インテリアは、素材や種類が多いだけでなく、専門的な用語もあるので、部屋をコーディネートするのは難しいと思われるかもしれません。
それでも、基本のポイントを押さえれば、居心地の良い部屋になりますし、テイストをミックスして、オリジナルの部屋が作れます。
部屋作りの基本や、どのようなコーディネートが良いのか、コツをまとめました。
コンセプトの決め方!インテリアのコーディネートをイメージする
インテリアを揃える前に、まずコンセプトを決めます。
「ゆったりくつろげる部屋」と言っても、ナチュラルテイストの部屋をイメージするのか、モダンテイストの部屋をイメージするのか、それぞれ好みがあります。
ファブリックにおいても、無地だと物足りなく感じるのか、シンプルを好むのか、感じ方もそれぞれなのです。
そのため、部屋での過ごし方など、ライフスタイルを含めてコーディネートをするのがコツです。
主なコンセプトを以下にまとめてみました。
・ナチュラル
木製のインテリアや天然素材の籠などの雑貨、観葉植物から自然を感じられるスタイルです。
・スタイリッシュ
白、黒、グレーで、コーディネートされた部屋は、洗練された都会的なイメージのスタイルです。
・リゾート
リゾートホテルのようなスタイルには、「ハワイアン」「アジアン」「コースタル」などがあります。
「コースタル」は、アメリカ西海岸のインテリアスタイルになります。
カラー配分のコツ!インテリアや部屋のイメージが変わる
コンセプト決めの次は、カラーコーディネートをします。
同じインテリアスタイルとレイアウトでも、カラーによって部屋のイメージが変わります。
カラーは心理的作用においても、大きな役割を占めるのです。
・3色を決める
部屋がスッキリしたイメージになるのが、3色の配分にあります。
カラー配分と役割をまとめてみました。
「ベースカラー」は、天井や壁、床のカラーを、70パーセントの配分にします。
「メインカラー」は、カーテンやソファなどのカラーを、25パーセントの配分にします。
「アクセントカラー」は、クッションなどのファブリック、小物や雑貨によって、メインカラーを引き立てるカラーになり、5パーセントの配分にします。
・色の視覚的効果を知る
同じ大きさでも、大きく見えるのが「膨張色」で、小さく見えるのが「収縮色」になります。
例えば、白色の天井や壁面、床の場合、部屋が広く見えます。
しかし、濃いグレーの場合は、圧迫感を感じ、部屋が狭く感じるのです。
開放的な部屋を作りたい時は、白や暖色系の赤、オレンジ、黄色などの「膨張色」を使うのがコツです。
また、落ち着いた印象の部屋を作りたい時は、黒や寒色系のグレーやブルーなどを使うと、引き締まったイメージになります。
アクセントカラーの効果的な使い方!部屋にアクセントをプラス
カラーは、まとまりすぎても、全体のイメージがぼやけてしまいがちです。
全体の色調に変化を付け、引き立てる「アクセントカラー」を効果的に使うと、部屋にアクセントを付けられます。
・反対色でアクセントを付ける
ブルーのソファに、反対色の黄色のクッションを置いた場合、強いアクセントになります。
強調されすぎる場合は、3ヶ所に分けるのがコツです。
その際、黄色の同系色であるオレンジなどを取り入れ、グラデーションのようにコーディネートをすると、アクセントが引き立ちながらも、より全体がスッキリまとまります。
・同系色で合わせる
反対色でのアクセントカラーが強く感じられる場合は、同系色で合わせます。
例えば、グリーンのソファに黄緑色のクッションを置くと、一体感が増し落ち着いた印象になります。
・アクセントカラーの効果的な使い方
アクセントカラーは、クッションカバーやインテリアパネルの他に、花瓶に生けた花やテーブルクロスなどの小物で投入するのも効果的です。
インテリアをコーディネートする!快適なレイアウト術
インテリアとカラーを揃えたら、レイアウトのコツを学んでいきましょう。
レイアウトによって、同じ間取りでも広く感じたり、狭く感じたりします。
