数あるスツールの中でも、木製のアンティークは配置しているだけでハイセンスな印象を与えるものです。
コンパクトなサイズなのに存在感があり、お部屋の雰囲気を演出できるインテリアとしてとても人気がありますよね。
日本製とヨーロッパ製の違いから、木製のアンティークスツールの種類や購入時の確認ポイントをご紹介します。
見た目はもちろん、使用感や耐久性にもこだわってみましょう。
日本製とヨーロッパ製を比較!木製アンティークスツールの違いは?
背もたれや肘掛けのないシンプルな形状のスツールには、様々な種類のものがありますよね。
その中でも、木製のアンティークスツールはお部屋の雰囲気をぐっと印象づけることができるアイテムとして特に人気を集めています。
テーブルやシェルフなどと比較すると小さめのサイズ感にもかかわらず、十分にアンティークな雰囲気を醸し出してくれることから、インテリアに取り入れやすいアイテムとされています。
この木製アンティークスツールは、日本製のものとヨーロッパ製のもので大きく雰囲気が変わってきます。
日本製の木製アンティークスツールは、どちらかと言えば実用性を重視して作られた素朴な印象を与えるものが多いと言われています。
こちらと比較するとヨーロッパ製の木製アンティークスツールは、デザイン性に優れています。
脚部分に細かな彫刻が施されたものや座面に豪華な装飾を施したクッションを使用したもの、留め具の1つ1つにまでこだわって見た目に豪華で美しいものが多いのが大きな特徴と言えますね。
まずは日本製とヨロッパ製の違いをしっかりと把握してから、木製のアンティークスツールの選び方について考えていきましょう。
木製アンティークスツールにはどんな種類のものがある?
一口に木製アンティークスツールと言っても、その種類はとても幅広いです。
●丸型、角型スツール
丸型や角形の座面に脚が付いた、シンプルな形状のスツールです。
木製アンティークスツールの中で定番とも言われるものです。
●ハイスツール
一般的なスツールよりも座面が高い作りで、すらっとしたフォルムが印象的です。
木製アンティークスツールの中では流通が少なめとされています。
●ミルクスツール
もともとは、乳搾りをする際に腰掛けるスツールとして作られたものです。
座面が低く可愛らしいのが特徴です。
●ピアノスツール
ピアノを弾く際に使用するスツールです。
座面高さを調整できる回転式の丸型スツールと、座面の下に楽譜の収納スペースを確保した四角型スツールがあります。
座面部分に布張りをしたものや脚部分に繊細な彫刻を施したものなど、豪華な印象を与えるスツールが多いとされています。
●折りたたみスツール
脚部分がX型になっていて折りたためることから、持ち運びや収納に便利です。
紀元前から作られていたとされるこのタイプの木製スツールは、アンティーク品というよりもヴィンテージ品がほとんどとされています。
●ステップスツール
デザイン性に優れた木製アンティークタイプは、脚立としてはもちろんディスプレイとしての使用が好まれ人気が集まっています。
木製アンティークスツールを選ぶ時の注意点!
木製のアンティークスツールを実際に購入する際には、どんなことに注意すればよいのでしょうか。
●釘が出ていないか
●ささくれはないか
●脚先の傷みはないか
●がたつき、ぐらつきはないか
木製アンティークスツールで特に大切なのが、釘が出ていたりささくれがないかの確認です。
接合部分に使用されている釘のでっぱりや木材にささくれが生じていると、衣服を引っ掛けたり怪我をしたりなどの心配がありますので、しっかり確認しておきましょう。
また、木製ということから脚先部分に虫食いや欠けが見つかることがあり、ひどいものは腐食している場合もあります。
さらに、脚の一部分が床から浮いてしまっているがたつきが起こっていないか、4本脚が床にぴったりと着いているのにもかかわらず横揺れするぐらつきはないかなども、しっかりとチェックしておきましょう。
このように、腰掛ける際に安心して身体を預けることができるということを根底に選ぶことがとても大切です。
基本的には、販売店舗で実際に腰掛けてみることをおすすめします。
通販などで購入する際には、上記のポイントを参考に、きちんとメンテナンスが施されているかを問い合わせておきましょう。
座面部分にも注意してみよう!
