家の中で家族団らんのひと時を過ごす「リビング」。
家族で過ごすリビングは、リラックスできてほっとする、そんな空間であることが理想ですよね。
そのような空間を作るために欠かせないのが照明です。
ここでは、照明の電球の種類や色をはじめ、リビングに使う照明はどのようなデザインがよいのかを考えてみました。
リビング照明に取り付ける電球の種類
リビング照明に取り付ける電球ですが、主に3つの種類があり、それぞれに特徴があるのをご存知でしょうか。
まずは、簡単に電球の種類について解説していきます。
電球の種類は主に、「白熱電球」「LED電球」「蛍光灯」に分けることができます。
「白熱電球」は昔からある電球で、温かみのあるオレンジ色の明かりが特徴です。
とにかく単価が安く、初期費用が安く済むという特徴もあります。
しかし、消費電力がこの中でも最も高く、単価自体は安いものの電気代が非常にかかります。
また、発熱するため、使用する場所に限りがあります。
近年は使用する人が減っている傾向にあり、生産を中止するメーカーも増えてきているようです。
続いて、「LED電球」について解説していきましょう。
近年、電球の中でも定番化しつつあるLED電球の最大の特徴は、消費電力が非常に安いこと、そして耐久時間が10年位と圧倒的に長いということです。
単価自体はお値段が高くなりますが、長い目で見れば非常にエコな電球なのです。
また、電球自体が熱くなりにくく、紫外線を発しないことから虫が集まりにくいという特徴もあります。
最後に「蛍光灯」ですが、これも昔から馴染みのあるものですね。
蛍光灯はLED電球には劣るもの、寿命が長く消費電力も少ないという特徴があります。
また、価格もLED電球よりも安いため、比較的取り入れやすいものとなっています。
オンオフを繰り替えすことで、寿命が短くなると言われており、トイレなど頻繁にスイッチをつけたり消したりする場所にはあまり向いていません。
リラックスできるリビングは照明の電球の色も重要!それぞれの特徴は?
冒頭でもお伝えしたように、家族団らんで過ごすリビングは、ほっとするリラックスできる場所であることが理想的です。
そのためには、照明の電球の色にも注目する必要があります。
まず、電球の色は「電球色」「温白色」「白色」「昼白色」「昼光色」の5つに分けることができます。
電球色から昼光色へとご紹介した順番で、オレンジ色に近い色から青白い色になると考えてください。
この中でも主に使用されるのが「電球色・昼白色・昼光色」です。
電球色は赤みを帯びたオレンジ色の光、昼白色は白っぽい光、昼光色は青白い光であることが特徴です。
実は、これらの色が空間に与える印象は大きく異なり、また私たちの生活にも影響を与えるとも言われています。
まず、電球色のオレンジ色の明かりですが、この中でも最も落ち着いた光であることが特徴です。
また、「料理を美味しそうに見せる効果がある」と言われているため、ダイニングスペースや飲食店にも向いている色であると言えます。
一方で昼白色は、自然光に近い色であるため人間にとって最も慣れた明かりとされています。
日常生活において使いやすく、お部屋全体を明るく照らしてくれるため、どんなお部屋にもマッチしてくれます。
また、見たものの色をそのままの色で見ることができるため、お化粧をするときや洋服を選ぶときには最適な色です。
そして最後に昼光色ですが、青白い光は脳を覚醒し集中力を高める効果があり、明るくはっきり見えやすいという特徴があります。
そのため、学習や裁縫などの細かいものの作業を行う際に向いています。
一方で、はっきり見えやすい分、長時間作業を行うと目が疲れやすいでしょう。
また、脳が覚醒してしまうことから、眠る前に浴びてしまうとなかなか寝付けなくなる場合も考えられます。
一般的には企業のオフィスなど、集中力を高めたい場所でよく使用されています。
リビングに使用する照明の色でおすすめは?
