「北欧インテリア」や「男前インテリア」に様々なインテリアがあるように、「シャビーシック」と一口に言っても、思い浮かべる絵は人によって違うのではないでしょうか。
どうすればおしゃれに見せることができるのか、気になりますよね。
SNSやブログで、インテリアコーディネートの達人が公開している画像を参考にすれば、美しく居心地のよさそうな空間にするコツを知ることができます。
シャビーシックな色味、アイテム、植物などをご紹介していくので、参考にしてください。
シャビーシックとは?SNSやブログからコツを知ろう
シャビーシックとは、使い古されたような味わいのあるアイテムを取り入れた、アンティーク風のインテリアです。
「シャビー」は、物が使われて古くなる状態を指し、「シック」には「上品な」という意味があります。
古めかしいのに品があり、優雅でやわらかい印象を与えるインテリアです。
1980年代に、イギリスのデザイナーRachel・Ashwell(レイチェル・アシュウェル)がシャビーシックインテリアを提唱したのが始まりだと言われています。
最初は豪華な家具が使われていましたが、徐々に落ち着いたシンプルなインテリアへと変化し、取り入れやすいテイストになっていきます。
エレガントな花柄やレース素材、飾り過ぎない引き算の美学など、シャビーシックなインテリアにするコツはいろいろとあるようです。
しかし、スタイルがはっきりと決まっているわけではありません。
明確な定義が無いからこそ、おしゃれに見せる方法や、居心地のよい空間にする方法について悩むことが多いですよね。
そんな時には、SNSやブログを参考にして、シャビーシックインテリアを成功させるポイントを調べてみましょう。
SNSやブログで見かけるシャビーシックなインテリア!どんな家具が合うの?
シャビーシックなインテリアを公開しているSNSやブログの画像を見ると、同じような印象のアイテムを多く見かけますね。
例えば、ペンキが剥げたような風合いの家具や、キズのついた家具、古めかしいキャンドルやシャンデリアなどです。
猫脚のついた家具を見かけることもあります。
ロマンティックであたたかみがあり、色褪せているのに清潔感を感じるインテリアです。
直線的なデザインより曲線的でやわらかいイメージのアイテムが選ばれるでしょう。
高価なレースや、本物のアンティーク家具を置いている場合もあると思いますが、DIYでペイントして、わざとペンキが剥げたように演出していることも多いです。
マットな仕上げ方にしたり、やすりをかけたりしてシャビーな質感を出しています。
シャビーシックに見せるカラーコーディネート
「シャビーシックなインテリア」と聞いてイメージする色は、明るくて淡い色合いではないでしょうか。
SNSやブログで高評価なインテリアを見ると、白を基調とした空間が多いですね。
とはいえ「シャビーシック=真っ白」と定義されているわけではありません。
淡いマットなグリーン、優しいピンク、爽やかなブルーなど、落ち着いたやわらかなカラーを合わせてコーディネートすると優雅な雰囲気を演出できます。
シルバーも取り入れてモダンに見せる方法もあります。
壁や天井は、白いほうがコーディネートしやすいかもしれませんが、インディゴブルーやグレー、クリーム色などの壁で綺麗にコーディネートしている例もあります。
ただし、使う色は少なめにして統一感を出すのがコツです。
特に、カーテンやカバー、シーツなどのファブリックは一色で統一したほうがおしゃれに見せやすく、清潔感を出すことができるでしょう。
壁や家具はペンキの厚塗り・塗りたてのような質感ではなく、もともとの色が透けて見えるようなムラのある色合いにします。
グレイッシュなカラーや水彩画のようなパステルカラーを選び、シックにカラーコーディネートしてみましょう。
シャビーシックなキッチンインテリアをブログでチェック
シャビーシックなインテリアは、ストウブや陶器のマグカップと相性がよく、色がゴチャゴチャしすぎないので食べ物を美味しそうに見せてくれるでしょう。
レース素材や淡い色のインテリアは、マカロンやマフィンなど、お菓子を美しく演出してくれます。
