ウォールナットを使った床や家具は、重厚感があり人気が高いです。
しかし、黒に近いブラウンなので「ウォールナットのインテリアはお部屋が暗い」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
今回は、ウォールナットを使った様々なパターンのインテリアをご紹介しましょう。
ウォールナットのインテリアは暗いイメージ?
ウォールナットのインテリアというと、具体的にどのようなイメージがあるでしょうか。
ウォールナットはクルミ科の広葉樹で、木目が美しく深みのあるブラウンです。
近年ウォールナットと言われているものはブラックウォールナットのことを指すことがほとんどですので、冒頭でも述べた通り非常に重厚感のある色味です。
黒に近いブラウンはお部屋の印象を落ち着いたものにしてくれますが、多用するとやはり暗い印象になってしまうことがあるかもしれません。
しかし、モダンな雰囲気のために和でも洋でも合わせやすい色味なので、インテリアとしては取り入れやすいとも言えます。
一口にウォールナットのインテリアと言っても、お部屋の床がウォールナットなのか家具がウォールナットなのかで印象はまるで違うものになります。
床や建具がウォールナットだと、家具もウォールナットで揃えることでお部屋全体のトーンが下がってしまうことになります。
そこで、家具は明るめの色を取り入れてお部屋のトーンを上げていくようにしましょう。
一方で、床や建具が明るい色味ならば、ウォールナットの家具で揃えてもそれほど重い印象にはなりません。
次の項より、ウォールナットの床や家具など、洗練されたインテリアとなる様々なパターンのお部屋をご紹介しましょう。
ウォールナットの床には明るいカラーの家具かホワイトを取り入れて
まずご紹介するのは、お部屋の床がウォールナットの場合のインテリアです。
床や建具がウォールナットの場合、家具も同じテイストで揃えてしまうとどうしてもお部屋が暗いと感じることが多いものです。
そこで、ダイニングテーブルなどの大きめな家具を明るい色味にすれば、お部屋の雰囲気は大分異なると考えます。
同じブラウン系のナチュラルやライトなどもおすすめですが、同じブラウンだからこそ選び方を間違えると家具が浮いてしまうことも考えられます。
思い切ってダイニングテーブルの天板をホワイトにしてみたり、ソファをホワイト寄りのグレーやベージュにするなどしてお部屋のトーンを一気に上げてみましょう。
また、床や建具がウォールナットの場合に、一般的には壁や天井がホワイトであることは多いものです。
そうした時には、お部屋を上と下で分けて考えるのもひとつの方法です。
例えば、床や建具、木製の家具は全てウォールナットで揃えても、キッチンのカウンターの天板やペンダントライトのシェードをホワイトにしてみるなどの方法です。
腰より高い位置のカラーが明るければそれほど暗い印象にはなりませんので、家具を全て背の低いもので揃えるのも効果的です。
明るい床にはウォールナットの家具をアクセントに
次にご紹介するのは、明るい色味の床や建具に対してウォールナットの家具を配置する方法です。
ベースカラーが明るい場合には当然明るい家具も合いますが、シックなウォールナットの家具を置くとお部屋の雰囲気がとても締まって見えます。
例えば、ナチュラルブラウンやホワイトのフローリングの場合に、ダイニングテーブルやテレビボードなどを全てウォールナットで揃えてみましょう。
大きな家具が同じ色味で揃っていることでお部屋には統一感が出ますし、全体的にスッキリとして見えます。
壁一面に広がるテレビボードのように大きなものでも、床の色が明るい場合にはそれほど暗いイメージを与えることはないと考えます。
通常インテリアを考える時には、背の高い家具は明るい色にして背の低い家具はシックな色で揃えるなど、圧迫感を感じさせない配置にすることが多いものです。
しかし、天井から壁、床まで全てホワイト寄りの色味の場合には、背の低い家具ばかりでは白の面積が多くお部屋がぼんやりして見える可能性もあります。
前項の場合とは反対に、背の高い家具をおいてもそれほど圧迫感を感じることは少ないと考えます。
全体の色のバランスを考えながら、上手く家具を配置するようにしましょう。
暗いインテリアはファブリックで変えられる
