リビングをおしゃれに模様替えしたいと思っても、いきなり家具や小物を買い替えたり、大がかりな作業をするのは大変ですよね。
そこで、まずカーテンから変えてみてはいかがでしょうか。
工夫と組み合わせ次第で、これまでにないおしゃれさと快適さを実現できるかもしれません。
今回は、リビングの印象をガラっと変えるカーテンのアイディアをご紹介していきます。
カーテンがリビングの印象を決める!
カーテンは、部屋の中で大きな面積を占めるアイテムですので、そのデザインを替えるだけで、リビングの雰囲気をガラっと変えることができます。
逆に言えば、いくらリビングをおしゃれなインテリアにしていても、相性の悪いカーテンだと全体がイマイチな印象になってしまうので、部屋の雰囲気に調和するようなカーテンであることが大切です。
また、カーテンには、部屋の調光や温度管理の役割もありますから、必要な機能がきちんと備わっていれば、部屋はより快適な空間になります。
このように、おしゃれで快適なリビングにするためには、カーテン選びが重要です。
それでは、どのようなカーテンを選べばよいのでしょうか。
まず、デザインを選ぶときは、カーテンを主役にするか脇役にするかを考えましょう。
カーテンを主役にする場合は、好きな色や柄を選ぶかわりに、マットなどその他のファブリック類を無地にするとバランスがとれます。
一方、カーテンを脇役にする場合は、メインとなる家具や置物などを引き立たせるような色や柄のカーテンを選ぶとよいでしょう。
壁紙や床の色と合わせることも大切です。
インテリア上級者であれば、色や柄が派手なカーテンと、他の個性的なインテリアアイテムを上手にコーディネートすることもできると思います。
しかし、なかなかそこまでは難しいというのであれば、洋服のコーディネートのように、トップスを柄物にしたらボトムスは無地、というバランス感覚で組み合わせていけばうまくいきやすいです。
もう少し工夫を加えたいならば、カーテンと、小物類の色や柄をリンクさせてみましょう。
そうすれば、くどくならず、おしゃれで洗練されたリビングになるはずです。
次に、リビングの環境に応じて、必要な機能が備わったカーテンかどうかを考えましょう。
例えば、日光が強く差し込むリビングならば、遮光や遮熱の機能がしっかりしているもの、窓の外が通りになっているのであれば、外から見えにくいものを選ぶとよいですね。
部屋に調和するデザインと、部屋を快適にする機能を兼ね備えたカーテンにすることで、リビングの印象は格段によくなります。
カーテン周りの工夫で快適とおしゃれを両立!
さて、いざカーテン探しを始めると、機能とデザイン両方を兼ね備えた商品がなかなか見つからず、カーテンが厚すぎたり、思うような柄が手に入らなかったりして、好みのインテリアコーディネートができないと悩むかもしれません。
その場合は、窓も含めたカーテン周りを、工夫してみましょう。
例えば、どうしても気に入る厚手カーテンがなければ、代わりにロールスクリーンを使う手もあります。
ロールスクリーンにレースカーテンを組み合わせれば、昼間はレースカーテンをメインに使って、リビングに風や光を取り入れることもできます。
一般的なカーテンレールにロールスクリーンを取り付けられる金具もありますから、興味のある方は検討してみてください。
また、見えにくいレースカーテンがいいならミラーカーテンと呼ばれるものがオススメですが、目の詰まった白いレースであることが多く、デザインのバリエーションが少ないのが難点です。
カーテンを主役にするため、おしゃれなデザインを求めるのであれば、柄の入ったボイルレースカーテンをオススメします。
ボイルレースカーテンは、レースカーテンよりも色や柄のデザインが自由なので、好みのものが見つかりやすいうえ、柄が目隠しをしてくれますので、外から見えにくくなります。
もし遮光をあまり気にしないのならば、これにレースカーテンを組み合わせてみるのも面白いです。
ボイルレースカーテンの柄と同じ色のカラーレースカーテンを組み合わせると、派手な柄であっても透け感が出ておしゃれに見えますし、その日の状況に応じて、単体で使ったり重ねて使うことで、遮光や遮熱の機能を調整することもできます。
さらに、窓に貼り付けるタイプの専用シートを用いれば、より自由にカーテンのデザインを選べるようになります。
シートは、西日が差し込む部分、目線が気になる位置など、部分的に貼るだけでも、カーテンの機能を補ってくれます。
例えば、薄手のリネンカーテンにしたいけれど、透けやすさが気になるといった場合に、シートを目線が気になる位置に貼り付けます。
気になる外からの人目をカットしつつ、シートを貼っていない部分から日光が入るので、リネンならではのやさしい光を楽しむことができます。
このように、少しの工夫を加えることで、選べるデザインの幅が広がり、リビングのインテリアにより合った、好みのカーテンを取り入れることができます。
リビングにオススメのカーテンの色は?
