ダイニングテーブルと照明の関係!真上に来ないときは?

最終更新日:2019/05/28

ダイニングテーブルの真上に、ぴったり来るように配置された照明。

照明は、食事を美味しそうに見せてくれたり、インテリアのポイントにもなります。

そのため、照明の位置にこだわることは大切です。

しかし、引っ越しや模様替えなどで、照明がダイニングテーブルの位置と微妙にズレてしまったり、まったくちがう位置になってしまうこともあるかもしれません。

工事以外の解決策や、ダイニングテーブルと照明とのバランスについてご説明します。

照明がダイニングテーブルの真上に来ない!?ライトの種類

「ダイニングテーブルの真上に照明が来ない」というお悩みの解決策を探る前に、照明器具の種類についておさらいしておきましょう。

●シーリングライト

天井に直に取り付けるライトです。

高い場所から広範囲を照らすことができます。

シンプルなデザイン、サイズの豊富さなどメリットが多い照明器具です。

●ペンダントライト

天井に吊るすライトで、少し低い位置に来るので、その分照らす範囲が狭くなります。

光と影によって空間を印象的に演出したい場所には、うってつけの照明器具です。

全体的に明るくするというよりは、間接照明のように使うのが一般的でしょう。

また、さまざまなデザイン、素材、重さがあるインテリア性の高い照明器具です。

それでは、それぞれの特徴を踏まえ、照明の位置を移動させることができるのか考えていきます。

真上に来ないのはシーリングライト?ペンダントライト?対処法とは

設計時のミスで、ライトの位置が不自然な場所になってしまっていたり、模様替えなどの際にダイニングテーブルを動かしたりして、希望通りの位置に照明が来ないことがあります。

「ダイニングテーブルのちょうど真上に照明を持ってきたい」と思ったら、どんな方法があるのでしょうか。

シーリングライトはダイニング全体を照らす明るさのものが多いので、こちらで困ることは少ないかと考えられます。

「それでも位置が気になる」と思う場合、もしかすると明るさ自体が足りていないのかもしれません。

その場合、シーリングライトをもう少し明るいものに交換するか、ダイニングテーブルの周りに間接照明を置くという方法があります。

しかし問題は、低い位置に来るペンダントライトの場合です。

ペンダントライトは部分的に照らす照明ですので、ダイニングテーブルの真上にあれば、洗練されたダイニングのインテリアとして役立ちます。

しかし、ダイニングテーブルのない場所や、ダイニングテーブルの端に光が来てしまうと、少し違和感を感じさせてしまいます。

「工事しなきゃダメなのかな」と思う方もいるかもしれませんが、他にも方法はあります。

ペンダントライトをダイニングテーブルの真上に配置できない場合の解決策

それでは、ペンダントライトがダイニングテーブルの真上に来ない場合の解決策をご紹介します。

●お役立ちグッズを使う

「ペンダントアダプター」という商品があります。

または、「ペンダントサポーター」と呼ばれることもあります。

これは、天井にコードなどで吊るす器具で、ペンダントライトの吊り下げ位置をいくらか調節することができます。

見た目はダクトレールに近いもので、具体的な使い方については後述します。

●ペンダントライトを目立たないものにする

個性的な目立つペンダントライトの場合は特に、ダイニングテーブルの真上に来ないことで不自然さを感じさせてしまいます。

しかし、存在感の薄いものにすることで、場所の不自然さを目立たなくさせることができます。

先ほどご説明した、ペンダントアダプターのようなグッズも便利ですが、高い場所で慣れない器具を取り付けたり調整したりするのは大変だと思う方もいると思います。

そんなときには、発想を変えて「目立たない照明にする」というのも1つの方法です。

もちろん、あくまでも明るさが足りている場合のお話ですが、参考にしてください。

●ダイニングテーブルの交換

ダイニングテーブルの大きさや形を、ペンダントライトの位置に合うものに交換することで、不自然さをカバーする方法があります。

照明の位置をダイニングテーブルの真上に調節できる便利グッズ

前項でご紹介したお役立ちグッズについて、もう少し詳しくご紹介します。

<コイズミ照明 ペンダントサポーター 吊り下げ位置調節器>

・材質 鋼
・色 オフホワイト
・重さ 1.3kg
・大きさ 巾170mm 長890mm 高70mm

こちらは、ペンダントライト専用の器具で、これにより照明の位置をずらすことが可能になります。

引っ掛けシーリングに円形のパーツを取り付け、そのパーツから伸びたアームをレールとして使って、フックを移動させ、ペンダントライトのコードの引っ掛け位置を調整します。