さて、床全体がウォールナットでも、家具もウォールナットで揃えたいと考える方もいらっしゃるでしょう。
しかし、そうするとどうしてもお部屋が暗いイメージとなってしまうかもしれません。
そんな時は、ファブリック製品を明るい色味にしてお部屋の雰囲気を変えてみましょう。
インテリアは家具の木の色味だけで決まるものではなく、ファブリックの使い方次第で様々な印象に変わります。
例えば、カーテンを鮮やかなブルーや明るいグリーンにするだけでお部屋はさわやかな印象に、ピンクにすれば可愛らしい印象に変わります。
カーテンはお部屋の中でも大きなスペースを占めるファブリックですから、他の製品よりも簡単にお部屋を明るく見せることができます。
リビングではなく寝室の場合には、ベッドフレームがウォールナットでもシーツや寝具カバーを明るい色に変えるだけでも十分でしょう。
また、ダイニングテーブルをウォールナットにするのなら、ダイニングチェアのファブリック部分だけを明るい色味にすることで木製のダイニングチェアと比べて受ける印象が随分変わります。
あるいは、ダイニングテーブルと床の間に明るいラグを敷くのも良いでしょう。
大体のお部屋にファブリック製品は置いてあるものですから、上手に使ってお部屋を明るくしてみましょう。
インテリアが暗いと感じたら差し色を使うのもおすすめ
ファブリックを変えてお部屋を明るくする方法をご紹介しましたが、ファブリックにかかわらず家具や雑貨の一部をアクセントカラーにしてインテリアを明るくするのもおすすめです。
例えば、ダイニングテーブルがウォールナットの場合、ダイニングチェアをレッドやイエローなどの鮮やかな色にしてみてはいかがでしょうか。
ダイニングチェアはダイニングテーブルと同じ色味だと目立つものではありませんが、色味を変えるだけで一気に存在感が増します。
ダイニングの中央にありますので、暗いお部屋でも中心がパッと明るくなることでしょう。
また、ソファをアクセントカラーにするのもおすすめです。
ソファはくつろぐためのものですから落ち着いた色味でも良いのですが、くつろぐ場所からこそ自分の好みの色に変えてみても良いですよね。
「暗いのは避けたいけれど色味は落ち着いたものにしたい」と考えた時には、畳のように落ち着いたグリーンのソファなどはいかがでしょうか。
グリーンには癒しの効果もありますので、明るいカラーでありながらゆったりとくつろぐことができそうです。
シンプルな色が好きな方は、生成りやアイボリーなどのやさしい色をおすすめします。
ソファを買い替える予定がない場合には、カバーで模様替えしてみるというのも良いでしょう。
ウォールナットとブラックで「暗い」を「モダン」に変える
最後に、ウォールナットの床とブラック系の家具を組み合わせたシックなインテリアをご紹介しましょう。
冒頭で述べた通りウォールナットは深い色味のために、どうしてもお部屋が暗いと感じてしまうことがあります。
例えば、ウォールナットの床に同じ素材の家具、そこへブラックのスチールなどで固めてしまうと、ますますお部屋が暗くなるのではと考える方もいるでしょう。
しかし、ウォールナットとブラック系の色味はある条件の下で非常に相性の良さを発揮してくれます。
それが、お部屋の広さと家具の少なさです。
明るい色はお部屋を広く、暗い色はお部屋を狭くみせてしまうものですから、ブラック系の家具をお部屋いっぱいに並べてしまうとどうしても閉鎖的な印象になってしまいます。
そのため、家具と家具はできるだけ離して配置するか、使用する家具を厳選して少なくするようにしましょう。
ブラックの家具が雰囲気良くアクセントを付けてくれるので、モダンで格好良い印象にすることができます。
それでも暗さが気になる場合には、ブラックだけではなくグレーを使用してみたり、床と家具の間に白のラグを挟むなどモノトーンのインテリアにすると、大分印象が変わります。
ウォールナットのフレームが付いた薄いグレーのソファなども素敵ですね。
レイアウト次第でお部屋は明るくできる
床の色や家具の色を決める時、お部屋のトーンを気にして好みの色を選べないのはとても残念なことです。
ウォールナットは、木目も独特で美しく人気のある色ですから、気に入ったのならぜひ採用してみましょう。
レイアウトや小物使いなどでもお部屋は明るくすることが可能ですから、自分の気に入った色を使って素敵なお部屋を作りたいものです。