カーテンを主役にする場合も、脇役にする場合も、色選びはリビングという空間に合ったものにしましょう。
リビングは、家族みんながリラックスする場所ですし、場合によってはお客さんを招き入れる部屋でもあります。
個人の部屋とは区別し、誰もが心地よい空間にしたいですね。
一人暮らしの場合は、部屋や窓が一ヶ所しかないこともあると思いますが、家に帰ったらリラックスしたいというのは変わらないと思います。
そこで、リビングにオススメのカーテンの色ですが、まず、原色は避け、淡い色や中間色などの優しい色を選びましょう。
緑やベージュなどは、白い壁紙の部屋に馴染みやすく、色合いのバリエーションも豊富なので、取り入れやすい色です。
一方、黒、赤、黄、白などは、原色や濃い色だと目に強すぎて緊張感が生まれ、リラックスしたい空間に向きません。
これらの色をどうしても取り入れたい場合は、生地をリネンやコットンにしたり、淡い色合いを選ぶなどして、印象をやわらげるとよいでしょう。
また、柄は細かすぎず派手すぎない方が落ち着きます。
店頭やカタログで柄を見て気に入っても、自分の部屋に取り付けてみてゴチャつかないかを一度頭に思い浮かべてみましょう。
柄の一部だけを見るとおしゃれでも、実際に取り付けるとイメージが変わることがありますので、実際に吊り下げて展示しているのを見るのがベストです。
あらかじめリビングの写真を撮っておいて持って行けば、外出先でもイメージがしやすくなります。
カーテンの組み合わせについては、厚手カーテンとレースカーテンを重ねることが多いと思いますが、これについても色合わせを工夫するとおしゃれですね。
無難に白のレースカーテンでもよいですが、厚手カーテンの柄に使われている色のカラーレースカーテンを組み合わせるワザもあります。
もっとシンプルな印象にしたければ、厚手カーテンを無地にして、レースカーテンを柄や刺しゅうの入ったものにすると、簡単に組み合わせられて、おしゃれにきまります。
あるいは、カーテンを脇役にしたい場合、壁紙と同系色で淡い色合いの厚手カーテンにするか、同じ色で濃淡の違う薄手のカーテンを2枚組み合わせると、よりカーテンの存在感がやわらぎます。
このように、どの色を選ぶにしても、色合いや組み合わせを工夫して、リビングに最適なリラックスできるコーディネートにしましょう。
カーテンの吊り下げ方でおしゃれさアップ!
最近の戸建てや分譲マンションのリビングは、カーテンボックス付きや天井設置であることも多いと思いますが、古い住宅や賃貸の部屋では、レールが見える状態の、機能性ダブルカーテンレールが設置されていることが一般的かと思います。
カーテンを吊るすフックには、AフックとBフックがあり、Bフックはレールを隠すように作られていますが、Aフックの方が、吊るしたときにカーテンのヒダが美しく見え、開け閉めもスムーズです。
基本的には、カーテンレールに適したフックを使用すべきですが、どちらのフックを使うにせよ、吊り下げ部分が隠れていた方が、洗練されて見えます。
そこで、機能性ダブルカーテンレールには、カーテンボックスを後付けするのはいかがでしょうか。
DIYで自作する方もいますが、後付け用の商品も発売されていますので、探してみてください。
カーテンの吊り下げ部分が見えなくなるだけで、リビングがグッとおしゃれに見えます。
さらに、もしカーテンレールの位置を自由に変更できるのであれば、できるだけ高い位置に設置し、長いカーテンを吊るした方が、リビングが広く見え、よりおしゃれです。
ごく薄い軽量のカーテンであれば、画びょうなどで天井に固定して吊り下げてもいいでしょう。
インド料理店で、天井から布を垂れ下げているのを見たことはありませんか?
