LED電球の100wや60wって?明るさを選ぶ基準を知ろう!

最終更新日:2019/07/16

LED電球を購入する時などに、よく100wという表記や60wという表記を目にするかと思います。

この数字が意味しているものが何なのか、はっきりとわからないという人も、多いのではないでしょうか。

今回は、LED電球の明るさを選ぶ時に、何を基準にして選んだらいいのか、100wや60wの意味などをご紹介していきます。

また、LED電球の交換時の注意点などについてもお伝えしていきましょう。

LED電球に表記されている100wや60wとは?

LED電球を購入する際などに、よく見かけるのが「100w相当、60w相当」などの表記です。

普段何気なく購入しているという人が大半で、「あまりこの数字の意味はわからない」という人も多いのではないでしょうか。

まずは、この100w、60wが何を意味しているのか、ご紹介していきます。

この「w」とは、ワット数のことを指しており、電球の消費電力の量を表しているのです。

白熱電球の場合は、そのワット数を見て、電球の明るさを判断することができます。

100wと60wの電球の明るさを比較した場合は、数字の多い100wのほうが明るいというふうに判断できました。

しかし、LED電球は白熱電球に比べて、少ない消費電力で同じ明るさを出すことができます。

そのため、LED電球と白熱電球を比較した場合、同じワット数であっても明るさに違いがあります。

そして、LED電球には、明るさを示す単位としてワットとは違うものがあります。

それについては、次項で詳しくご紹介していきます。

LED電球の100w、60wは消費電力ですが、明るさは何を見て判断すればいいのか、確認していきましょう。

100wと60wでは電球の明るさも違う?

白熱電球の場合は、商品に表記されているワット数、100wであったり60wという数字を見て、その電球の明るさを判断することができました。

しかし、「LED電球と白熱電球を比較する際、ワットでは判断できない」ということを前項でお伝えしました。

では、LED電球の場合は何を見て、その電球の明るさを判断すればいいのでしょうか。

LED電球の場合には、商品に「lm」という数字が表記されています。

この数字が、LED電球の明るさを判断する数字になっています。

「lm」は「ルーメン」という読み方で、その電球の明るさの値のことを指します。

この数字が大きいほど、そのLED電球が明るいということが言えます。

例を挙げてご紹介しますと、「100w相当(1520lm)」と「60w相当(810lm)」では、lmの数字が大きい100w相当の電球のほうがより明るいということが判断できます。

このように、基本的には、100w相当と60w相当のLED電球では明るさも異なります。

白熱電球と比較すると、より少ない消費電力で、より明るく発光するということが言えます。

そのため、今まで白熱電球を使っていて、LED電球に変えるという場合には、「交換してみたら明るすぎた」と感じることも多くあるようです。

それぞれ適した部屋で100w、60wの電球を使おう!

前項では、LED電球の明るさは、100w、60wというワット数ではなく、ルーメンを見て判断できるということをお伝えしました。

基本的には、消費電力量が大きくなれば大きくなるほど、明るさも大きくなります。

そのため前述したように、今まで白熱電球を使っていて、LED電球に交換した場合などには、今までと同じワット数で電球を選ぶと、LED電球にした時に明るすぎると感じてしまうことも多くあります。

この感じ方には個人差があり、感じ方は人それぞれなので、自分に合った明るさの電球を選ぶことが大切になります。

100wや60wという消費電力量を確認すると同時に、LED電球のルーメンの数字にも注目して、それぞれの部屋に適した電球を取り付けるようにしましょう。

また、部屋での過ごし方によって、必要になる明るさも変わってきます。

例えば、本を読むことが多い部屋では、やはり、それなりの明るさが必要になります。

このように、その部屋に応じて必要な明るさがどれくらいなのか把握しておくと、電球を購入する際にも役立つのではないでしょうか。

同じ電球でも使っている照明器具によっては明るさも変わる

100w、60wという数字や、ルーメンの数字を見ると、その電球の明るさを把握することができます。

しかし、使っている照明器具などによっては、その表記どおりの明るさを得られないという場合もあるのでご紹介していきます。

使っている照明器具にシェードが取り付けられている場合には、そのシェードを通して、部屋に明かりがもたらされます。

そのため、シェードが下方向に光を放つような構造になっている場合には、照明器具の下は十分な明るさを得られるかと思います。

しかし、部屋の隅のほうであったり、その照明器具から離れた場所になると、明かりが不十分に感じてしまうこともあります。

したがって、その部屋に必要な明かりが、どの程度の範囲に必要なのかを把握しておくことも大切になります。

部屋の照明器具を選ぶことも、快適な明かりを取り入れるために重要な要素の1つになるということを覚えておきましょう。

電球によっては照らす範囲が変わる

電球によっては、光の広がり方が違うものもあります。

光の広がり方が違うということは、つまり、その電球が照らすことのできる範囲も変わってくるということになります。

LED電球には100wや60wというワット数の違いなどの他に、光が下方向を照らすタイプのものと、全方向を照らすタイプのものに分かれます。

その電球によって光の広がり方が異なり、約300度照らせるタイプのものや約140度照らせるものなど様々あります。

そのため、どの程度の明かりが、その部屋に必要になるか把握しておくと、電球を購入する際にも迷わずに済み、購入後の失敗も少なくなります。

例えば、約140度の下方向タイプの電球だと、電球の真下をメインに明るく照らすため、トイレや玄関といった場所で使うのに適しています。

逆に、リビングなどの広い空間を照らすのには向きません。

広い範囲を照らしたい場合には、全方向タイプの電球が必要になります。

このように、電球のタイプによっても照らせる範囲は異なるということを覚えておきましょう。

LED電球に交換する時の注意点

最後に、LED電球に交換する際の注意点についてご紹介していきます。

まず交換する際には、上記でもお伝えしてきたように、100wや60wなどのワット数で判断するのではなく、ルーメンで明るさを確認しましょう。

その他にも、電球の口金のサイズを確認しておきましょう。

電球には大きく分けて、2種類のサイズがあり、「E26」と「E17」という種類に分かれます。

この数字は、そのまま電球の口金の直径のサイズになっています。

そのサイズを間違ってしまうと、取り付けることができないので注意してください。

また、照明器具に取り付ける場合にも、その照明器具に適したサイズ、ワット数の電球を選ぶようにしましょう。

適した電球を使用していないと、火災などの原因に繋がる恐れもあるので、必ず守ってください。

電球を選ぶ際はその部屋に適したものを選ぼう!

今回は、電球の100w、60wといったワット数、明るさの基準となるルーメンについてご紹介してきました。

また、電球によって異なる、光を照らす方向についても触れてきました。

その部屋や照明器具によって、必要になる電球の明るさ、照らす方向が変わってきます。

それぞれの部屋に適した電球を選び、十分な明るさの空間で快適に過ごしましょう。