ブログでも、シャビーシックなキッチンを見ることができます。
さりげなく飾られた観葉植物や、無造作に置いてある野菜、瓶に詰め替えられた調味料などが、インテリアの一部となって優しい雰囲気をかもし出してくれます。
そのまま置いておくと生活感が出てしまう冷蔵庫や電子レンジなどの家電には、木目のリメイクシートを貼って統一感を出している、こだわりインテリアも見かけます。
また、サニタリースペースをシャビーシックなインテリアにするのもおすすめです。
水回りが上品で清潔感のある空間になると、こまめに掃除して綺麗に保ちたくなるかもしれません。
サニタリースペースをシャビーシックにまとめるときに注意したいのは、「シャビー」に偏りすぎないようにすることです。
シャビーシックインテリアは、錆び、キズ、シミなども演出の一部として生かすことができますが、ここには控えめにしてみましょう。
全体を白で統一し、植物の緑、棚やカゴの茶、鏡や真鍮のシルバーなどが引き立つようにすると、初心者でも簡単にコーディネートできます。
清潔感を重視したい場所は、「古くて汚いだけ」と思われないようにバランスに注意することが必要です。
シャビーシックインテリアに植物をどう飾るか
シャビーシックなインテリアには、花や植物など自然の差し色がよく似合います。
古めかしさやクラシカルな印象を強くするためには、ドライフラワーなどの枯れた植物を少しだけ飾るほうが雰囲気が出ます。
また、SNSやブログを見ると、色味を抑えたリースや多肉植物なども使われています。
陶器やガラス花瓶にさして飾った色鮮やかな花々も、どこか寂し気なシャビーシックインテリアによく映えます。
植物を飾るときに注意したいのは、インテリアに合った植物を選び、飾り方にもこだわることです。
例えば、花の量があまりにも多いとドラマチックになりすぎます。
多めの花を飾りたいときには、淡い色合いの花や小さな花を選び、インテリアに合うようにコーディネートしてください。
また、オフィスなどで使われるような、どっしりとした観葉植物には貫禄がありすぎます。
シャビーシックインテリアと合わせると浮いてしまうかもしれません。
シャビーシックインテリアのやわらかさ、さりげなさを損なわないようにアイテムを選びましょう。
シャビーシックインテリアにおすすめの植物
SNSやブログから学べる、シャビーシックインテリアのコツをお伝えしました。
最後に、シャビーシックなインテリアにおすすめの植物をご紹介します。
●ペペロミア・ホープ
葉が丸くて厚みがあり、独特のかわいらしさがあります。
ほどよく茂るので軽やかに飾ることができます。
シャビーシックインテリアのアクセントにするには、ちょうどいい存在感です。
日陰(または半日陰)に置き、水やりは少なめにしましょう。
●エケベリア
薔薇に似た葉が特徴の優雅な多肉植物です。
淡い色味の葉を選び、白を基調としたインテリアに溶け込ませるように飾るのも素敵です。
日当たりと風通しがいい窓際に置くと元気に育つでしょう。
水やりの頻度は、季節に応じて葉の様子を見ながら調整する必要があります。
夏は葉のシワが寄ってきたら水を与えますが、冬はほぼ断水状態で大丈夫です。
春と秋は成長期なので定期的に水をあげますが、少なめでも枯れにくい植物です。
●ベンジャミン・バロック
葉がくるっとカールする姿がかわいい植物です。
横に広がらないので、スッキリとした雰囲気になります。
水やりは多めにして、日当たりのいいところに置きましょう。
白ならコーディネートしやすい!自分なりにアレンジ
これからシャビーシックなインテリアに挑戦しようと思っているなら、SNSやブログから好きな雰囲気の画像を見つけて、「マネできるかな?」と考えてみてください。
安くコーディネートできるのにチープに見えない方法は、やはり白を基調としたインテリアです。
白のアイテムは品ぞろえが多く、統一感を出すのも難しくないでしょう。
小物や植物などでオリジナリティを出すことができますし、後で色味を増やしていくこともできますので、白をベースにしたインテリアがおすすめです。