古くて飽きた家具!ペンキで塗装してリメイクする方法

最終更新日:2019/04/14

近頃では、家具をリメイクして塗装する方が増えてきました。

SNSやブログでは、少しだけのリメイクから本格的なリメイクまで、たくさんの投稿写真を見かけます。

「自分でも家具をリメイクしたいけど塗料ってたくさんあって、どれを選んだらいいのか分からない」。

「リメイクって難しそう」。

そんなふうに思っていませんか?

今回は、家具を塗装してリメイクする為に必要な準備や塗料の選び方など、家具のリメイクの方法をご紹介します。

家具を塗装しておしゃれにリメイクする例

まずは、家具を塗装してリメイクし、おしゃれにする例をご紹介します。

・IKEAのTARVA(タルヴァ)シリーズ

IKEAの家具には無垢の木があり、このタルヴァシリーズが無垢材でできた家具になります。

そのため、塗装しやすいのがメリットです。

一色で塗装するのもいいですし、幾何学模様などを書くのもいいでしょう。

・古いダイニングテーブル

ダイニングテーブルが古くなると表面につやが無くなり、キズが増えてくることでしょう。

そんなダイニングテーブルも、塗装して色を変えたりつやを出すことができます。

リメイクすることで、味のあるダイニングテーブルにすることも可能です。

・汚れたカラーボックス

ちょっとした棚が欲しくて買ったカラーボックスも、使う時期が長くなることで汚れてきてしまうこともあるでしょう。

このようなときは、ペンキで塗装することで、よみがえります。

表面の材質によっては、ヤスリ掛けが必要です。

・アンティーク家具

リサイクルショップで買ってからリメイクするのも楽しいものです。

アンティーク家具はデザインが凝っているものが多くあります。

そのままの方が味が出るものは無理に塗装しないほうがいいかと思いますが、塗装させることで一味違った家具にするとができるかもしれません。

・トイレに設置させる棚

トイレの水タンク周りに棚をDIYして、さらに塗装する上級者向けの方法もあります。

殺風景なトイレもビビットなカラーにすることで、華やかなトイレにアレンジすることができるかもしれません。

このように、塗装によるリメイクをすることで、おしゃれにするだけではなくオリジナルになるため、愛着が湧くことでしょう。

どんな家具がリメイクできるの?

初心者におすすめのリメイクは、下準備の楽な無垢の木の家具です。

無垢の場合は発色のよい塗料以外にも、水性ニスで簡単に塗装することができます。

失敗も目立ちにくいでしょう。

小さめの家具から、挑戦してみましょう。

では、どのような家具が塗装してリメイクできるのでしょうか。

塗装する面の素材や種類などをご紹介します。

塗装面の素材は、金属、木、プラスチックなど、表面が塗装でつるつるしていなければ、専用の塗料で塗装できます。

紙やカガミ、フワフワな物は素人では難しいと考えられます。

また、素材はOKでも表面加工により下準備が違います。

本格的にキレイに塗装しようと思ったら、表面コートのニスを剥がし、ヤスリをかける作業が必要になってきます。

カラーボックスなどは表面が紙製のプリントシートや硬い化粧板だったりするので、ヤスリ掛けや下塗りが必要です。

家具をリメイクするには塗装がポイント

塗料の種類はとても多いので、ここでは主に家具をリメイクする場合に使う、代表的な塗料の特徴をご紹介します。

・カラーを活かす「アクリル顔料」「ウレタン塗装」

・木目を活かす「ニス」「ステイン」「ブライワックス」「オイルフィニッシュ」「ワトコオイル」

オイル以外は、水溶性と油性、両方のタイプが発売されています。

<水溶性と油性の塗料の比較>

●水溶性の特徴

「ニオイが少ない」「水で希釈ができる」「乾燥するとき水分が蒸発して乾く」などのことが挙げられます。

水溶性は取り扱いしやすく、手や道具に付いた塗料も直後でしたら水で洗い流すことができます。

●油性の特徴

「耐久性が高い」「専用の薄め液で希釈や洗浄が必要」「ニオイがきつい」「乾燥するときシンナーが蒸発する」、などが挙げられます。

油性は耐久性が高くしっかり塗れる点が嬉しいポイントです。

しかし、使用する際には換気が必要です。

<家具のリメイクに合う塗料>

木部に適した塗料でしっかり色を出すなら、屋内で使いやすい水溶性のアクリルやウレタン樹脂系の塗料がおすすめです。

木目の風合いを活かしたいのか、不透明なカラーにするのか、塗装する素材や場所に合わせて選ぶようにしましょう。

例えば木製の家具を塗装しようと思ったら、

・水溶性-木部用

木目を活かしたいのであれば、

・水性ニス、ステイン、ブライワックス

色を活かしたいなら、

・水性アクリルやウレタン系

というように使い分けます。

また、塗料選びに困ったら、ホームセンターなどでは床用、木部用、鉄部用、壁紙用、ブロック塀用、浴室用、室内用、屋外用など目的別に商品がありますので、用途にあった塗料の水溶性を選ぶとよいでしょう。