リビングをほっとする空間にする、という観点から見ると電球の色でおすすめなのは「電球色」です。
電球色は、この3つの中でも最も明かりを抑えた色であり、温かみのある色であることが特徴です。
はるか昔、まだ照明の明かりが存在しないとき、人々は焚き火で夜に明るさを得ていました。
このオレンジ色の火の明かりは、私たち人間に落ち着きを与える効果があると言われています。
そのため、リビングに限らず、和室や寝室にも向いている色と言えるでしょう。
ただ、これまでご紹介した照明の色の中では最も暗い色であるため、人によっては暗いと感じることがあります。
その場合は、電球色の次に明るい「温白色」もしくは「白色」を選んでみるとよいかもしれません。
照明の電球の色で悩んだら調色機能付きのものがおすすめ
リビングは、家族団らんで過ごすほか作業スペースとして使用したり、もしくは、お化粧をしたりお洋服を選んだりする場所になるでしょう。
オレンジ色の電球色はリラックス効果がありますが、「もう少し明るさが欲しい」といったシーンに遭遇することもあると思います。
そのような方におすすめしたいのが、調色機能付きの照明や電球です。
調色機能付きのものを選べば、目的に応じて色を変えられます。
朝や日中の活動的に動きたいときや、リビングで作業を行うときなどは昼白色を選ぶことができます。
そして、夕食時や夜の眠る前のテレビタイムなどリラックスしたいときは電球色を選んだりと、照明の色を調節することが可能になります。
このように、それぞれのシーンによって照明の色をスイッチ1つで変化させることができますので、「どの色を選ぶか悩んで決められない!」という方にぴったりでしょう。
ただし、ほかの照明や電球に比べるとお値段が少々高くなりますので、必要な場所のみ選んで取り付けてみてください。
リビングに取り付ける照明の種類!おすすめは?
日本の住宅でもよく目にするのが、丸い乳白カバーが付いたシーリングライトです。
これは天井に直接取り付けるタイプの照明で、1つあるだけでお部屋全体を明るく照らしてくれるため、少ない電力で十分な明るさを得ることが可能です。
ただ、日本住宅でよく見かけるシーリングライトはどこか味気ない印象ですよね。
せっかくのリビングですから、こだわった照明を設置したいと思う方も多いはずです。
リビングにおすすめな照明を、いくつかご紹介していきます。
●シャンデリア
お部屋を華やかに、そしてゴージャスにしてくれるのがシャンデリアです。
シャンデリアというと、ホテルのロビーなど非日常空間で使用されることが多かったのですが、近年では一般家庭でも使用できるような小型のものも多くなってきています。
灯数が多いため、電球の初期費用はほかの照明よりもかかってしまいますが、現在はLEDの普及により電気代や交換費用もかからないことから、家庭に取り入れる人も増えてきています。
●シーリングファンライト
ファンが付いたファンライトは、とても存在感のある照明です。
おしゃれなカフェや美容院、インテリアショップなどで目にしたことがある方も多いでしょう。
ファンを回すことで、お部屋に空気の流れを作り出し、温度を一定に保ちやすくする効果があります。
そのため、エアコンの効率をアップさせたいという方にもおすすめです。
●ペンダントライト
ペンダントライトは天井から吊り下げるタイプの照明です。
カサがついたものやガラスに覆われているもの、和紙でできているものなどさまざまな種類があり、1つあるだけで個性あるインテリアとなります。
選ぶときはリビングの広さに合わせて選ぶようにしましょう。
リビング照明を取り付ける際の注意点
ここまで、電球の色やおすすめの照明についてご紹介しました。
最後になりますが、リビング照明を取り付ける際の注意点についてお伝えしていきます。
リビングは家族だけでなく来客者も使用されることが多いため、おしゃれな照明を取り付けたいと思う方も少なくないでしょう。
しかし、どんな照明でも取り付けが可能というわけではなく、取り付けるときは照明の重量に注意しなければなりません。
基本的に住宅には、天井に引っ掛けシーリングと呼ばれる配線器具が設置されていますが、この耐荷重量は5kg程度までとされています。
それ以上重い照明を取り付ける場合は、引っ掛けクローゼットが必要となります。
ローゼットは重量が10kgまでのものでしたら取り付けが可能ですが、それ以上の重さがあるものの取り付けは、工事が必要となることもあります。
特に、シャンデリアやシーリングファンライトなどは重量があるものも多いですので、取り付けを行う際は事前に確認しておきましょう。
心配でしたら、販売店や施工業者に相談してみることをおすすめします。
リビング照明でおしゃれな空間作り!
リビングは家の顔ともなる場所ですから、ぜひインテリア性の高いおしゃれな照明を取り付けてみてください。
インターネットで検索すればおしゃれな照明はたくさん見つかりますので、実際に店舗に出向かなくても、手軽に購入することができます。
また、リラックスできる空間を作るためには電球の色も重要です。
デザインばかりを重視してしまう方も多いかもしれませんが、デザインだけでなく電球の色にもこだわってみましょう。