日本の有名な家具ブランド・メーカー6選!歴史と魅力に迫る

最終更新日:2019/03/16

日本には、高品質でデザイン性の高い家具を販売している、メーカーやブランドが豊富にあります。

素材選びから製造、品質管理に至るまで徹底して行っているブランドの家具は長く使用できますので、おすすめです。

今回は、日本の有名な家具ブランドの中から特におすすめのメーカーやブランドを厳選して、6つご紹介します。

多くのブランドを手がける!有名なメーカー「カリモク家具」

まずは、日本の有名な家具ブランドの「カリモク」や「カリモク60」を手がけている「カリモク家具」をご紹介していきます。

カリモク家具は、1947年に設立した日本の家具業界における最大手のメーカーです。

ちなみに、メーカーやブランド名にある「カリモク」とは、設立当時の社名である「刈谷木材工業」の略です。

そんなカリモク家具の大きな魅力は、素材にこだわって家具を作っている点です。

特に皮革にこだわっており、カリモク家具の革製ソファは天然の皮革本来が持っている素材感をそのまま生かすように、あえて天然傷がある状態で使用しています。

牛の皮革には血筋やグラブ、シボといった傷があり、カリモク家具ではこの天然傷のことを「ナチュラルマーク」と呼んでいます。

カリモク家具の皮革製品は、職人が原皮の状態からそのナチュラルマークや厚みなどを見て選別し、その中から選び抜かれた最高品質の皮革を使用しているのです。

天然の皮革を使用し、その味わいや肌馴染みを存分に堪能することができるソファは、長く使用するほど経年変化を楽しむことができ、おすすめです。

また、テーブルやチェア、チェストといった家具は使用する木材選びにもこだわり、原料の木材が乾燥段階で割れたり狂いが生じないように、高い乾燥技術を持って製造しています。

