかし、アンティーク家具と現代家具では、使用されている木の種類が異なることを把握しておきましょう。

現代家具を購入する際には、使用されるブラックウォールナットの特性を把握しておくことが大切です。