ただし、これを使うと、ペンダントライトのコードを余計に必要としますので、移動することによって照明の高さが上がる場合があります。

もしかしたら希望通りの見た目にならないかもしれませんが、工事よりは低予算で済むでしょう。

本来の吊り下げ位置から380度、どの方向にも移動できます。

ただし、移動できるのは「最大で600mmまで」で、移動させる距離によって重量に制限があります。

ダイニングテーブルの真上に移動するにはどのくらい位置を変更させるべきなのか、イメージした上で購入してください。

取り付け方法は下記の通りです。

・耳付き引っ掛けローゼットあり

ビス止めなしの簡易取り付けでOKです。

付属のネジを耳金具に付けて設置します。

・角型と丸形シーリングあり

天井にビス止めをして取り付けます。

付属の取り付け金具を天井に取り付けてください。

ダイニングテーブルに並べた料理をひきたてる!照明の高さ

ダイニングテーブルの真上に照明が来ない場合の対処法として、便利グッズのご紹介をしました。

次に、「ダイニングテーブルの上に並べる料理を美味しそうに見せるためには、どのくらいの高さの照明が効果的なのか」ということをお伝えします。

高すぎるとペンダントライトの魅力が半減してしまい、低すぎると邪魔になってしまうことがあるでしょう。

料理を置くときや片付けるときに邪魔にならず、できるだけ低い位置に配置したいものです。

こう考えたときに、おすすめなのがダイニングテーブルから90cm程度離れた高さです。

シェードの高さなども考慮して、ベストな高さに持ってこられるとバランスのよいキッチンインテリアになるでしょう。

テーブルの大きさを考えて、ペンダントライトをいくつも取り付けるときには、同じ高さになるようにするといいですね。

自分の好みにぴったり合ったペンダントライトがあれば、その長さをベースにしてダイニングテーブルを選ぶこともできるのです。

真上に1つ?それとも3つ?ライトの数のお話

照明器具のデザインによって、空間の印象は驚くほど変わります。

ダイニングテーブルの真上に取り付ける照明も、大きめなものを1つだけにするか、小ぶりなものをいくつも設置するかによってイメージが変わってきます。

長方形の細長いダイニングテーブルの上には、小さめのペンダントライトを複数取り付けるとおしゃれかつ、インテリアとしてもよく映えます。

一方、正方形に近いダイニングテーブルや、丸テーブルの場合は1つだけでも十分かもしれませんが、高さによってはバランスが悪く見えてしまうので、遠目から見て不自然さがないように調節してください。

また、ペンダントライトの形にも注目してみましょう。

先に向かって広がっているペンダントライトや、デザインに凝っていて1つでも存在感のあるものは、複数使うとしつこく見えてしまうことがあります。

一方、いくつか同じものを吊るすことで存在感を発揮するデザインもあります。

ペンダントライトは、ダウンライトのように全体を広範囲に照らすことはできません。

「テーブルの真上に来ないと変」といったお悩みもありますが、使い方次第でキッチンスペースの雰囲気づくりに役立つアイテムなのです。

照明をベストな位置にしよう!

ダイニングテーブルの真上にペンダントライトが来ない場合の対処法をお伝えしました。

工事で引っ掛けシーリングの位置変更や増設も可能ですが、ペンダントアダプター(ダクトレール)を使えば数センチの移動ができます。

ペンダントライトの重さやコードの長さ、移動したい距離を考えて、使えるかどうか判断しましょう。

また、ペンダントライトの明るさやデザインによっては、テーブルの真上に来なくても、それほど違和感がなくなることがあります。