さらに、一貫した品質管理体制を設け、各工程に検証を行い、その全てに合格した家具だけを販売しています。

高品質で自然素材の良さを存分に楽しめるのがカリモク家具製品最大の魅力と言えます。

フランスベッドは日本人に合ったベッド作りのパイオニア

続いてご紹介する日本で有名な家具メーカーは「フランスベッド」です。

「リハテック」という、シニアを対象にした健康的なサービスをするブランドなど、他にもさまざまなブランドを手がけています。

このフランスベッドの歴史を紐解いてみましょう。

日本にまだ「ベッドで寝る」という文化が根付いていなかった1940年代後半に、前身となる「双葉製作所」が設立されました。

1961年には社名を「フランスベッド」に改めます。

当時、フランスベッドの創始者は、西洋のベッドが日本の生活スタイルには合わないのではないかと考え、日本人に合ったベッドの製作を開始します。

その後、高温多湿な日本独特の風土や日本人の骨格的特徴なども研究し、日本人が快適に使用できるベッド作り続けています。

そんなフランスベッドの研究成果が詰まった代表的な製品が「高密度連続スプリングマットレス」です。

こちらは、1本の銅線から編み上げたスプリングと呼ばれるバネを使用しているマットレスです。

体圧分散性に優れているのが特徴で、腰が沈み込まずしっかりと寝姿勢を支えます。

耐久性に長けており愛用者が多く、老若男女問わずおすすめです。

オカムラはグッドデザイン賞多数受賞の家具メーカー

「オカムラ」は、1945年に「岡村製作所」という名のもと、航空機製造に精通した技術者たちが中心となって創業した有名な家具メーカーです。

当初は航空機製造の技術を生かしFFオートマチック車も製造していましたが、家具製造に専念するべくFFオートマチック車の生産は中止します。

その後、数々のオフィス家具や国産の木材を使用した家具などを販売し、そのデザイン性の高さに定評があります。

そして、2018年4月1日に社名とブランドを統一して「岡村製作所」から「株式会社オカムラ」へと変更しました。

このオカムラは、国内外のデザイナーとコラボレーションした製品も販売しており、優れたデザインの製品に贈られるグッドデザイン賞は500件以上も獲得しています。

中でもオフィスシーティングの「コンテッサ」や「サブリナ」などは世界的な評価も高いです。

また、オカムラの家具はデザイン性だけでなく安全性や耐久性にも優れています。

JIS規格よりも厳しいオカムラ独自の安全規格を設け、それに合格した製品だけが次の段階へと進むことができる評価方法を実施しているのです。

それに加えて耐久試験も繰り返し行うことで、徹底した品質管理を行っています。

パラマウントベッドは医療用ベッドも手がける有名ブランド

「パラマウントベッド」は、海外にも展開する医療用や在宅ケア用のベッドなどを手掛ける有名な家具ブランドです。

パラマウントベッドは、テレビCMなどで目にしたことがある方も多いかもしれません。

その歴史は古く、1947年に前身となる「木村知寝台製作所」を創業しました。

その後1950年に、創業者である木村隆輔が「木村寝台工業株式会社」を設立し、ブランド名を現在の「パラマウントベッド」に決定します。

創業当時から医療用ベッドを生産しており、1962年には日本初となる電動ベッドの「KA-45」を開発し、販売を開始します。

その後も高齢者施設向けの製品や、床ずれを防止するエアマットレスの「ここちあ結起」などを発売しています。

パラマウントベッドの主力製品となるのは、要介護高齢者用ベッドの「楽匠Sシリーズ」です。

こちらは、累計33万台以上の販売実績を誇る「楽匠」の後継機種で、在宅ケアを目的としたベッドになります。

要介護となる可能性のある高齢者の方に向けて作られたベッドで、寝たきりにならないよう、高齢者が自発的に動く気持ちにさせる工夫が施されています。

スイッチひとつで背もたれやベッドの高さを調整でき、低床で、ベッドから離れやすい仕様になっています。

運転音が静かである点では高齢者の方のストレスを軽減することができ、おすすめです。

無印良品はナチュラル家具が魅力の有名ブランド!

「無印良品」は、1980年に株式会社西友のプライベートブランドとしてデビューしました。

ブランド設立当初は40品目の展開でしたが、現在はおよそ7000品目を展開する有名な一大ブラントとなり、順調にシェア率を伸ばしています。

また、近年では海外事業にも力を入れており、アジア圏や欧州でも有名になってきているブランドです。

そんな無印良品の家具はナチュラルな風合いと良心的な価格が魅力です。

中でも良質な無垢材を使用した家具が人気を集めており、北欧テイストなインテリアコーディネートに合わせやすいアイテムが豊富です。

オーク材やウォルナット材を使用したベッドフレームは、無駄をそぎ落としたシンプルなデザインでインテリアに馴染みます。

また、タンス1台分の収納力を持つと言われる収納ベッドは、寝室空間を有効活用することができおすすめです。

さらに、最近では壁に取り付けられるシェルフが人気を集めています。

賃貸物件でも壁が石膏ボードであれば傷を付けず取り付けることができるシェルフが人気です。

unicoはおしゃれな家具が人気の有名ブランド

最後にご紹介する日本の有名な家具ブランドは、「unico」です。

unicoはもともと精密機器を扱っていた「株式会社ミサワ」が手掛ける家具ブランドです。

unicoという特徴的なブランド名は、イタリア語で「たったひとつの」「ユニークな」といった意味の言葉です。

そんなunicoでは「心地良い暮らし」をテーマに家具やインテリアを展開しています。

リラックスして楽しめるライフスタルを提案すべく、実店舗では家具を実際に取り入れた際のイメージがわきやすいように、販売する家具をトータルコーディネートして展示しています。

季節によってディスプレイを変えたりしているので、コーディネートのヒントをたくさんもらうこともできておすすめです。

unicoの家具はモダンで洗練されたデザインが多く、カーテンやラグなども扱っているため、トータルコーディネートを楽しむことができます。

また、unicoではカフェやレストランも展開しており、自社の家具を取り入れています。

日本の家具の有名ブランドは技術力とデザイン性が魅力!

日本の有名なブランドが手掛ける家具は、徹底した品質管理や優れた技術力、そして繊細で洗練されたデザイン性が魅力です。

フランスベッドやパラマウントベッドは、使用する人の骨格やニーズに合ったベッドを作り続けています。

また、カリモク家具や無印良品、オカムラ、unicoはおしゃれで高いデザイン性が魅力です。