すのこを使って机を作ることはできるのでしょうか。
お手軽なDIYとして、様々な場所ですのこを使ったテーブル作りが紹介されている背景をもとに、まずは机とテーブルの構造の違いをご説明します。
また、すのこテーブル作りを経験したうえで、机作りにチャレンジすることをおすすめする理由もまとめています。
これらを踏まえて、基本的なすのこ机の作り方から収納スペースの作成方法、塗装までをご紹介します。
すのこでDIY!机とテーブルの違いは?
4本脚の上に天板が載っているという形状から、机とテーブルの作り方は、ある程度似ているということは想像がつきますよね。
すのこで机を作るにあたり、机とテーブルの違いを知っておくことはとても大切です。
机は、勉強机やオフィス用デスクなどという書き物やパソコンでの作業を行う台とされ、基本的には1人で使用するため1方向からしか座ることができないものとされています。
作業に必要な筆記用具などをしまっておく引き出しなどの収納スペースが付いていることも特徴です。
一方、テーブルは食事などに使用されるダイニングテーブルなどのように複数で囲むもので、2方向以上から座ることができるとされています。
ものをしまっておくような引き出しなどの収納スペースはあまり付いてません。
また、高さの違いもあります。
書き物やパソコン作業などのしやすさを想定して、机の高さは大体60~70cmのものが一般的ですが、テーブルの場合、サイドテーブルやセンターテーブルなど、使用する場所に合わせた様々な高さのものがあります。
このように、机とテーブルの違いを挙げてみれば、似たような形状であるとはいえサイズや高さ、引き出しなどの収納スペースの有無といった細かな違いを理解したうえで、すのこの机作りに取り掛かるべきだということが分かりますね。
すのこを使ったテーブルと机!どちらが難しい?
すのこはDIYにもよく用いられるアイテムで、テーブル作りにもとても重宝されています。
すのこテーブルの作り方は、雑誌やインターネット上でも紹介されていますよね。
サイドテーブルから食事用のダイニングテーブルまで、使用するすのこのサイズや枚数によって好みの大きさのテーブルを作ることができます。
また、収納付きタイプや折りたたみタイプ、キャスター付きタイプや花などを飾るおしゃれなディスプレイ用などというように、使用目的や配置場所にあったものを考えて、アイデアを取り入れやすいのがすのこテーブル作りの醍醐味です。
前項でご説明したとおり、2方向以上から座ることができるという形状や引き出しなどの収納スペースがないことから、机に比べるとテーブルの構造はシンプルなものであるとも考えられます。
そのため、先にすのこを使ってのテーブル作りに慣れておくことをおすすめします。
さらに、様々な工夫やアイデアを取り入れたすのこテーブル作りを経験することで、DIY自体のスキルも上がっているはずですよね。
つまり、すのこで自分の納得のいくテーブルを作ることができれば、机作りをより簡単に進めることができるはずです。
すのこを使った基本の机の作り方をご紹介!準備するものは?
すのこを使った基本的な机の作り方をご紹介しましょう。
ホームセンターなどで購入できるすのこに加えて、机の天板部分には化粧ボードを使用します。
平らに加工された化粧ボードを載せることで天板部分が安定し、書き物やパソコン作業などをするのにより適した机を作ることができます。
もちろん、仕上がりも美しくなるという利点があります。
まず、準備しておくものを挙げてみます。
●すのこ 5×45cmのもの4枚
●化粧ボード 90×60cm
●釘またはネジ
●木工用ボンド
●ノコギリ
●ヤスリ
ホームセンターで購入すれば、費用的には2000円程度でおさめることができるでしょう。
化粧ボードは木目を活かしたものでももちろん構いませんし、ホワイトなどのカラーのものを合わせてみてもいいですね。
配置するお部屋の雰囲気や使用者の好みのものを選んでみましょう。
すのこを使った基本の机の作り方の手順は?
