新築に引っ越しをするとき、嬉しさや喜びの反面、不用品の処分費用に引っ越し費用の捻出など、金銭的な部分で悩みが出てくるかもしれません。
特に新築に引っ越す場合、家具や家電を新調する方も多く、一から揃えるとどのくらいの金額になるのか検討しにくいのではないでしょうか。
そこでここでは、新築に伴う家具購入にはどのくらいの予算が必要なのかをご説明します。
家具の代金も引っ越し費用に組み込もう!
新築に引っ越しをするときは、家具の費用も引っ越し費用として組み込んでおく必要があります。
今まで使っていた家具をそのまま使用するのか、新しく購入するのかによって金額は異なりますが、無理なく揃えられるお金を前もって準備しておきましょう。
予算がどうしてもオーバーしてしまうときは、引っ越しと同時に全ての家具を揃えるのではなく、最低限のものだけ最初に購入し、後から少しずつ購入していくという方法もオススメです。
一般的に寝具とカーテンさえあれば最低限の生活ができると言われているので、最初から無理に揃える必要はありません。
生活する中で何が必要なのかが見えてくるので、本当に必要な家具だけを揃えることができます。
また、選ぶ家具のランクや、どの程度新調するかによって予算が大きく異なるので、引っ越し前にどの家具を購入すべきなのか考えておきましょう。
新築でも一戸建てとマンションでは家具予算が異なる!?
同じ新築への引っ越しでも、一戸建てとマンション、アパートの場合、家具予算が異なります。
一般的にマンションの方が安く済むと言われており、一戸建てはマンションの約2倍(マンション約100万円、一戸建て約200万円)かかると言われています。
一戸建ての場合、部屋数や窓の数がマンションに比べて多いですし、各部屋もマンションより広いことが多いです。
新しく建築されたマンションの場合、一戸建てにはないような設備が標準装備でされていることも多く、その分予算を抑えられるということです。
二階建ての一戸建ての場合は、部屋数がマンションやアパートよりも多く、その分カーテンやロールスクリーンの設置も必然的に増えます。
また、ソファやダイニングテーブルは、マンションやアパートの場合、一戸建てよりも多くの方が小さいサイズのものを設置するのではないでしょうか。
設置する家具も、部屋が広ければその分数が多くなりますし、サイズもその分大きくなると言えるでしょう。
さらに、引っ越し先にカーテンレールがない場合はカーテンレールも購入しなければなりませんし、カーテンレールとカーテンの寸法も測る必要があります。
カーテンやロールスクリーンにはたくさんの種類があり、1窓あたりカーテンレールとレースカーテン、厚地カーテンを含めると約1万円から2万円が目安となります。
しかし、一戸建ての場合、防犯面などを考慮し、遮光タイプにしたり防炎タイプにする方も多く、全て良質なもので揃えるとそれ以上の金額になるため、マンションよりもお金がかかるということです。
思いがけない出費のために多めに予算を確保しよう!
