シックでクリーンなインテリアは、大人っぽくて憧れますね。
ヨーロッパや北欧のホテルのお部屋などを見ていると、オシャレかつ落ち着く大人の雰囲気にうっとりしてしまいます。
そんなお部屋を、白とグレーの色の組み合わせで作ってみませんか?
今回は、白とグレーを使った大人インテリアの作り方をご紹介します。
白とグレーのお部屋づくり
インテリアの印象は、使う色によって大きく変わります。
白には、【清潔・新しい・明るい】などの印象があります。
一方、グレーは【無機質・落ち着き】などのイメージがあり、光沢があれば【メタリック】な印象を与えます。
この二つの色を組み合わせると、落ち着いた清潔感のあるインテリアや、モダンで高級感のあるインテリアを作ることができます。
また、白とグレーは同じ無彩色、いわゆるモノトーンなのですっきりと洗練されて見えます。
ただし、それぞれの配色を間違えると、なかなか思い通りの印象になりません。
それでは、どのように白とグレーの配色を考えていけばよいのでしょうか。
「クリーン」「シック」といった、目指したい印象を実現させるために、どのようなコーディネートができるのかご紹介していきます。
クリーンなインテリアなら白を基調に!
クリーンな印象のインテリアにしたい場合は、白を基調にして、小物にグレーを取り入れましょう。
クリーンなインテリアと相性がいいのは、水周りや玄関などです。
常に清潔感を保っていたい場所ですね。
洗面台やお風呂などの水周りについては、白が基調になっていることも多いと思いますが、そうでない場合は、目につく大きな物から白に変えてみましょう。
小物や洗剤などのカラフルな物を白い収納ケースにまとめるだけで、大きく印象が変わります。
そこに、淡いグレーを少しだけ足してみましょう。
ハンドタオルや歯ブラシなどの消耗品ならすぐに取り入れやすいです。
グレーが白の清潔感を強調しつつ、モノトーンの統一感を出してくれることで、スッキリした印象になります。
ここで注意すべき点は、グレーの濃さです。
薄すぎても全体がぼんやりした印象になりますが、ほぼ黒に近いようなグレーだと、白とのコントラストがはっきりしすぎて、クリーンな印象よりもモダンな印象になってしまいます。
白と並べてみて、「これだ」と思うトーンのグレーを選びましょう。
玄関の場合は、マットやスリッパなどを白とグレーの組み合わせにすると、足元に清潔な印象を与えられます。
この場合は目線が離れるので、濃いグレーを取り入れても大丈夫です。
さらに、どこか一点、光沢のあるグレーを取り入れると、よりクリーンな印象になります。
水周りですと、ピカピカに磨かれた蛇口などがそうです。
グレーの無機質でメタリックな感じが、清潔感をアップさせます。
玄関などでしたら、ルームフレグランスの容器をメタル素材にしたり、銀縁の鏡などを置いてみるといいでしょう。
それでは、リビングなど広い空間の場合はどうでしょうか。
白を基調にするのは同じですが、グレーは、できるだけ目線の低い位置に使用するのがよいでしょう。
できれば、足元から天井へ向かって薄くなるようなグラデーションにすると、開放感のあるクリーンな印象のインテリアになります。
逆に、腰より高い位置に濃いグレーが多くなると、重たい感じが出てしまいます。
特にカーテンは面積が大きいので、白に近いグレーにするか、透け感のある生地、または白の柄が入った物にしましょう。
軽さが出て全体の印象が明るくなります。
シックなインテリアはグレーを中心に
一方、シックなお部屋を目指したいなら、グレーを中心にインテリアを作りましょう。
シックなインテリアが合う場所は、寝室や客間、書斎などです。
ダークな色合いは気持ちを落ち着かせ、リラックスしたり集中したいときにぴったりです。
この場合、クリーンな印象のインテリアとは逆に、全体的にグレートーンの配色にしましょう。
ただし、同じ濃さのグレーばかりだと暗く汚い印象になってしまうので、濃さの違うグレーを3つ以上使用しましょう。
例えば寝室の場合、カーテンやクッションは白に近いグレー、ベッドシーツは中間の濃さのグレー、床のマットは濃いグレーにするなど、アイテムやエリアごとに使い分けると上級者コーディネートができます。
そして、白い小物をアクセントに置きましょう。
少しの白が入ることで、全体のインテリアが締まります。
また、よりシックな印象にするには、テカテカした光沢があるものは避け、サテンやベルベットのように上品な光沢のもの、あるいはマットな質感のものを選びましょう。
日本の場合は、壁紙が白であることが多いので、ファブリックや家具をグレーにするだけで暗くなりすぎず、ちょうどよいシックなインテリアが作れるでしょう。
グレイッシュカラーでインテリアのイメージが広がる!
