家具を選ぶ際、比較的どんな床や壁の色にも合いやすく、おしゃれに見せてくれるのがダークブラウンの色味の家具です。
ダークブラウンのソファはどっしりとした重厚感があり、部屋をクラシカルで上品な雰囲気にしてくれるでしょう。
しかしその一方で、「思っていたより部屋が重い印象になってしまった」「華やかさに欠ける」と思う方もいるかもしれません。
今回は、ダークブラウンのソファを置いた部屋を一層おしゃれに見せるための、クッションの選び方をご紹介しましょう。
ダークブラウンの家具の特徴
近年の日本では、一般的に木目の床の住宅が多いため、茶色系の家具は多くの住宅においてコーディネートがしやすいと言われています。
一口に茶色系と言ってもその色味はさまざまで、黄色みが強く明るいトーンのキャメルや、木の素材を生かしたナチュラルなブラウンなどがあります。
その中でも、ダークブラウンは落ち着いていて温かみ・高級感があり、飽きの来ないコーディネートをつくりやすいでしょう。
一方で無難な色味とも言え、野暮ったくなったり、面白味のないコーディネートに感じたりしてしまうこともあります。
濃い色なので、部屋に圧迫感や重たい印象を与えやすいですし、床の色も濃ければ家具と床の色のメリハリをつけにくくなってしまいます。
ソファは部屋の中でも特に大きな家具なので、部屋の印象を決めるキーアイテムとなりやすいです。
そのため、ダークブラウンのソファの場合は、ソファの上に置くクッションによって、野暮ったくなったり重たく見えたりしないように調整してみましょう。
ソファにはどんな種類がある?
ダークブラウンのソファに置くクッションの選び方についてご説明する前に、まずはソファにどのような種類があるのか見ていきましょう。
同じダークブラウンでも、ソファの種類によって印象はまた変わってきます。
●カウチソファ
ソファの左右どちらかの座面が長くなっていて、足を伸ばして座ることのできるソファです。
大きいサイズのものが多く、部屋に置くととても存在感があります。
●コンパクトソファ
一人掛けや二人掛けの小さめなソファです。
コンパクトなので、色がダークブラウンでも重たい印象になりにくいでしょう。
●ハイバックソファ
背もたれが首元や頭の高さくらいまであるソファです。
頭を支えてくれるので疲れにくくリラックスできますが、背もたれの高さによって部屋に圧迫感が生まれやすいとも言えます。
●フロアソファ
座面の下に脚がなく、床に直接置くタイプのソファです。
背が低いので部屋がすっきりと広く見え、色味がダークブラウンでも重く見えにくいでしょう。
ダークブラウンのソファに合わせるクッションの選び方
それでは、ダークブラウンのソファを置いた部屋をよりおしゃれに見せるための、クッションの選び方を見ていきましょう。
通常、ソファに合うクッションを選ぶ際は、色の組み合わせが調和するかを基準とします。
統一感を出したければ同系色、クッションをアクセントにしたければ反対色を選ぶことが多いです。
また、ソファが明るく華やかな色であれば、クッションの柄は主張しすぎないもののほうがまとまります。
しかし、ダークブラウンのソファなら比較的どんな色のクッションでも調和しやすく、「この色は絶対ダメ!」というものはあまりありません。
落ち着きのある色なので、クッションの柄が多少派手であってもバランスは悪くならないでしょう。
そこで、クッションを選ぶ際は以下のポイントを参考にしてください。
●野暮ったさや重たさを払拭したいなら、同系色は避ける
同系色のクッションはまとまりが出るので失敗しにくい組み合わせです。
しかし、今回はダークブラウンのソファの野暮ったさや重たさを払拭したいので、別の色を差し色として使ってみることをおすすめします。
●周囲の家具との調和を考える
カーテンやラグなど、部屋の中にある他の家具との色が合わないとちぐはぐに見えることもあります。
カーテンの柄が派手だったり、インテリア小物を多く飾ったりしている場合は、目が散らないようにクッションの柄をシンプルにするのが良いでしょう。
印象的にしたいなら暖色・寒色のクッションを上手に取り入れよう
ダークブラウンとの色味の対比が印象的に見えるのが、暖色系や寒色系のクッションとの組み合わせです。
特に赤やオレンジなどのはっきりとした色のクッションは、目を引くので華やかな印象になるでしょう。
「それはちょっと派手すぎる…」という場合は、くすみのあるピンクや淡いレモン色などにすると、アクセントカラーになりつつも落ち着きが出ますよ。
ぬくもりのある色使いになるため、冬でも部屋が寒々しく見えません。
ヴィンテージ感のあるレザーソファなどにも、暖色系のクッションはぴったりです。
一方、寒色系のクッションを置くと、すっきりとした清潔感のある印象に早変わりします。
くすんだ水色や、ネイビーなど、彩度を少し落とした寒色系の色味がダークブラウンと合わせやすいでしょう。
大人っぽいおしゃれな印象の部屋にしたいという方におすすめです。
ターコイズブルーのような鮮やかな青色を取り入れれば、モロッコインテリアを思わせるエキゾチックな色の組み合わせにもなりますよ。
さわやかでおしゃれなダークブラウンソファ×緑のクッション
木や土の色とも言えるダークブラウンは、自然をイメージさせる緑色ととてもよく合います。
緑のクッションを置くことで、ナチュラル感のあるさわやかな配色の部屋にすることができるでしょう。
観葉植物を置いたときも、緑のクッションだと統一感があっておしゃれに見えますよ。
おすすめは、明るいイエローグリーンのクッションです。
重たく見えがちなダークブラウンのソファを、明るくやわらかなイメージに変えてくれます。
リーフやボタニカルの柄が入っているクッションにするのも良いでしょう。
一方、濃い深緑のクッションを置くと、ナチュラル感よりも高級感やエレガントな印象が強くなります。
個性のあるコーディネートを楽しみたい方にはこちらもおすすめです。
このように、緑と一口に言ってもその色味によって大きくイメージが異なるので、ご自分の好みに合わせてクッションを選んでみてください。
モノトーンとダークブラウンの組み合わせでシックに!
白や黒、グレーといったモノトーンのクッションをダークブラウンのソファに置くと、シックでスタイリッシュな印象になります。
黒のソファにモノトーンのクッションだと冷たく無機質な印象にもなりがちですが、ダークブラウンの色味が加わることで、スタイリッシュな中にも温かさを感じることができるでしょう。
ただし、ソファの色が暗いので、黒のクッションを置きたい場合は、白や明るめのグレーのクッションと組み合わせるのがおすすめです。
ボーダーやアニマル柄など、柄が入ったクッションも、モノトーンなら派手になりすぎないので取り入れやすいでしょう。
また、モノトーンのクッションにすると、カーテンやラグなど他の家具との調和もとりやすいのが嬉しいポイントです。
どんなイメージの部屋にしたいか考えてみよう
今回は、ダークブラウンのソファを置いた部屋を一層おしゃれに見せるための、クッションの選び方をご紹介しました。
ダークブラウンのソファはどんな部屋にも調和しやすい反面、野暮ったく見えたり、重たい印象になってしまったりすることがあります。
そのようなときは、組み合わせるクッションによって印象を変えてみましょう。
基本的にはどんな色のクッションでも合わせやすいので、ご自分がどのようなイメージの部屋にしたいかを考えて、それに合ったものを選ぶのがおすすめです。