近年、男性から女性まで人気のあるインテリアスタイルとして男前インテリアを自宅へ取り入れる方が増えています。
男前インテリアはお部屋をおしゃれに見せてくれますが、ただ武骨なだけのイメージにしないためにも家具の選び方が重要となります。
そんな男前インテリアの中から、今回は棚にスポットを当ててみましょう。
DIYとの相性も良い男前インテリアの棚を作って、お部屋の雰囲気を変えてみてはいかがでしょうか。
男前インテリアってどんなインテリアスタイル?
男前インテリアとは、基調をブラックとブラウンでまとめた、文字通り男性ならではのかっこよさを追求しているインテリアスタイルです。
味のあるヴィンテージ調の風合いでできた家具や、アイアンやスチールなどインダストリアルなアイテムを取り入れることで、クールな印象に仕上げます。
雰囲気としては、海外にある少しくすんだカフェやバーを想像すると分かりやすいでしょう。
例えば、壁紙にはくすんだ色味のレンガを使用したり、テーブルや棚には廃材のような塗りムラのあるダークブラウンの木材が選ばれていたりします。
金属やコンクリートなどを使った雑貨とも相性が良く、棚の上にスチール缶を載せて小物入れとして使ったり、無機質なグレーのセメントを固めただけの鉢に、観葉植物を入れて飾ったりするのも良いでしょう。
バスロールサイン風のタペストリーを飾ったり、ナンバープレートを無造作に掛けることも男前インテリアの特徴といえます。
似たテイストのインテリアスタイルとしてブルックリン風やカフェ風、ジャンクスタイルなどもあります。
男前インテリアは、これらのスタイルのかっこいいところを少しずつ取り入れた、武骨ながらスタイリッシュでもあるインテリアスタイルといえます。
それでは、男前インテリアのイメージを改めて確認したところで、早速棚作りの準備をしましょう。
まずは既製品をそのまま利用して棚を作ってみよう
それでは、早速男前インテリアの棚を作ってみましょう。
今回は、既製品に装飾を施したり、既製品をアレンジして作れる簡単なものをご紹介します。
使用する材料をいくつかご紹介しましたが、DIY初心者だと、最初から塗料などを使ったDIYは難しいと感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
一から手作りしなくても良いので、自分の好みの箱やカゴを使用して、少しアレンジするだけでもオリジナルの棚を作ることは可能です。
まずは、棚の中でも特に使いやすいサイズのカラーボックスを利用してみましょう。
カラーボックスはどこでも手に入れることができて、比較的安価なので、最初に使う素材として向いています。
そして、することはただカラーボックスにシールタイプのリメイクシートを貼っていくだけです。
シートのタイプはヴィンテージ調の木目や、黒の木目などがおすすめです。
この時、中板や内側にも貼ることを忘れないようにしましょう。
これだけでも、最初のカラーボックスの雰囲気とは全く違う棚が完成します。
少し寂しい場合には、中にサイズの合うアイアンカゴや木箱を入れてみても良いでしょう。
木箱には、リメイクシートを貼って、テイストを合わせてみることをおすすめします。
すのこを使って色々な形の棚作りを
次にご紹介するのは、すのこを使った棚作りです。
すのこはホームセンターでも100均でも簡単に手に入り、しかもすぐに使えるようにきれいに加工してあるので、DIYでは非常によく使われるアイテムです。
ただし、一般的に販売されているすのこは白木の美しい色味が基調となっているので、男前インテリアの棚を作るにはきれいすぎるという欠点があります。
そのため、すのこを使う時には塗料でペイントをして、グッと雰囲気を変えていきましょう。
すのこをオイルやワックスで自分好みの質感に仕上げたら、早速棚作りに入ります。
すのこは、好きな形にカットして組み合わせるだけで棚を作ることはできますが、そのままの形を利用してウォールシェルフにすると、もっと簡単に素敵な棚を作ることができます。
すのこをフックで壁に取り付けられる専用の商品が販売されていますし、軽いものを入れるのであれば粘着テープ式フックを壁に貼り付けて、そこに引っ掛けることができます。
剥がせるテープなら賃貸でも安心ですね。
棚の作り方としては、すのこと同じ色味に加工した木箱を横向きに倒して、壁に掛けたすのこに接着してみましょう。
木箱の数を増やせばそのまま飾り棚として使用することができますし、余った部分にフックを引っ掛ければ、帽子や鞄を掛けることもできます。
あるいは、木箱の代わりにアイアンかごを使用してみましょう。
ダメージ加工したすのこに、黒のアイアンかごを引っ掛けるだけでも簡単にウォールシェルフができ上がります。
重いものを入れる場合には、ビス留めをするなどしてカゴが落ちないような工夫をするようにしましょう。
アイアンフレームは男前インテリアに最適!