ウレタン樹脂の塗料は、耐久性や耐水性、耐熱性にすぐれ、ツルツルとした仕上がりになります。

そして、オイルフィニッシュは特殊な油を表面に塗り、そのあと拭き取って仕上げます。

さらにラッカー塗装は自然な風合いで、ある程度耐水、耐傷、耐汚れ効果がありますが、シンナーが強いので、室内には向きません。

使用する場合は換気に注意しましょう。

※スプレー缶は、周りに塗料が付着するので、マスキングや養生をしっかりしないと、床や壁まで色がついてしまいます。

家具を塗装するための準備

塗装するために、家具表面の状態を滑らかに整えます。

●下準備

木製の家具は紙やすりを使ってデコボコを整え、塗料を剥がしていきます。

長年使っている場合は角がへこんだり、ささくれなどが出てくるかと思います。

完璧に平らにしなくてもよいのですが、ある程度は表面を滑らかにしましょう。

また、へこみ部分にはパテを使って埋めてからヤスリ掛けをすると、いっそう滑らかになります。

根気のいる作業ですが、キレイにリメイクできるように頑張りましょう。

塗装されてない家具、白木、無垢の家具は、デコボコしていなければヤスリ掛けはしなくてもOKです。

●紙やすりの番号

・家具の塗装剥がし 40~100番

・表面を滑らかに仕上げる 150~240番

●下塗り剤

・プライマー サビ止めも兼ねた金属用下地材

・シーラー 木材などに浸透して被膜を作り塗料の吸収を防ぐ

家具を塗装してリメイクする道具の準備

家具を塗装するための道具の準備をしましょう。

作業しやすい道具をそろえることで、リメイクが捗ります。

<準備するもの>

・塗料
・ローラー
・ローラートレイ
・ハケ
・塗料を入れる容器
・マスカー、マスキングテープ、養生テープ
・ウエス
・紙やすり
・養生シート(塗装する家具を置いたり周りを保護したりする)

大きい面を塗装するときはローラーが便利です。

使用すれば、色むらやスジが残りにくいからです。

ハケは細かい所を塗るときに使用します。

家具によりますが、凹凸が多い家具は、細いハケ、平たいハケが便利です。

マスカーやマスキングテープ、養生は用途としては同じ使いどころであり、幅の違いであるため、状況に合わせてご用意ください。

その他をリメイクする場合は、

・板や金具
・デコレーションする装飾のビスや枠木
・シールやステンシル

などをお好みで用意します。

家具をDIYしてから塗装するリメイクに挑戦してみよう!

カラーボックスを2つ使って、カウンターをDIYすることができます。

例えば、3段の白いカラーボックスを2つ用意してカウンターを作るとします。

そのまま2つのカラーボックスを並べても、カウンターとしては使うことはできます。

しかし、カラーボックスは通常扉がないためホコリがたまりますし、ごちゃごちゃと小物が見えてしまうため、見た目が気になる方もいることでしょう。

そこで、カラーボックスに扉を作成してリメイクする方法をお伝えします。

塗装に使う色は、部屋のイメージに合うものを選びましょう。

まずは、扉を作ります。

カラーボックスの段の内側のサイズを測り、すっぽりと収まるように、扉の木枠を作ります。

この木枠の裏側に薄いベニヤ板を貼り付けます。

ベニヤ板は事前に塗装しておきます。

カラーボックス本体も塗装します。

ツルツルの硬い板の場合、紙やすりをかけてから下地を塗り、カラーの塗料を塗ります。

カウンターの天板は厚めの合板を用意し、奥行きはカラーボックスに合わせ、横幅は希望のサイズに調整し塗装します。

無垢なら、そのまま塗装できるでしょう。

しっかり乾かすため翌日まで置きます。

そして、家具やパーツが乾いたのを確認して組み立てていきます。

扉をちょうばん(ちょうつがい)で取り付けます。

あとは設置するだけです。

両端にリメイクしたカラーボックスを置き、天板を乗せましょう。

なかなかおしゃれな家具が出来上がります。

カラーボックス(家具)をDIYして塗装する、というリメイクをご紹介しました。

簡単なリメイクと塗装から試してみよう

「家具をリメイクして塗装するのはすごく難しい」と思っていませんでしたか?

上級者になると家具のリメイクが素晴らしかったり、塗装や装飾も凝っていたりしますが、初めはちょっとした塗り替えだけでのリメイクでも大丈夫です。

それだけでもグッと印象が変わり、別の家具に生まれ変わります。

みなさんも古くなって飽きてきた家具がありましたら、ぜひリメイクしてみてください。