ここまで、白とグレーの無彩色だけでインテリアを作る方法をお伝えしてきましたが、グレーがかった色、グレイッシュカラーを取り入れることで、インテリアのバリエーションが増えます。
グレイッシュカラーは、赤や青などの有彩色にグレーのくすみを与えたもので、元の色よりやわらかく落ち着いた印象を与えます。
これらの色をグレーの代わりに取り入れると、シック&クリーンでありながら、それぞれの色がもつ印象を活かしたインテリアが作れます。
グレイッシュカラーも、色のトーンや濃さによってさまざまな印象になります。
濃いグレイッシュカラーはアースカラーと呼ばれることもあり、ナチュラルで落ち着いた印象になります。
薄いグレイッシュカラーは、暖色系は大人っぽい印象ですが、青や緑などの寒色系は使い方次第で可愛らしい印象にもできます。
例えば、子ども部屋をコーディネートするときは、白を基調に薄い水色のグレイッシュカラーを使用すると、可愛らしくオシャレでありながら、落ち着いたインテリアにすることができます。
特に、勉強部屋の場合は、机の周辺だけでもグレイッシュカラーにするのがおすすめです。
原色などのハッキリした色が視界に入ると、どうしても目を引いてしまい、ノートや本に集中しづらくなってしまうこともあるのではないでしょうか。
色によって勉強しやすい環境を作るという方法は、教育現場でも取り入れられている考え方ですので参考にしてみてください。
どの色を組み合わせるか迷ったときは、白を基調にした上で、ひとつのグレイッシュカラーにしぼってインテリアを作っていくと、うまくいきやすいので試してみてください。
白とグレーのインテリアアイテム!取り入れやすい商品は?
白とグレーでインテリアコーディネートするとき、どこから取り組んでいけばよいのでしょうか。
まずは、面積の大きいカーテンやシーツ、マットなどから変えてみましょう。
これだけでかなり印象が変わります。
また、グレイッシュカラーに溶け込ませる方法もあります。
例えば、木製のキャビネットがあったとしたら、その周りを茶色のグレイッシュカラーで囲ってしまいます。
そうすると、周りのグレーカラーともなじみやすくなるでしょう。
白やグレーのインテリアグッズは100円ショップでも多く見られますし、ベーシックカラーなので、量販店などでも格安で手に入りやすいと思います。
ただし、シックな感じを出すために、できるだけ安っぽく見えないデザインや質感のものを選んでみてください。
目に入りやすいクッションカバーやソープボトルなどを一点豪華にするだけでも、インテリアの完成度が高くなります。
差し色でインテリアにアクセントを!
白とグレーのインテリアに、少しだけ差し色を入れても素敵です。
黒は、白とグレーと同じ無彩色ですので、簡単に取り入れやすいです。
ただし、黒の分量が多すぎると、モダンさやスタイリッシュさが強調されてしまうので、あくまで締め色として少しだけ使うことをおすすめします。
ピンクは、白とグレーとの相性がいい色のひとつです。
可愛らしくオシャレに仕上がるので、女性におすすめの差し色です。
水色は、クールな印象を加えてくれます。
北極の氷のように全体が涼しげなトーンになるので、夏の模様替えの際にトライしてみてはいかがでしょうか。
意外と緑も、白とグレーに合います。
緑の小物を置いてもいいですが、植物を置くのもひとつの手です。
少しグレーがかったエアープランツなどを選べば、グレーの無機質さともうまくマッチします。
以上の有彩色については、どれも薄い色あい、ペールトーンを選ぶとよいでしょう。
原色にしてしまうと、工場のようなインダストリアルな印象になってしまいがちです。
実際、工場は白い壁にコンクリートの床、原色の標識といったイメージですよね。
そういった意味で、黄色は組み合わせるのには少し難しい、上級者の色です。
薄く明るい黄色を選んだり、透け感のある素材のものを取り入れるようにしましょう。
どうしても原色を使いたい場合は、使う色を一つに絞って同系色の中のひとつとして取り入れれば、なじみやすくなります。
さまざまな印象を楽しめる大人な白とグレー
今回、白とグレーを使ってクリーン&シックなインテリアを目指す方法をお伝えしましたが、落ち着く大人インテリアの参考になれば幸いです。
また、白とグレーのインテリアは、配色や差し色の取り入れ方次第でさまざまな印象に調整できるので、好みや部屋の用途に応じて長く楽しめます。
次のお部屋作りは、ぜひ白とグレーのインテリアにトライしてみてください。