長いあいだ同じ枕を使っていると、どうしてもへたってきてしまいますよね。
また、枕が合わなくて買い替えることもあるはずです。
そんなとき、いらなくなった枕はどうしていますか?
捨ててしまうのは、何だかもったいないような気がするので、別のものにならないかと考えてみました。
そこで、中身の素材がよく似ている「クッション」にリメイクしてみましょう。
いらなくなった枕の処分に悩む!
はじめから自分に合った枕を見つけることができるといいのですが、なかなか見つからず次から次へと買ってしまい、未使用に近い枕などが増えてしまうことがあります。
また、気に入りすぎて長年愛用し、へたってしまった枕など、不要な枕をどのように処分するのか悩みます。
簡単なのは、そのままゴミとして捨ててしまうことだと思うのですが、そのまま捨ててしまうのはもったいないような気がするので、何かに変えることはできないか考えてみました。
枕の素材からして、同じ素材のクッションにリメイクすることで、再び使用することができるはずです。
リメイクで再利用できるのなら、経済的にも環境的にも大変よいことです。
いらなくなったものをすぐに捨てるのではなく、「何か別のものにならないか、活用できないか」と考えてみるのも素晴らしいことだと思います。
では、枕をクッションにリメイクするには、どのようにしたらよいのでしょうか。
次項より、枕からクッションにリメイクする方法を見ていきましょう。
枕をクッションにリメイクする方法
枕をクッションにリメイクするのには、枕を入れこむ布「クッションカバー」を作成しなければなりません。
①必要な材料を用意しよう
布(クッションカバーを作るための布)、ファスナー、縫い糸、待ち針、手芸ハサミ、糸切りハサミなどが必要となります。
これらの道具は、手芸用品店などで購入することができますが、最近は品揃えが充実している100円均一の店でも購入することができます。
②枕の大きさをどのようにするか考えてみよう
へたりなどもなく弾力性を保っている枕なら、そのまま使うのもいいですし、へたりが見られるようでしたら、半分に折りたたんでみるとボリュームが増します。
他には、丸めて筒状にする作り方や、枕をカットする方法があります。
また、中身の素材によっては、中身だけを取り出し、別の袋に移し替えてみることもできます。
そちらを新しく作ったクッションカバーに入れれば、リメイククッションのできあがりです。
このように、枕をカットしたり中身を取り出す場合は、やはり別に袋をもう一枚作り、その中に詰めてから、クッションカバーに枕を入れることをおすすめします。
③形が決まったところで、布の大きさを決めてみよう
自分が決めた枕のサイズの二倍以上の大きさの布を用意して、枕が布の中に入るような大きさにカットします。
このときに、縫いしろの部分についても意識して、布をカットしていきましょう。
④カットした布を裏面にして、端と端を合わせよう
合わせた端を縫っていきますが、このときに一辺だけ残しておきましよう。
残しておいた一辺に、ファスナーを取り付けますが、布は裏返しになった状態なので、ファスナーの持ち手が中側になるように注意してください。
⑤布を裏返しすることができれば、そこに枕を入れて完成
このようにして、枕をクッションにリメイクすることができます。
枕をクッションにリメイクできたら!クッションカバーのリメイクにチャレンジ
枕をクッションにリメイクすることができたら、今度はクッションカバーのリメイク方法について調べていきたいと思います。
クッションカバーをリメイクするとなると、大きな布が必要になってきます。
不要になった「カーテン」「バスタオル」「布団シーツ」「ベッドシーツ」などが使えます。
なかには、未使用でいらないブランド物のタオルなどがあると、それを使用してクッションカバーを作ることでオリジナルカバーができることでしょう。
しかし、布を裁断するときに端がほつれやすくなるので、端の始末をしてからクッションカバーの製作に取りかかってください。
このようないらなくなった布をクッションカバーとしてリメイクすることによって、何か食べ物やジュースなどをこぼしてしまい、シミになったとしても、いらなくなった布で作ったものなので遠慮なく捨てることができます。
枕をクッションにリメイクして、不要になった布もクッションカバーにリメイクすることで、本当の意味でリメイククッションになることでしょう。
枕には色々な素材がある!