すのこを使った基本的な机の作り方の手順を、簡単にご紹介します。
●脚パーツ
すのこの両端2枚の板を外したものを2セット作ります。
それぞれのすのこの一番端の下駄部分出っ張りを約1.2cm残してカットし、切り口からさらに作りたい高さ分だけカットすれば脚パーツが2セット出来上がります。
●天板パーツ
1枚のすのこの板を4枚と2枚のところで、下駄をつけたままでカットしておきます。
カットした2枚の方だけを、天板パーツとして使用します。
各パーツが揃ったら組み立てていきましょう。
①脚パーツを下駄部分を向かい合わせにして並べ、最上段の下駄に新しい未加工のすのこを載せ、木工用ボンドとネジなどを使ってしっかり固定します。
②脚パーツを作る際に取り外していた板で、補強していきます。
手前側と奥側に2枚ずつの板を木工用ボンドで接着し、上にはみ出した板は天板に沿ってカットしておきましょう。
③さらに余っている板で天板を補強しておきます。
天板裏から脚パーツに沿って両側から1枚ずつと、真ん中にさらに1枚の板を接着します。
④奥側の脚パーツの最下段の下駄部分にも補強する板を取り付けましょう。
⑤天板パーツの2枚綴りのすのこを③の飛び出した板に載せネジで留め、余分をカットしておきます。
⑥最後に、天板の上から化粧ボードを貼り付けて完成です。
基本のすのこ机をアレンジ!簡単に収納スペースを作ってみよう
前項でご紹介した基本のすのこ机に、引き出しや収納スペースなどを取り付けるとさらに本格的な机を作ることができます。
引き出しや収納スペースのアイデアをいくつかご紹介し、簡単な作り方をまとめてみます。
学習机のようなより本格的な机を目指すのなら、天板部分の下に一段板を取り付けてレールを設置しておきます。
天板と下板の間に合うサイズの棚を用意してはめ込み、取手を取り付ければ引き出しの完成です。
このような引き出しを作るのは手間が掛かるという方には、天板下部分に収納ラックを取り付ける方法がおすすめです。
突っ張り棒2本を間隔をおいて設置し、そこに引っ掛けられるスチールラックを載せるだけのお手軽な方もありますよ。
基本のすのこ机の化粧ボードとすのこ天板の間にDIY用木製パレットを挟んで設置すれば、手軽におしゃれな収納スペースを作ることもできます。
パレットを載せる分だけ机の脚の長さを先に調節しておくと、机の高さが変わる心配もありません。
このような方法も参考にしつつ、すのこの机作りを楽しんでみましょう。
基本のすのこ机の作り方にプラスアルファ!オイルステイン塗装がおすすめ
基本のすのこ机の作り方を参考に、収納スペースなどの作り方のアイデアも取り入れたご自分だけの机が完成したら、最後に塗装にもこだわってみましょう。
塗装方法で仕上がりは大きく変わってくるとも言われています。
簡単に、且つ、本格的なすのこ机を作りたいのなら、オイルステイン塗装がおすすめです。
このオイルステインは顔料の一種で、ホームセンターなどで手軽な価格で販売されています。
ペンキより粘度が低く刷毛で塗りやすいため、初心者でも扱いやすいのが特徴です。
乾くのが早いため、2度塗りや3度塗りをしても短時間で済ますことができるのもいいですね。
また、木材に浸透するため刷毛の跡がつきにくいのも魅力の1つです。
さらに、オイルステインにはニスが入ったタイプや艶消しタイプ、防腐剤や防虫剤の入ったものといった様々な種類のものがありますので、お好みのものを選んでみましょう。
採寸しカットしたすのこにヤスリを掛けてから、組み立てる前に先に塗装しておくと、塗装作業がしやすく机の仕上がりも美しくなります。
すのこテーブル作りからステップアップ!机も作ってみよう
DIYのアイテムとして重宝されているすのこを使用したテーブルの作り方を、様々な場所で見掛けますよね。
サイズだけでなく、デザインや機能性にもこだわったアイデアいっぱいのすのこテーブルがたくさん紹介されています。
このようなすのこテーブル作りを経験していれば、少しスキルが必要とも言われている机も、簡単に仕上げることができます。
塗装などにもこだわって、素敵なすのこ机に挑戦してみましょう。