・シンプルな動線で快適に過ごす
ソファとテーブルなどの間には十分な間隔があるでしょうか。
体を斜めにしないと通れなかったり、曲がった動線を通るのはストレスになりますし、不便に感じます。
動線の幅の目安として、通路は60センチ程、ソファとテーブルの距離は30センチ程あると、スムーズになります。
・インテリアの空間占有率の割合
部屋の広さに対して、インテリアの空間占有率の割合は、30パーセントが良いとされています。
ゆったりした空間にしたい場合は、25パーセントの割合と言われています。
床面が多く見えると、部屋の広さを感じられます。
・視線が抜けるようにレイアウトをする
視線の先に、常にインテリアなどが視界に入ると、圧迫感を感じ部屋が狭く感じます。
視線の先に、視線よりも低いインテリアをコーディネートする事で、開放感を感じ、部屋が広く感じられるのです。
両側の壁に沿ったレイアウトの場合、視線が中央を抜けますし、インテリアを一ヶ所にまとめるレイアウトも快適です。
フォーカルポイントのコツ!鏡や雑貨などをコーディネートする
視線が集中する場所を「フォーカルポイント」と言います。
インテリアは、スッキリしたレイアウトにしても、「フォーカルポイント」に、雑然と物が並んでいると、片付いていないイメージになりかねません。
おしゃれにディスプレイされていると、スッキリしたイメージになるでしょう。
・壁面を活用する
部屋での生活において、壁面への視線の割合は、7割だと言われています。
テレビを見ている時も、画面だけが視界に入っている訳ではなく、周辺の壁面も視界に入っているのです。
壁面をコーディネートするコツは、ウォールステッカーやファブリックパネルの他に、ワイヤーバスケットに入った観葉植物などを上から吊るす活用方法もあります。
・鏡で部屋を広く見せる
鏡を部屋の入り口や窓が映る位置に置くと、壁面が長く続いているように見えたりします。
その部分に置くのが難しい場合は、壁面や雑貨をコーディネートした「フォーカルポイント」が映るようにレイアウトするのがコツです。
片付いていない部分が映らないよう、レイアウトに注意しましょう。
間接照明をコーディネートする!取り入れ方のコツ
部屋には、インテリアがレイアウトされているので、照明が届かず影になる部分があります。
その影が、部屋の隅にあれば、奥行きが無いように感じますし、明るく照らせば奥行きが広く感じられます。
間接照明の取り入れて、コーディネートするコツをまとめました。
・部屋の奥に配置
部屋の隅や奥の光量が弱い場所に間接照明を取り入れる時、部屋の光量よりも強く照らすと、明るく奥行きが広く感じられます。
・ソファ隣に配置
ソファの隣には、ソファよりも高い大きめの間接照明をコーディネートすると、ソファ周辺や床面を照らし、部屋の照明のバランスが取れます。
・壁や天井に間接照明を当てる
間接照明の光源がまぶしく感じられる場合、壁や天井に当てる事で、あたたかみのある照明になります。
ベッド周りは、光量を弱くして、就寝の妨げにならないようにします。
・スタンドライトを上に向ける
部屋に照明の向きを変えられる「スタンドライト」があれば、間接照明として取り入れられます。
通常は、下向きなので手元を照らしますが、上向きで天井や壁を照らすと、手軽に間接照明になります。
インテリアのコーディネートは、組み合わせを楽しむ!
インテリアスタイルには、様々なスタイルがありますし、カラーも組み合わせ方で心理的効果が変わります。
落ち着いた部屋にしたい場合、モダンスタイルで寒色系をベースにしますが、観葉植物を置いたり、小物や雑貨の色合いを自然な色合いにしたい時もあります。
そういう時は、インテリアスタイルのテイストをミックスして、「モダンナチュラル」や「和モダン」など、テイストを組み合わせたコーディネートを楽しむ方が増えています。
組み合わせる際には、インテリアの配色などが重要なポイントにもなるため、上手く取り入れてみてください。