模様替えとして、または新しく入居するときにカーペットをフローリングの床に敷くため、一緒に考えたいアイテムがカーペット用の滑り止めです。
滑り止めアイテムは数種類あり、用い方も異なります。
今回は、カーペットをフローリングの床に敷くときに揃えたい滑り止めと、その使い方や効果、滑り止めを選ぶ際に気をつけたいことをお伝えします。
また、アイテムを使わないで滑り止めをする方法も併せてご紹介します。
カーペットをフローリングの床に敷くときには滑り止めも考えよう
昔とは違い、ホームセンターや衣食住の商品が揃った大型スーパーやインターネットでも、カーペットは簡単に手に入ります。
実物を見て回ったりカタログから選んだりと、購入するときにはとても楽しいものです。
しかし、「カーペットの色柄やサイズを気に入って購入し、敷いてみたところ簡単にズレてしまうため困る」という場合があります。
特にフローリングの床に敷くときには、ズレたりよれたりしないように、「カーペットの裏側に滑り止めが付いているか」をよく見て購入するようにしましょう。
また、カーペットの裏側に滑り止め加工が施されていない製品は、滑り止め対策のために専用の製品を購入する必要があります。
この滑り止め用のアイテムは数種類あるので、次からご紹介していきます。
また、カーペットの滑り止めを使用するときに、注意しておきたい点も併せてお伝えします。
カーペットとフローリングのズレ対策!滑り止めテープでズレ防止
特にフローリングの床に敷いたカーペットは、滑り止めが付いていないとズレやすくなります。
カーペット本体の裏側に、滑り止め加工を施した製品も販売されています。
しかし、幅広くさまざまなパターンの中からカーペットを選ぶ場合、滑り止めが付いてないカーペットが欲しくなることもあるかもしれません。
このような場合には、滑り止めアイテムも一緒に購入してカーペットの下に敷きましょう。
しかし、あらかじめ敷いているカーペットに滑り止めが付いておらず、カーペットの全面を裏返して滑り止め対策をしようとすると、家具などを移動する必要があったりと手間がかかります。
この場合には、滑り止めのテープを使うことをおすすめします。
【サンコー:安心すべり止めテープ3m おくだけ吸着】
・参考価格:553円(税抜き)
・サイズ:幅3cm×長さ3m
【品質】
・粘着剤:アクリル系
・芯材:ポリエステル
・吸着面:アクリル樹脂
滑り止めテープを使えば、カーペットの端にのみテープを貼り付けるだけで、滑り止め対策になります。
一部に貼ることで効果が感じられるため、カーペットを全体的にはがすことなく、最小限の作業でめくれたりズレたりするのを防止します。
また、こちらの製品は、貼り付けたまま洗濯してもはがれないためとても便利です。
カーペットを洗濯する際には、テープをそのままはがさずに付けたままネットに入れて洗いましょう。
滑り止めシートでフローリングに敷くカーペットのズレ防止対策
先ほどは、カーペットの端に滑り止めテープを貼り付け、ズレたりめくれたりするのを防止する方法をお伝えしました。
この方法は、カーペットの滑り止めとして全面的に対策するのではなく、部分的に対策するものでした。
他にも、カーペットがズレたり、よれたりするのを防ぐアイテムはあります。
ここでは、カーペットを敷くときにフローリングに滑り止めシートを使う方法をお伝えします。
滑り止めシートはテープタイプより広い範囲をカバーする、滑り止め対策アイテムです。
【びっくりカーペット:防ダニスベリ止めシート】
【参考価格】
・約1帖(93×180cm・1枚入り) 680円(税抜き)
・約2帖(93×180cm・2枚入り) 1,080円(税抜き)
・約3帖(93×250cm・2枚入り) 1,480円(税抜き)
・品質:ポリエステル
ポリエステルを使った、滑り止めのシートです。
この製品の特徴は、防ダニ加工や抗菌加工を施しており、フローリングとカーペットの間に敷いて、ダニや菌を寄せ付けない効果があるという点です。
シート自体は薄型で、はさみで自由にカットでき、使用したい範囲を自由にカバーできます。