木製アンティークスツールには、座面部分にクッションや布地がが付いたものもあります。
このタイプの木製アンティークスツールを購入する際には、さらに座面部分の確認が必要です。
クッションや布地の劣化の確認方法もまとめておきましょう。
まずは、目で布地をしっかりとチェックします。
大きな汚れやシミ、ほつれや破れなど気にになる部分がないかをざっと見てみましょう。
目で確認するだけでも、クッション部分のへたりが確認できることもあります。
次に、実際にクッション部分に触れてみましょう。
実際に座ってみると、座面の弾力を感じやすいと言われています。
座った際に反発を感じにくいようでしたら、座面内部のクッションがへたってしまっているということになりますね。
最後に、座面の裏側もチェックしてみましょう。
裏返した時に、内部のスプリングやウェービングテープが目視できるものがあります。
これらが傷んでいると耐久性に問題が生じるとされていますので、きちんと確認することをおすすめします。
木製アンティークスツールは「貫」がポイント!
スツールの脚同士を接合する補強材は、「貫」と呼ばれます。
木製アンティークスツールには、この貫がとても重要です。
特に、ハイスツールの購入をお考えの方は貫部分を脚置きとして使用することになりますので、貫の位置をしっかりと確認しておくことをおすすめします。
一般的に、床から座面までの高さは、椅子に座る方の身長の4分の1が適していると言われています。
ハイスツールの座面から脚置きとして使用する貫までの間隔は、こちらを参考にしてみるといいですね。
自分の足を無理なく置くことができ、座ったり立ったりという動作をスムーズに行うためにも、貫の位置の確認はとても大切です。
また、機能面に加えて、貫の形や数などは木製アンティークスツールのデザイン面にも大きく影響されると言われています。
貫がクロスして取り付けてあったり、丸みのある形に加工してあったり、複数配置してあったりと様々なものがあります。
貫の1つ1つにまでこだわって、お部屋にぴったりの木製アンティークスツールを選んでみましょう。
高さ選びも重要!使用用途を考えてみよう!
最後に、木製アンティークスツールの高さ選びについてもお伝えします。
基本的には、使用目的に合わせて高さを考えることになります。
例えば、カウンターキッチンなどで使用する場合は、座面が高いハイスツールがおすすめです。
ダイニングやデスクで使用するのなら、もう少し座面が低めのものを選ぶことになりますよね。
子供部屋に配置したり、ちょっとした小物などを飾るディスプレイには、座面の低いミルクスツールなども重宝します。
また、使用する方の身長や座高なども考慮してみましょう。
実際に座ってみることはもちろんですが、テーブルとセットでの使用をお考えの際には、あらかじめテーブルの天板の高さなどを把握しておくといいですね。
販売店で腰掛けてみる時には靴を脱ぎ、お部屋の中で使用する状況により近付けておくと失敗しにくいと言われています。
お部屋の雰囲気を演出しつつ、使い心地もしっかりと考慮して、お部屋にぴったりの木製アンティークスツール選びを楽しんでみましょう。
見た目に加えてアンティークゆえに押さえておきたいポイントがある!
木製アンティークスツールは、木材の温かみや経年変化による色味の変化、シンプルなフォルムや細かな細工など見た目の美しさが魅力です。
お部屋を演出するデザイン選びも大切ですが、アンティークゆえにしっかりとメンテナンスされたものを選ぶことが重要です。
釘の出っ張りやささくれ、がたつきやぐらつき、脚先の劣化までしっかりと確認が必要です。
自分の目で確認が難しい場合は、購入店にきちんと確認しましょう。