その要領で、窓周りを飾り付けても面白そうですね。
くれぐれも安全性や原状回復に気をつけつつ、できる範囲で試してみてください。
おしゃれなカーテングッズでもっとステキなリビングに
カーテングッズといえば、カーテンを束ねるタッセルやクリップがあります。
使わない方もいるかもしれませんが、カーテンをしっかり束ねるだけで光が多く入ってリビングが明るくなり、装飾としても楽しめます。
カーテンタッセルは、少し高価ではありますが、カーテンに上品さや高級感が出るので、コストパフォーマンスはよいでしょう。
カーテンクリップは、扱いが楽なうえ、キュッとまとまりカーテンにくびれができるので、見た目にもかわいらしくなります。
その他にも、フック式やマグネット式など様々ありますので、好みで選びましょう。
カジュアルなものでいいのであれば、100円ショップでも売っていますし、大きめのヘアークリップで代用することもできます。
そのほか、飾り付けとして、サンキャッチャーやビーズチェーンをカーテンレールから吊るすと、光を反射しキラキラ輝いてキレイです。
また、透け感のあるカーテンに、LEDなど熱を発しないイルミネーションライトを重ねるて、海外風インテリアにするのもステキです。
こういった光の演出で、おしゃれなリビングづくりをするのも楽しいですね。
しっかりしたカーテンボックスがあるのなら、そこからフェイクグリーンを垂らしてナチュラルな雰囲気を演出したり、お気に入りのインテリア小物を置いたりでき、飾り付けの楽しみが広がります。
開け閉めの邪魔にならず安全であることを確認しながら、好みにあわせてカーテン周りを飾ってみましょう。
不要になったカーテンを活用しておしゃれなアイテムへ!
不要になったカーテンは、処分するしかないのでしょうか。
実は、まだ新しく見えるカーテンでも、中古品はリサイクルショップなどで買い取りしてくれるところが少なく、リビング用は特にサイズがあるためフリーマーケットなどで売るのも大変です。
そこで、使わなくなったカーテンを活用してみてはいかがでしょうか。
まず、厚手のカーテンは、押し入れのふすま代わりや、部屋の仕切りに活用できます。
突っ張りポールとカーテンクリップを使えば、そのままの形で転用できるので簡単です。
目隠しになるのはもちろん、UVカットもしてくれますし、ふすまや仕切り板より柔軟に使えるのも便利です。
さらに、手作りが好きな方は、厚手カーテンをホットカーペット用カバーやクッションカバー、ベッドカバーなどにリメイクするのも楽しいでしょう。
裁縫に自信がなかったり、ミシンを持っていない場合でも、カット部分を二重に折りこんでアイロンでクセ付けし、布用ボンドで接着すれば、簡単に一枚布にできます。
次に、薄手カーテンやレースカーテンは、蚊帳や子ども用のテントにリメイクできます。
カーテンからフックを取り除いて、円形のピンチハンガーに渦を巻くように取り付け、天井や高い家具から吊り下げれば、簡易的な蚊帳の出来上がりです。
また、テント状に支柱を作り、そこに上部を巾着状にして縛ったレースカーテンをかぶせれば、子どもに人気のティピーテントになります。
レースカーテンのテントなら、子どもが中で何をしているかうっすらと分かりますし、通気性もあるので安心です。
さらに、ベッドの周りに柱を組んで、そこから吊るせば、天蓋付きベッドにもなります。
このように、簡単なリメイクや転用で、不要になったリビングのカーテンが、おしゃれなアイテムに変身します。
これで、思い切ってカーテンを新調することができそうですね。
カーテンにこだわればリビングの印象は変わる!
リビングなど広い空間の模様替えは、どこから手をつけていいか分からなくなることもあると思いますが、面積の大きいアイテムから変えていけば、細かいインテリアコーディネートの方向性が決まりやすくなります。
今回はカーテンについてのアイディアをご紹介しましたが、実は様々な組み合わせが可能なアイテムでもあります。
ぜひ次の模様替えの際は、自由な発想でカーテン選びから始めてみてください。