ただし、松脂を使用しての防ダニ加工なので、においに敏感な方や、松脂にアレルギーがある方はよく考えて購入しましょう。
カーペットがフローリングからズレない!滑り止めネットの対策
カーペットがフローリングからズレにくくなるアイテムの中には、テープやシート以外に、網状の滑り止めがあります。
一見、カーペットに貼り付けるタイプのテープや、広い範囲で滑り止め効果が期待されるシートより効力が薄く感じられそうですが、しっかりとした吸着力でカーペットのズレを防止します。
【びっくりカーペット:ストップネット】
【参考価格】
・玄関マットサイズ(30×60cm) 500円(税抜き)
・ロングマットサイズ(45×150cm) 1,500円(税抜き)
・ハーフラグサイズ(90×120cm) 1,500円(税抜き)
品質:アクリル
日本製で、アクリル素材の滑り止めアイテムです。
大きさも3種類あり、ご自分のカーペットの大きさに合わせて複数購入しても、ある程度の大きさに切り分けて敷ける使い勝手がよい滑り止めネットです。
利点は他にもあります。
粘着力が落ちても洗えば復帰し、床暖房やホットカーペットをお使いのご家庭でも安心して利用できる点が魅力です。
多めに購入して、余った分はカーペット以外にもさまざまなものの滑り止めとして活用できますので、とても便利です。
カーペットがフローリングで滑らない簡易的な滑り止め方法
これまでは、カーペットがフローリングで滑らないように使える、滑り止めアイテムについてご紹介してきました。
市販のカーペットの滑り止めアイテムを購入することで、しっかりとズレ防止対策をすることができます。
しかし、いざというときもあるでしょう。
そこで、簡易的にできるズレを防止する方法をお伝えします。
ここでご紹介する方法は、「カーペットの滑り止めアイテムを購入したいけれど、買いに行く余裕がない」「配送まで時間がかかる」などというときのための、一時的な応急処置として使える方法です。
実は、ご家庭にあるラップで解決させることができます。
キッチンにある食品用のラップを長く出し、一回端を折ります。
もう反対側の片方も、先ほど折ったラップ同様に端を折ります。
あとは、カーペットの下に、好きな間隔で敷くだけです。
これだけの作業なのに、意外にもズレを防止します。
また、行楽にレジャーシートとして活躍するアルミシートを敷くのもひとつの手です。
単純にカーペットの下に敷くだけでズレを防止するだけでなく、保温効果もあり、冬場に用いると重宝します。
どちらの方法も簡易的な滑り止め対策ですが、とても手軽にできるので覚えておきましょう。
フローリングに滑り止めが癒着しないために
カーペットとフローリングの間に滑り止めアイテムを使う前に、気をつけておきたいことがあります。
まず、カーペットの滑り止めを購入する際には、材質に注意しましょう。
滑り止めアイテムの中には、しばらく敷いて使っているうちにフローリングに癒着してしまうものがあります。
材質がゴム製のものは、特に要注意です。
日当たりが良好なお部屋や床暖房、ホットカーペットを使用している場所に敷くと、フローリングからはがすのが難しくなる場合があります。
もし不安であれば、滑り止めアイテムを選ぶ際には、ポリエステルや不織布など、材質がゴム以外のものを使用するとよいかもしれません。
また、重量の負荷によってもフローリングと癒着を起こす可能性があります。
長期間敷いたままにせず、たまにはがして敷きなおしたり、カーペットの上に置いた家具をこまめに移動するなど対策をしましょう。
カーペットをフローリングに敷くときには滑り止めを使おう!
裏地に滑り止めが付いていないカーペットをフローリングに敷くときには、ズレやめくれを防止するために滑り止めアイテムを購入してみてはいかがでしょうか。
あらかじめ敷いてしまっているカーペットにはテープタイプを、新しく敷くにはシートやネットタイプなど用途に合わせて購入するといいでしょう。
製品が手元にない状態で滑り止め対策をしたいなら、ご家庭で使う食品ラップやアルミシートを使用して処置することも可能です。
滑り止めを購入するときには、材質に注意しましょう。