木製家具を塗装でリメイク!最適な塗料と塗り直し方法とは?

最終更新日:2019/03/16

「長年使っている家具が古びてきた」または、「家具の雰囲気を変えたい」「インテリアのテイストに合わせたい」などの理由で、家具を塗り直してみたいと考えている方もいらっしゃるでしょう。

しかし、塗装方法、塗料の種類など、悩みどころはたくさんあるはずです。

この記事では、木製家具を上手に塗り直す方法についてご紹介します。

家具を塗り直すと、家具自体も甦り、お部屋の雰囲気もガラりと変わって見えますよ。

ぜひ参考にしてみてください。

家具を蘇らせる!色を塗り直してリメイク!

愛用している家具でも長年使っていると、傷がついたり色褪せたりと、どうしても劣化が気になってくるものです。

また、引っ越しや模様替えでインテリアの雰囲気が変わると、家具が馴染まなくなってしまうこともあります。

そんなとき、思い切って家具の色を塗り直してリメイクしてみませんか。

ただし、家具の再塗装は、新品を塗装することよりも難しいのは事実です。

塗装を始める前に、家具がどんな状態であるか確認して、しっかりとした手順を追って始めましょう。

《ベニヤ・木材の家具》

無垢材の家具であれば、そのまま塗り直しが可能です。

しかし、ニスが塗られている場合や手の油分が付着している場合は、塗料がうまくのらないことがあります。

このようなときは、丁寧にヤスリをかけてから塗装をしましょう。

《既に塗装されている家具》

古い塗装の上から塗料を塗ると、はじいてしまうことがあります。

塗装がしてある家具の場合は、サンダーを使って既存の塗装をキレイに削り取る必要があります。

仕上がりイメージを考える!木製家具にはステイン塗装がおすすめ

家具の塗り直しをする前に、塗料がうまくのるように準備が必要であることが分かりましたね。

次に考えたいのは、「木製家具の仕上がりイメージ」です。

理想のイメージに近づけるためには、どのような塗料を使ったら良いのでしょうか。

木製家具は、木の木目が魅力のひとつでもあります。

そこでおすすめしたいのが、「ステイン」塗料です。

ステインとは木部専用の塗料で、木材に浸透することで色を染み込ませ、木製家具ならではの木目を美しく浮かび上がらせてくれます。

木目によって色の濃淡が変わったり、新品の木材を古材のような雰囲気に仕上げたり、ステインならではの面白い表現もできます。

また、塗り重ねることで色を濃くすることもできるものの木目が消えることはなく、木目の美しさを生かしたい木製家具に最適な塗料とも言えます。

ただし、ステインにも弱点があり、木材を保護する力がほぼありません。

そのため、ステイン塗装をする場合は、オイルフィニッシュやニスなどの仕上げ材を使って木材を保護することをおすすめします。

「オイルステイン」と「水性ステイン」の違いとは?

木製家具におすすめのステイン塗料には、「オイルステイン」と「水性ステイン」があります。

その違いについて詳しく知った上で、その家具にはどちらの塗料での塗り直しが合っているか、検討してみてください。

《オイルステインとは》

オイルがベースとなっていて、油性ならではの濡れたような深いツヤ感や木目の輝きが出るのが特徴です。

家具の高級感も増すことから、家具を再塗装してリメイクする方の間でもとても人気があります。

使用する際はニオイが強いため、できるだけ屋外で行うようにしましょう。

《水性ステインとは》

オイルステインとは違い、油を使っていないのが水性ステインです。

また、オイルステインのようなツヤ感が出にくい傾向があるものの、キレイな木目を残すことができます。

ニオイが弱い、扱いやすい、色のバリエーションが多いというメリットもあります。

木製家具を塗り直し!ステイン塗装の手順

それでは、ステイン塗料を使って木製家具を塗り直しする手順をご説明します。

あらかじめ周りが汚れないように、ビニールや新聞紙を敷くなどして養生してから作業を始めてくださいね。

《塗装手順》

①塗装を始める前に、木製家具をキレイにする

ゴミや油分、サビやカビなどを布で拭き取ります。

②木目に沿ってサンドペーパーで研磨する

サンドペーパーは240番から400番を使うと良いでしょう。

③木材についた木くずを拭く

研磨すると木くずがたくさん出るので、布や紙で拭いてください。

④ステインを混ぜる

使用する前に、塗料を良く混ぜておきましょう。

⑤ステインの粘度が高い場合は薄める

塗りにくいと感じる程、粘度が高い場合には、少しずつ薄めてください。

オイルステインの場合は専用の薄め液を、水性ステインの場合は水で薄めましょう。

⑥ハケを使って木口から塗装していく

木口から木目に沿って少量ずつ塗っていきます。

⑦布で擦り込みながら拭く

綿100%の布を使い、円を描くようにして塗料を擦り込むイメージで拭いていきます。

⑧お好みの濃さになるよう再度塗っていく

色が薄い場合は、表記されている時間を置いて、再度塗っていきます。

お好みの濃さに仕上がったら、最後に仕上げ材を塗っていきましょう。

ステイン塗装のあとは仕上げ材で保護を!

お好みの色に木製家具の塗り直しができたら、その後の仕上げが大切です。

これまでにもお話ししましたが、ステイン塗料は木に染み込んでいるだけなので、木材を保護する力はほぼ無いと言っても過言ではありません。

そこで、オイルフィニッシュやニスなどの仕上げ材を塗装する必要があります。

《オイルフィニッシュを使う》

オイルが木材の奥深くに染み込み、内部で固まることで木材を保護し、耐久性、防汚性を発揮します。

しかし、水には弱いため、放置しておくとシミになってしまうこともあるので注意が必要です。

《ニスを使う》

耐水性などの本格的な保護力が欲しい場合には、ニスがおすすめです。

ニスは強い塗膜を作るので、木材をしっかりコーティングして守ってくれます。

オイルステインには油性ニスを、水性ステインには水性ニスを使用しましょう。

家具の塗り直しにはコレ!おすすめメーカーの塗料!

これまで、木製家具の塗装を塗り直しする方法をご紹介してきました。

最後に、おすすめの塗料をご紹介します。

【ニッペホームプロダクツ:オイルステイン 合成樹脂塗料(油性)】

色はウォルナット・マホガニ・チーク・けやき・メープル・ワインレッドの5色あります。

乾燥時間が短く、コストパフォーマンスに優れている点から人気の商品です。

【ターナー色彩:水性ウッドステイン】

ターナー色彩は色の種類が豊富なため、木製家具をカラフルな色にしたい場合におすすめです。

塗りやすく発色が良いため、キレイな仕上がりが期待できます。

【ブライワックス社:ウォーターベース・ウッドダイ+ブライワックス】

ウォーターベース・ウッドダイ(水性ステイン)で着色した上に、ブライワックスを重ねて塗装すると、奥行きのある魅力的な仕上がりになると大人気のアイテムです。

使用する色によっては、ユーズド感を出したり、アンティーク調の仕上がりにすることもできます。

主原料には蜜ロウとカルナウバロウという自然素材が使われているので、小さなお子さんのいるご家庭でも安心して使うことができます。

「どこのメーカーのどんなものを使ったらいいか分からない!」と迷ってしまった場合など、ぜひ参考にしてください。

ステインの重ね塗りでお好みのイメージの家具に!

家具の塗装を塗り直すことは、難しい作業とも言えます。

まずは、元の塗装を剥がす作業を丁寧にじっくり行ってください。

また、木製家具ならではの木目を生かすには、ぜひステイン塗料をご検討ください。

重ね塗りをすることで、木目を残しながらお好みの色合いを表現できるでしょう。