今や、ご家庭のあらゆる照明器具をLED化される方が増えてきていると言われています。
LEDの構造や特徴を根底に、これまで主流であった蛍光灯と比較してメリットなどをまとめてみました。
特に、勉強机の蛍光灯のLED化を取り上げて、その効果やおすすめの照明器具などもご紹介しています。
勉強の効率を上げ、集中して勉強できる環境づくりの第1歩として、勉強机の蛍光灯のLED化について考えてみましょう。
LEDってどんなもの?
LEDという言葉はよく耳にしますし、実際LEDを使用した照明器具をお部屋でお使いの方も多いでしょう。
もとの照明器具の蛍光灯のLED化をお考えの方もいらっしゃると思います。
今回は、勉強机の蛍光灯をLED化することについてまとめてみました。
そもそも、LEDがどんなものであるかはご存知でしょうか。
LEDは「Light Emitting Diode」、つまり光る半導体の略で日本語では「発光ダイオード」と訳されます。
「発光ダイオード」はpn接合という半導体から成り、そこに電流を流すことでp型半導体から正の電荷をもった正孔が、n型半導体から負の電荷をもった電子が動き接合して正負の電荷を打ち消し合います。
その際に余ったエネルギーを、光エネルギーに変換して発光するとされています。
この「発光ダイオード」、すなわちLEDが様々なライトとして使用されているのです。
灯り本来の役割である演色性に加え、防虫、防水効果があり屋内外問わず視認性がよいことから、照明器具だけではなく道路交通表示板や信号機など、幅広く使われています。
LEDの基本的な特徴!3種類の照明の色
LEDの基本的な特徴として、まずは3種類の色について理解しておきましょう。
LEDの色について正しい知識があれば、勉強机の蛍光灯をLED化することに限らず、それぞれの設置場所の照明器具などに適したLEDを選びやすくなります。
まず1つ目は、昼白色です。
太陽光に近い自然な明るさで白っぽいナチュラルな色合いであることから、メイク時や洋服選びなどというシチュエーションに適しています。
目にも優しく脳を活性化させる効果があるとされ、お部屋のリビングなどに多く設置されています。
2つ目は、昼光色です。
すっきりと明るい印象で青白い寒色系の色合いです。
覚醒作用と文字がくっきりと見える視認性が高いことから、勉強やデスクワークなど集中力を必要とする場面に適していると言われています。
3つ目は、電球色です。
温かみのあるオレンジ系の色合いで、リラックス効果があるとされることから寝室などの照明に使用されます。
また、食べ物が美味しく見える色合いとして、お部屋のダイニングに使用されることが多いとも言われています。
蛍光灯の照明器具をLED化する理由
お部屋のあらゆる照明のLED化を考えられる方が多い理由は、どこにあるのでしょうか。
まずはLEDのメリットを挙げてみましょう。
●消費電力が少ない
●熱くならない
●使用期間が長く寿命が長い
●環境負荷物質を含まず安全
蛍光灯などと比較すると、消費電力が少ないうえに寿命が長くエコであることが、LED化を考える大きな理由と考えられます。
また、水銀や鉛を使用せず安心なことなども魅力の1つと言えますね。
デメリットはどうでしょうか。
●価格が高い
●熱に弱い
勉強机の蛍光灯をLED化することが取り上げられることからも分かるように、家庭内のごく身近な場面での使用が進んできているのが現状で、それに伴い少しずつ価格が低下してきているとされています。
また、熱に弱いという性質は、例えば浴室などの温度の上昇しやすい場所では使用しないというように、LEDを使用する場所をきちんと考慮することで対処が可能だとも考えられます。
このように、圧倒的にメリットとなることの方が多く、照明のLED化を考える方が多くなっていることにも納得がいきますね。
蛍光灯の特徴から考える!勉強机の照明がLED化される理由
蛍光灯の構造をご存知でしょうか。
周りのガラス管の中にアルゴンガスとごく微量の水銀が入っていて、内側に蛍光体が塗布されています。
このような構造のガラス管内で電子と原子の衝突が起こり紫外線が放出されます。
この紫外線が塗布されている蛍光体に当たって可視光線が発生されると言われているのです。
実は、気温の低い環境では紫外線が放出されるまでに時間を要し、明るくなるまでに時間が掛かってしまいます。
また、虫には紫外線に寄っていく習性があるために、どうしても蛍光灯には虫が寄りやすいと言われています。
例えば冬場に受験勉強や試験勉強をする際に、勉強机の蛍光灯のスイッチを入れてもなかなか明るくならないと不便に感じますよね。
勉強机の蛍光灯に虫が寄ってきたら、せっかくの集中力ややる気も途切れてしまうこともあるでしょう。
このような構造上の特徴によるデメリットに加え、蛍光灯は白熱電球よりもさらに寿命が短いことも、勉強机の蛍光灯のLED化を実践される方が増えている理由として十分に考えられます。
勉強机の蛍光灯をLED化するメリット
勉強机の蛍光灯をLED化するとどんなメリットがあるかを、具体的にまとめてみましょう。
前章で取り上げた蛍光灯の特徴と比較して、LED化することで虫を寄せ付けず寿命が長くなるというメリットがあることはご理解いただけると思います。
これに加えて、LEDは熱を発せず熱くならないために夏場のクーラーが効きやすいというメリットも挙げておきます。
クーラーの効きは、勉強に集中できる環境作りにつながりますよね。
また、「頭寒足熱」という言葉があるように、足元を温めて頭部は冷やした方が勉強の効率が上がるとも言われていますし、頭部を温めすぎると脳への血液量が減少して眠気を誘発してしまうので、熱を発しないLEDは勉強机に適していると考えられます。
さらに、LEDはは明るすぎないうえにチラつきが少なく、多重影ができにくいとも言われています。
この特徴から、目が疲れにくく長時間の勉強でも集中力が続きやすいと考えられます。
勉強机の蛍光灯をLED化するだけで、勉強の効率や集中力のアップが期待できるのはとても嬉しいことですね。
勉強机の蛍光灯をLED化!おすすめの照明は?
最後になりましたが、勉強机に向いている照明についてまとめてみました。
LEDを使用した照明は、大きく2つに分類されます。
1つ目は、「パワーLED」と呼ばれる明るいLEDを1~3個使用した出力の大きいものです。
2つ目が、数10個の出力が小さいLEDをドット状に並べて目への負担を減らした「多灯式LED」になります。
勉強机には「多灯式LED」が向いていると言われています。
また、光の強さを調整できる調光機能や、光の色を変更できる調色機能付きのものもおすすめです。
勉強を始める時には、まず昼白色に設定して脳を活発化させます。
ある程度時間が経過し集中してきたら視認性の高い昼光色に切り替え、さらに時間が経過し疲れてきたら、リラックス効果のある電球色にするというように、時間経過や集中の度合いによって、自分にあった光の色を選ぶと勉強の効率アップも期待できるでしょう。
勉強机の蛍光灯のLED化をお考えの方は、是非参考にしてみてください。
寿命が長くてお得なだけじゃない!LEDには魅力がいっぱい!
蛍光灯より寿命が長くてお得だからという理由だけで、ご家庭の照明をLED化されている方も少なくはないでしょう。
もちろん、長く使えるうえに、いちいち取り替える手間が省けるのは大きなメリットです。
しかし、LEDには蛍光灯と比較するだけでも、消費電力が少なく熱くならないことなどをはじめ、たくさんのメリットがあります。
まずは、LEDについての知識を深めご家庭内の照明器具を見直してみましょう。