新築に伴う引っ越しの場合、引っ越し前には気づかないような思わぬ出費が発生するケースが多々あります。
住宅費用と引っ越し費用にプラスし、もっとお金がかかるなんて困ってしまいますよね。
例えば、今まで使っていた家具や家電をそのまま使用する予定だったのに、「転居先のイメージやサイズが合わない」「傷や汚れが思っていた以上に目立つので買い替える」といったケースが挙げられます。
特に新築への引っ越しの場合は、家自体が新しいため、今までの家具がより色褪せて見えてしまうのです。
カップボードで例えると、転居前の家では安価な小さなものを使用し、新築に伴い大きなものを購入する方が多いです。
食器類が少ないからと、そのまま転居前のものをキッチンに置くと、「大きさやデザインが新築の家と調和せず、買い替えになった」という方も多くいらっしゃいます。
しかし、カップボードは新築の際に水周りと同じメーカーで取り付け工事をしてもらうことも可能です。
導入する大きさや仕様によって費用は異なりますが、30万円前後となっています。
ご自身でカップボードを購入し、設置するだけでしたら安いものだと5万円前後の予算で導入することができます。
またラグやカーペットも、「新築の家に持って行ったとたん、汚れが気になって買い替え」というケースも多くあるため、予想していない出費を想定しておくようにしましょう。
新築への引っ越しは新品家具を揃えるケースが多い
中古の家から中古の家へ引っ越しする場合は、今まで使っていた家具を引き継ぎ、買い替えをしない方が多いです。
しかし、引っ越し先が新築の場合は、新築の家に相応する新しい家具を新調する方が大半を占めています。
その中でも多いのが、寝具の買い替えです。
布団からベッドへ移行し、新居ではベッド生活をスタートされる方が多くいます。
ベッドを購入する際に注意したいのが、ベッドはベッドフレームよりもマットレスにお金がかかるということです。
中にはベッドフレームの倍近くかかることもありますが、安物を購入して十分な睡眠がとれないと健康を損なう恐れがあるので、寝具に関しては予算に少しゆとりを持つのがオススメです。
そのため、ベッドなどの寝具に関しては、10万円から20万円程度の予算を組み込んでおきましょう。
そして、ソファも買い替えをする方が多い家具の一つです。
ソファは家族が集うリビングルームに設置するケースがほとんどですが、リビングの雰囲気や印象を決める大きなポイントにもなります。
大きさや使用されている材質によってリビングの雰囲気が大きく左右されるため、新築の家に似合う、大きなソファを買う方が多く見られます。
ソファの予算も寝具類と同じく、10万円から15万円程度を見ておくとそれなりのものを購入することができます。
新築一戸建ての場合、建物周りにも注目!
引っ越し先が新築一戸建ての場合、家具を用意する屋内だけでなく、庭などの外構にも目を向けましょう。
建物周りの中でも、物置を設置しているご家庭は多いですよね。
また、ガーデニングや家庭菜園のスペースをつくったり、人によってはガーデンテーブルやパラソル、テントを置くこともあります。
ガーデニングをはじめると、ガーデニング用の砂やスコップ、芝刈り機など、大きな道具や機械が必要になり、収納場所に困ることがあります。
外で使用する道具類は、基本的に物置に収納した方が便利なので、物置の設置費用も考えておきましょう。
自転車やバイクを収納するための大きな物置ですと5万円から20万円、マンションのベランダにも置ける小さなものなら1万円前後で揃えることが可能です。
引っ越しした当初はエクステリアが充実していなくても、だんだんと増えていくことを想定し、トータル的な予算に含めておくと良いでしょう。
不要な家具の処分費も予算に入れておくと良い!
家具は購入するだけでなく、今まで使っていた不要家具を処分する必要が出てくることも想定しておきます。
新しい生活をはじめるにあたり、劣化や傷が目立つ家具や、新居に合わない家具は思い切って処分してしまっても良いと思います。
新築のための新品家具を購入したときに、購入したお店が不要な家具を無料で引き取りしてくれる場合がほとんどですが、購入したものと同等でない場合、引き取りが有料になるケースがあります。
家具の大きさや状態、処分してもらう業者によりますが、数千円から数万円のところが多いです。
しかし、処分するための出張費や人件費などを考慮し、少し多めに考えておくと後になって困りません。
不要な家具は売ることもできますが、「売れないものは処分費用がかかる場合がある」ということを覚えておき、予算を立てておきましょう。
少ない予算でも、選び方次第で素敵な家具が揃えられる!
ここでは、新築に伴う家具予算についてご紹介しました。
新築への引っ越しは、家が完成した喜びはもちろん、家具を新調する楽しみも同時に生まれます。
家同様、皆限られた予算内で家具を揃えていくので、無理のない範囲で家具の選定を楽しんでください。
家具も、お金をかけるものとそうでないもの、メリハリをつけることで全体のバランスが取れ、素敵な空間となることでしょう。