雰囲気ある照明「ダウンライト」とは?配置はどうする?

最終更新日:2019/11/22

照明として「ダウンライト」の人気が高まっているのをご存知でしょうか?

部屋をおしゃれな雰囲気にしてくれるダウンライトは、選んでほしい照明のひとつです。

そこで、これからダウンライトの特徴や種類についてお話しします。

キッチン・リビング・浴室のそれぞれの場所に適した、ダウンライトの配置についてもご説明しますので、合わせて参考にしてみてください。

ダウンライトはどのような照明?

家の明かりをともしてくれる照明のひとつに「ダウンライト」があります。

そもそも、ダウンライトとは、どのような照明なのでしょうか。

まずは、その疑問にお答えしましょう。

ダウンライトとは、天井に埋め込む形で設置される照明器具のことを指します。

天井の下にせり出すように設置されるシーリングライトと違い、ダウンライトはパッと見ただけでは天井に照明がついてないように感じるフラットな仕上がりです。

また、ダウンライトは光の当たり具合にも特徴があります。

先ほども例に挙げたシーリングライトは、一箇所の配置で部屋全体に明かりを届けます。

一方、ダウンライトは複数箇所への配置により、部屋を均等に明るくしてくれます。

光と影の印影が楽しめるダウンライトは、おしゃれな雰囲気を持った部屋を生み出してくれるでしょう。

照明器具「ダウンライト」の種類

おしゃれな部屋づくりの照明に欠かせないダウンライトですが、大きく2種類に分けられます。

それが「拡散タイプ」と「集光タイプ」の2つです。

まず、拡散タイプのダウンライトについてご説明します。

拡散タイプのダウンライトは、部屋全体をふわっと明るくする働きを持っています。

天井の複数箇所に設置することで、分散して柔らかな明るさを届けます。

それでは、もう一つの集光タイプはどのようなダウンライトなのでしょうか。

集光タイプのダウンライトは、スポットライトのような使い方です。

一箇所に向けてビームのような光を放ち、直線的な軌道で部屋を明るくします。

光の印影がはっきり感じられるタイプのダウンライトなので、拡散タイプに比べるとシャープな印象になるでしょう。

このように、2つの種類に分けられるダウンライトですが、仕上がりのイメージによって使い分ける必要があります。

柔らかな印象の部屋を求めるなら拡散タイプ、クールな印象の部屋にしたいなら集光タイプを選んでください。

また、種類だけではなく、ダウンライトの配置によっても仕上がりに差が出ますので、その点についても深く考えなければならないでしょう。

キッチンにダウンライトを配置するときのポイント

ダウンライトを照明として選ぶときは、種類だけでなく配置もとても重要です。

それでは、部屋ごとに配置について考えてみましょう。

まずは、キッチンでのダウンライトの配置についてです。

キッチンで重要なのは、作業スペースの明かりの確保です。

材料を切るなど手元の作業が多くなるキッチンでは、照明を暗くしすぎてはいけません。

また、作業スペースに光が届くように、集光タイプのダウンライトを使うといいでしょう。

天井に集光タイプのダウンライトを配置し、作業スペースに向けて光を当てます。

そうすることで、集中して作業に取り組めるはずです。

このとき注意が必要なのが、キッチンに備え付けの照明がついているケースです。

もし、備え付けの照明だけで十分な明かりを確保できているなら、集光タイプではなく拡散タイプのダウンライトでも問題はありません。

おすすめは、集光タイプと拡散タイプの2種類のダウンライトを組み合わせて使うことです。

作業スペース近くに集光タイプ、キッチン全体の明るさのために拡散タイプのダウンライトを複数個設置すると、雰囲気がありながら使い勝手のいいキッチンになるでしょう。

リビングにダウンライトを配置するときはどうする?

続いて、リビングでのダウンライトの配置についてです。

リビングは、家の中でも長い時間過ごすことになるスペースと言えるのではないでしょうか。

また、テレビの視聴や食事、家族のだんらんなど、目的も多岐にわたります。

まずは、テレビ周辺の照明について考えましょう。

テレビ周辺にダウンライトを配置するときは、テレビに直接光を当てるのではなく、テレビの背面に光を当てるようにしてください。

壁とテレビの明度の差をなくすことで、発せられる光が緩和され、目をいたわることにつながります。

つぎに、リビング全体の照明についてです。

使いやすくおしゃれなリビングにするためには、場所ごとに配置するダウンライトの数を変える必要があります。

リビングのテーブルを明るくするために、まずテーブルの上の天井に集中してダウンライトを配置します。

一方、壁面近くのダウンライトの数はあまり必要ありません。

こうすることで、光の陰影を楽しめますし、部屋自体のおしゃれ度もランクアップして見えることでしょう。

浴室にダウンライトを配置してみよう!

最後に、浴室でのダウンライトの設置についてです。

浴室という空間は、今までお話ししてきたキッチン・リビングに比べると空間が狭いことが大半です。

そのため、ダウンライトの配置数が少なくても、充分な明るさを感じられるでしょう。

また、狭いスペースを広く見せるためにも、壁に埋め込むタイプのダウンライトが役立ってくれるはずです。

ただ一つ懸念材料として考えられるのが、水です。

浴室は水を多く使う場所なので、ダウンライトも防水性に特化したものを選ばなければなりません。

若干価格が高くなってしまいますが、故障を防ぐための先行投資として考えましょう。

また、浴室のダウンライト配置でおすすめなのが、足元の照明です。

拡散タイプのダウンライトを天井に数個つけ、足元は集光タイプのダウンライトで照らします。

ダウンライトの色を変えれば、より落ち着ける浴室にできるでしょう。

照明としてダウンライトを配置するときの色選び

照明としてダウンライトを配置するときは、配置バランスだけじゃなく色選びも慎重に行ってください。

それぞれのレイアウトに向いている色がありますので、色の種類や特徴とともにご紹介していきます。

◯電球色

電球色は、オレンジで温かみのある色です。

心を落ち着かせてくれる色で、リラックス空間にピッタリです。

また、料理をおいしく見せてくれるためにも役立ちますよ。

電球色のダウンライトを配置するなら、キッチンや浴室がいいでしょう。

◯昼白色

昼白色は、暖色と寒色の中間色と言えます。

バランスの取れた色なので、さまざまな目的で使われるリビングに最適です。

万能な色として、特定の場所だけではなくどこでも配置できます。

◯昼光色

昼光色は、青みを強く感じる色です。

青は頭の中をすっきりさせてくれる色なので、読書や勉強など集中したいときにピッタリの色です。

リビング、浴室など、リラックスしたい場所にはあまり適していないので、その点は注意しましょう。

ダウンライトが過ごし方を変える!

照明をダウンライトにするだけで、部屋はグッと美しい雰囲気を醸し出してくれます。

陰影による光の強弱で、素敵な空間をつくり上げましょう。

ただ、場所によってはダウンライトの配置バランスに気を配る必要があります。

加えて、光そのものの色も考慮して、その場にふさわしいダウンライト選びを心がけてみてください。