食器類やパソコン、スマホ、お子さんのおもちゃなどで、木製のテーブルの天板に凹みが生じてしまうことがありますよね。
無垢材のテーブルであれば、天板の凹みをアイロンを使って自分で修理することが可能です。
なぜ修理が可能であるかをまとめつつ、実際の修理に必要なものや手順をご紹介します。
無垢材の木製家具やフローリングにも使用できる修理方法ですので、是非、参考にしてください。
木製テーブルの凹みは気になるもの!
毎日の食事の際に使用しているダイニングテーブルには、お皿などの食器類はもちろん、鉄板や土鍋といった重い調理器具ものせますよね。
うっかり手が滑ってこれらを落としてしまうこともあると思います。
木製テーブルの天板部分の一部が凹んでしまうことも少なくはないでしょう。
スプーンやフォークをまだ上手に使えないような小さなお子さんがいらっしゃるご家庭では、このようなことは1度や2度では済みませんよね。
また、リビングなどに配置している木製のセンターテーブルでも、このような天板の凹みには悩まされます。
ティータイム時にコーヒーカップを落としてしまったり、パソコンやスマホ、お子さんのおもちゃでも天板が凹むこともあるからです。
木製テーブルについてしまった凹みは、小さなものでも気になるものです。
特に、高価な木材を使用したこだわりのテーブルであれば、すぐにでもなんとかしたいものですよね。
このような木製テーブルの凹みは、自分で修理が可能なのでしょうか。
無垢材の木製テーブルの凹みは自分で修理できる!?
木製テーブルの少々の凹みなら、ご自分で綺麗に修理することは可能です。
しかし、これにはいくつか確認しておくべきポイントがあります。
まずは、テーブルの天板の素材が無垢材であることです。
無垢材は原木から切り出した木材であるため、製材としてテーブルに使用していても、室内の湿気を吸収したり吐き出したりして水分調整をしています。
自分で凹みを修理する方法は、この水分を吸収する性質を利用したものであるため、天板に使用されている素材の確認が大切です。
合板や木質ボードに突板を貼った素材のものには、活用できない修理方法であることを理解しておきましょう。
また、オイル仕上げの天板であることもポイントです。
なぜなら、凹み修理をした後に自分で仕上げができるからです。
塗装仕上げの無垢材の天板でもご自分での修理は可能ですが、最後の塗装段階が非常に難しいため、まずは、天板がオイル仕上げであるものから試してみることをおすすめします。
アイロンを使って木製テーブルの凹みを修理してみよう!
無垢材のオイル仕上げの木製テーブルの天板についた凹みを修理する方法を、簡単にご紹介しましょう。
準備するものをざっと挙げてみます。
●アイロン
●マチ針
●タオル
●サンドペーパー
次に手順です。
①木材が水分を含みやすなるよう、テーブルの凹んだ場所にマチ針で数カ所穴を開けます。
②凹み部分とその周辺に軽くサンドペーパーを掛けておきましょう。
こうすることで、さらに水分を吸収しやすくなります。
③タオルをしっかりと濡らし、水が垂れない程度に軽く絞っておきます。
④③で用意した濡れタオルをテーブルの凹み部分の上に載せ、その上から熱したアイロンを当てます。
⑤水蒸気が出てから数秒押さえた後確認し、凹みがあまり修復されていないようなら再度アイロンを当てる作業を2~3回繰り返します。
⑥凹みが戻ればアイロンと濡れタオルを外し、しっかりと乾燥させます。
⑦乾燥した後に、サンドペーパーで軽く修復した部分の表面を研磨し、最後はオイルを塗って仕上げます。
このように、ご家庭にあるものだけで手軽に修理することができますよ。
木製テーブルだけではない!木製家具やフローリングの凹みも自分で修理が可能
前項で、ご家庭のアイロンを使った、無垢材の木製テーブルの凹みの簡単な修理方法をご紹介しました。
実はこの方法は、木製テーブルの天板の凹みだけでなく、他の木製家具類やフローリングにも活用できます。
もちろん、使用している木材が無垢材であることがポイントであることはしっかりと頭に入れておきましょう。
基本的に、無垢材の家具やフローリングの修理においても、仕上がりの美しさを考えるとオイル仕上げのものがおすすめです。
もし、塗装仕上げの家具やフローリングで行う場合は、必ず、目立たない場所で先にテストをしてから凹み修理を行うようにしましょう。
塗装が変色することもありますので、注意が必要です。
また、無垢材でオイル仕上げの家具類であっても、引き出しの内側の板部分の凹みにはこちらの修理方法はおすすめできません。
水分を含ませることで板が反ったり割れたりしてしまい、引き出しが使用できなくなることもあるからです。
修理を行う際には、素材や仕上げの加工方法に加え、木製家具ならどのパーツであるかも確認しておきましょう。
大きな凹みや時間が経ったものは専門業者に依頼しよう!
これまで、ご自分で手軽に木製のテーブルの天板の凹みが修理できるとご紹介しましたが、無垢材を使用したものであれば全ての凹みに対応できるものなのでしょうか。
まずはついてしまった凹み部分を、よく観察してみましょう。
大きな衝撃によってついてしまった凹みの場合、キズを伴っている場合があります。
これは断裂性の凹みとも呼ばれるのですが、こういった凹みはアイロンによる方法では修理が難しいとされています。
また、凹みの面積が大きい場合や凹んでから時間が経過したものも、もとの状態にまで近づけることは困難です。
このような場合には、ご自分で修理を行うのでなく、できる限り専門業者に依頼することをおすすめします。
無料で見積もりをしていただける業者などを選んで、凹みの状態などを専門の職人さんにみてもらいつつ、修理にかかる費用や期間などを相談してみるといいでしょう。
木製テーブルの凹み、キズ、汚れを保護するマットも活用しよう!
気になる木製テーブルの凹みも、小さなものや無垢材についたものならご自分で修理する方法があるとお伝えしました。
しかし、凹みはもちろんのこと、キズや食べこぼしによる油染み、コップの水滴でできる輪染みなども気になりますよね。
高級な無垢材を使用したテーブルやオーダーもののデザインにこだわったテーブルなどであれば、さらにこのような凹みやキズ、汚れが気になるという方も多いでしょう。
独特の使い込んだ風合いを楽しむというのも1つの考え方ですが、できる限り購入時と同じ美しい状態のまま使用したいものですよね。
そのような場合は、木製テーブルの天板を保護するためのアイテムとして、透明のビニール性のテーブル保護マットがおすすめです。
様々なサイズのものが販売されていますので、ご家庭の木製テーブルにぴったりのものを選んでみましょう。
木製テーブルとセットで販売している場合もありますので、購入時に販売店で相談してみるのもいいですね。
薄手のシートタイプも販売されていますが、2~3mmほどの少し厚みのあるマットタイプがずれにくくて良いでしょう。
このような、天板を保護するアイテムも上手に取り入れて、ご家庭の木製テーブルを大切に使っていきましょう。
木製テーブル!無垢材で少々の凹みなら自分で修理してみよう!
木製のテーブルの天板部分の凹みは、小さなものでもなかなか気になるものですよね。
無垢材を使用したオイル仕上げの木製テーブルなら、凹みをみつけたらすぐにでも修理に取り掛かりましょう。
ご自宅のアイロンを使って、簡単な作業で短時間に凹みを修復することができますよ。
無垢材以外の素材であったり、塗装仕上げのテーブルである場合や、大きな凹みやキズを伴う凹みなどは専門業者への依頼がおすすめです。