ここでは、棚作りに便利なアイアンフレームをご紹介します。
アイアンフレームとはその名の通りアイアンのフレームで、シェルフフレームやブラケットフレームなどと呼ばれている商品もあります。
商品はフレームだけの販売なので、自分好みの好きな板と組み合わせて棚を作り、壁に固定するだけというDIYを簡単に行える便利なアイテムです。
ただし、載せる板には1×4材や2×4材など指定があるものもあります。
フレームが均等な長方形でできているものならば、壁付けではなく置き型のシェルフを作ることも可能です。
一般的なセット内容は、フレームの他にネジやピン、ピンにかぶせるキャップと棚受けなどがありますが、商品によってはフレームのみのものがありますので注意が必要です。
また、壁付けでも置き型でもフレームは側面に当たる2枚が必要になりますが、基本的には1枚ずつの販売となっているので、購入する時には枚数にも注意をする必要があるでしょう。
フレーム自体には最初からビス穴が開いていますので、慣れない加工などをする必要がありません。
ダメージ加工を施したい場合には、自分で好きなようにワックスやニスを塗る必要がありますが、加工は板のみでも雰囲気を損ねることはないと考えます。
男前インテリアは黒とブラウンが基調と述べたように、黒のアイアンフレームはヴィンテージ調の木材ととても合わせやすい素材ですから、ぜひ利用してみてはいかがでしょうか。
キューブボックスを使った棚で色々な雰囲気を楽しもう
キューブボックスを使って重ねたり組み合わせたりする棚作りについてもご紹介します。
キューブボックスは、サイコロのような正方形のボックスで、基本的には枠組みと背面板でできた木箱のような形をしています。
自分で作るのなら背面板をなくした枠組みだけのオープン型でも良いですし、扉を付けた隠すタイプの収納箱でも良いでしょう。
自分で作る時には、展開図を作ってからそれぞれの寸法に合わせた板を切り出すか、ホームセンターなどで加工しておく必要があります。
しかし、接着自体はビスで留めたり接着剤を使用したりとそれほど難しいものではありません。
とはいえ、DIYが苦手だという方はある程度の数を作るのは大変かもしれませんので、既製品のキューブボックスを加工することをおすすめします。
男前インテリアの棚としてキューブボックスをおすすめするのは、ペイントによってそれぞれ違う味を出すことができるからです。
同じヴィンテージ感を出すとしても、ダークブラウンにしたり黒に近い色にしたりと、ひとつひとつ別の色にする楽しみがあります。
また、ステンシルプレートやアイロン転写を使ってロゴを入れてみるのも良いでしょう。
組み合わせることでひとつの単語を作れるようにしてみたり、無地のボックスと組み合わせてアクセントを付けてみたりと様々な楽しみ方ができます。
飽きた時には場所を入れ替えて、簡単に模様替えができるのも良いですね。
男前インテリアの棚を一から作るなら道具を揃えよう
最後に男前インテリアの棚を一から作るのであれば用意しておきたい道具についてお伝えしていきます。
・使用する好みの素材(木材、アイアン、ワイヤー、塩ビパイプなど)
・一般的な工具
・ボンド、接着剤
・スポンジ、布、たわし
・サンドペーパー
・ステイン塗料やニス(ブライワックス、ワトコオイルなど)
・ステンシルプレート
工具は棚作りをする時に釘を打ったり、ペンチでワイヤーを曲げたりする時に使用します。
もちろん、ボンドや接着剤を使用するなど工具を使わないDIYもありますから、使用する場合には用意するというくらいで、絶対必要というわけではありません。
のこぎりなど木材を切り出す道具についても、特に必要ないでしょう。
今では、ホームセンターなどで加工を行ってくれるところも多いので、最初にサイズを決めて加工をしてもらってから始めるほうが手間がかかりません。
しかし、切りっぱなしだと表面がざらついているので、サンドペーパーは使用したほうがきれいに仕上がりますね。
スポンジや布などは塗料を塗る時に使用します。
塗料にはいくつか種類があり、浸透するタイプのステインや保護するタイプのニスなどがあります。
浸透性の中でも水性や油性など様々な種類がありますので、好みのものや用途によって使い分けると良いでしょう。
木目を美しく浮き出させてくれる浸透性のステインは、美しいのですが保護力にはかけます。
あまり中身を動かさない飾り棚には良いかもしれませんが、何度も出し入れする棚ならば、耐久性のあるニスで保護をしたほうが良いかもしれません。
また、男前インテリアでは棚にロゴを入れられるステンシルプレートもあると便利です。
男前インテリアはカラーでオリジナル感を出そう
男前インテリアの棚は、形よりもカラーで雰囲気を変えることができます。
そのため、一から手作りにしなくても、塗料やリメイクシートなどでオリジナル感を出すことが可能になります。
元々持っているボックスや100均で手に入るカゴなど、安価な素材でお手軽に男前インテリアを楽しんでみてはいかがでしょうか。
きっと、自分だけの素敵なお部屋ができ上がることでしょう。