「新築の家の照明を考える」、あるいは「今までの照明を変更したい」というときは、ダウンライトを検討してみてください。
光の陰影を楽しめるダウンライトなら、雰囲気あるおしゃれな部屋づくりができますよ。
ここでは、ダウンライトのことをご紹介するために、ダウンライトの特徴から電球の種類や選び方、機能についてお話ししていきます。
ダウンライトの特徴とは?
ダウンライトとは天井埋め込み型の照明のことです。
天井の見た目がフラットになるため、空間を広く感じることができます。
照明にホコリがたまる心配がないのも嬉しい点ですね。
そして、雰囲気のある演出効果もダウンライトの特徴と言えます。
間接照明としても使われるダウンライトは、スポットライトのように光を当てます。
陰影による光の演出は、舞台の上に立っているような感覚になりますよ。
ただ、ダウンライトが優れた点ばかりでないことも事実です。
埋め込み型というように天井そのものに手を加えることになるので、後付けにはそれなりの工事が必要です。
また、設置後に位置を変えることができないので、その点も頭に入れて配置を考える必要があるでしょう。
これらの特徴を踏まえたうえで、ダウンライトの選び方を学んでいきましょう。
まずは、ダウンライトに取り付ける電球の選び方についてお話ししていきます。
ダウンライトを選ぶために!電球の種類を知ろう
それでは、ダウンライトに取り付ける電球の選び方をご紹介します。
最初に、電球の種類についてお話ししていきましょう。
◯白熱電球
昔から多くのご家庭で使われているのが白熱電球です。
なめらかなツヤのあるフォルムで、内部のフィラメントと呼ばれる金属線が光を放ちます。
表面が透明なタイプと白いタイプの2種類があります。
◯蛍光灯
蛍光灯も、一般的な住宅によく使われる電球の種類です。
丸や棒など、いろいろな形状があるため、照明本体のタイプによって使い分けられます。
白熱電球に比べて消費電力が少なく済みますが、LED電球ほどではないでしょう。
◯LED電球
いま最も人気があり、選ばれることも多いのがLED電球ではないでしょうか。
価格は高いのですが、使用寿命が白熱電球と蛍光灯に比べて飛びぬけて良いため、コストパフォーマンス的には問題はないはずです。
発光ダイオードを利用した電球で、瞬時に点灯させられます。
ダウンライト用の電球選びに迷ったら、エコで長寿命なLED電球がおすすめです。
ダウンライトの電球はどれにする?ワット数や色合いで変わる選び方
ダウンライトは、基本的に間隔を置いて複数個設置することになります。
そのため、これくらいの広さの部屋であれば、この程度のワット数が必要ということを限定してお伝えすることはできません。
ただ、あくまで目安としてご紹介するのであれば、「2畳に対して60ワット」を基準に考えるといいでしょう。
この「2畳に対して60ワット」をもとに、ダウンライトを設置する間隔や個数、部屋での過ごし方をプラスして理想の明るさを導き出してください。
また、ワット数だけではなく、電球の色合いによっても受ける印象は変わります。
電球には、主に「電球色」「温白色」「白色」「昼白色」「昼光色」の5つの色の種類があります。
電球色のオレンジっぽい暖色から、昼光色の青っぽい寒色に向かって、色が変化していきます。
その部屋でリラックスしたいのであれば電球色、集中力を高めたいなら昼光色のように、部屋での過ごし方を意識した選び方をしてみましょう。
口金のサイズもダウンライトの電球の選び方にかかわる!
長年ダウンライトを使っていれば、電球の交換をしなければならないことも出てくるでしょう。
しかし、口金のサイズが間違っていると、「電球を買ってきたのに交換できない」という困った事態に陥ってしまうかもしれません。
そのようなことがないように、口金のサイズは事前にしっかりと確認しておく必要があるでしょう。
「そもそも口金という言葉が分からない」という方のために、電球の口金についてご説明します。
電球の口金とは、ソケットとの接続部分にあたる金属のことです。
口金とソケットがぴったりとはまることで電流がスムーズに伝わり、電球に明かりがともります。
また、らせん状の口金がかみ合わさることで、電球がソケットから外れて落ちてくるという心配もなくなるでしょう。
この口金ですが、「E17」と「E26」という規格が使われていることが多いです。
数字の部分が、口金の直径サイズになります。
間違ったサイズの口金をダウンライトに取り付けると、電流がショートしてしまう危険性もありますので選び方には注意してください。
電球のサイズや取り付け角度も確認しよう!
ダウンライトには、「ベースタイプ」と「ユニバーサルタイプ」の2つの種類があります。
ベースタイプは一般的なダウンライトの種類で、固定されたソケットに電球を取り付けるタイプです。
一方、ユニバーサルタイプは、角度を調節できるダウンライトの種類です。
ソケットの位置が変わるということは、電球や光が当たる方向も変わるということです。
もし、サイズが大きすぎる電球を選んでしまうと、ダウンライト用の天井の穴にしっかりと収まらないことが考えられます。
また、角度によっては、光を放出する部分を天井が遮ってしまい、部屋全体に照明が行き届かなくなることもあるでしょう。
このことから、ユニバーサルタイプのダウンライトの場合、動かしたときに電球が収まるかということも考えて購入する必要があるでしょう。
加えて、光を放出する部分がもとから斜めに設計されている電球を選ぶと、光量が足りないということもなくなるはずです。
ちなみに、ベースタイプのダウンライトでも、ソケットの位置が斜めになっている場合がありますので、選び方には注意しましょう。
ダウンライト機能の選び方も大切!
ダウンライトに取り付ける電球の選び方について詳しくお話ししてきましたが、ダウンライト機能の選び方も重要なポイントです。
ダウンライトについている機能の一部をご紹介しましょう。
◯調光機能
明るさや暗さを調節できる調光機能は、バリエーション豊かな部屋の使い方を楽しめます。
とくに寝室などは、居心地の良い明度に変更ができるため、スムーズに眠りにつけるのではないでしょうか。
◯調色機能
電球の色合いに迷っているなら、調色機能がついているダウンライトがおすすめです。
スイッチを切り替えるだけで、部屋の雰囲気を変化させることができます。
さまざまな目的で使われるリビングであれば、状況によって過ごしやすい部屋を生み出せるでしょう。
◯人感センサー機能
人の気配を察知してオンオフをしてくれるダウンライトなら、電気を消し忘れるということがありません。
また、スイッチを操作する手間が省けるため、毎日の作業が少し楽になるのではないでしょうか。
両手が荷物でふさがっているときでも、自動で電気がつくので便利です。
ダウンライトで快適な暮らしを!
照明をダウンライトにするだけで、部屋を抜群におしゃれに見せてくれます。
ただ、選ぶ電球の種類によって明るさや雰囲気も変わってくるので、部屋ごとに合ったものを選びましょう。
また、ダウンライトの機能選びも大切です。
選ぶ機能によっては、さらに快適な暮らしを手に入れることができるでしょう。