ここまで、リメイク方法についてご紹介してきましたが、枕の素材にはどのようなものがあるのでしょうか。
なぜクッションへとリメイクできるのか、素材について考えてみたいと思います。
枕に使われている素材として挙げられるのは、羽毛、パイプ、ウレタン、そばの実などになります。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
<羽毛>
羽毛には、ダウンとフェザーがあります。
ダウンは鳥の胸部分の羽根を使用しているためふんわりしており、フェザーは羽根の部分であるため、軸があり硬いものになります。
<パイプ>
パイプは、細い棒状の形をしたプラスチックを一定の間隔にカットしたものであるので、硬さがあります。
<ウレタン>
ウレタンは、耐圧を分散してくれるものであり、スポンジに近いような形をしていますので、硬くもなく柔らかくもなく、復元力があります。
<そばの実>
そばの実の素材は、「そば殻」を使用したもので、多少ゴリゴリとした感触があり、硬いものになります。
このように、枕の素材の特徴を見てみましたが、クッションにリメイクしても使える素材であることがわかります。
実際に、クッションとして使われている素材もいくつかこの中にあります。
特に、羽毛などはふんわりしたものなので、弾力性を必要とするクッションには適している素材です。
また、ウレタンなどもスポンジのような形をしていて、復元力もあることからクッションにリメイクするのによいものだといえます。
羽毛枕をクッションにリメイクするときの注意点
羽毛枕こそ、「捨てるのがもったいない」「これこそクッションにリメイクしたい」と思う人が多いでしょう。
しかしながら、羽毛の性質をよく理解した上で、リメイク作業に取りかからないと大変なことになります。
羽毛は、鳥の羽根であることから、ダウンとフェザーにわかれますが、それぞれの性質はふんわりとしています。
そのため当然、枕の口をあけた瞬間から羽根が飛び散ることになるでしょう。
一番簡単な対策としては、いらなくなった羽毛枕の中身を出さずに、羽毛枕の形に合わせたクッションカバーを作り、その中に入れてしまうことです。
しかし、「自分の欲しいクッションの形にしたい」「どうしても中身の羽根だけを出したい」という人はどうすればいいのでしょうか。
そういった場合には、枕の口を開けたときから、羽根が飛び散るかと予測できるため、マスクや眼鏡などを着用して作業をすることが望ましいです。
そして、直接クッションカバーに入れるのではなく、クッションカバーよりも一回り小さい別の袋に入れておくことが大切になります。
クッションカバーとは別に作成した袋の中に、羽根を詰めていく作業をしていきましょう。
できるだけ、枕の窓口を小さくして、その窓口から手を入れ、羽毛を手の中で握りしめてください。
このときに、入れこんでいく袋のほうも、詰める窓口を小さめにしておくとよいでしょう。
また、クッションカバーについても、羽毛などを入れる場合は、フチから羽毛がはみ出てくることがあります。
よって、クッションカバーの生地を選ぶときは、サテンなどの目が細かいものを使用することをおすすめします。
このように、新しい羽毛クッションへとリメイクしてください。
「ウレタン」「パイプ」「そばの実」などのクッションリメイクアイデア
枕の素材である、ウレタンやパイプ、そばの実などの素材を、クッションにリメイクする場合は、どのように扱うとよいのでしょう。
それぞれのリメイクする際のアイデアをお伝えしていきます。
<ウレタン>
ウレタンの性質としては、耐圧を分散し、復元力があります。
そのため、二つに折り曲げてみたり、丸めてみたりすることでボリュームも出てよい形になるでしょう。
スポンジに似たようなものなので、カットしてお好みの大きさにすることも可能ですが、切れ端がボロボロになりやすいため、カットしたものを入れるような中袋を作成するとよいでしょう。
<パイプ>
パイプは、細い棒状のプラスチックが小さくカットされたものであることから、そのまま入れ替えることは可能ですが、やはりこれも細かいものなので、中袋を作成しその中に入れることが望ましいです。
また、枕の口を、そっと開けることをおすすめします。
中身が飛び出ることもあるので、気をつけてください。
<そばの実>
そばの実は、「そば殻」を使用したものであることから、枕カバーのフチから飛び出てしまうことが考えられます。
さらに、虫がわきやすいこともあり、クッションなどに使用する場合は気をつけたほうがよいです。
また、そばアレルギーなどがあると、そのクッションが原因でアレルギー反応が出てしまうこともあります。
そばの実を使った枕も、やはり中袋を作り、そこにそば殻を移してから、クッションカバーに入れる作業をしたほうが好ましいです。
このように、素材によって性質が異なりますから、クッションへのリメイク方法にも工夫が必要です。
枕の素材によってクッションへのリメイク方法も違う!
枕の素材にはいくつかの種類があり、それぞれの特徴があることをわかっていただけたかと思います。
枕とクッションの素材も、似ているようなものが使用されているところがあるので、クッションへのリメイクは可能です。
そして、そのリメイク方法も素材によって違いがあるため、それぞれの素材に合わせてリメイクしていきましょう。
いらなくなったからと捨てるのではなく、何かにリメイクできないものかと考えてみることで、また再び価値のあるものに変わります。