大きな家具であるダイニングテーブルは、やはりこだわったものを置きたいですよね。
ダイニングテーブルは主に木製かガラス製かに分けられ、どちらを選ぶかで空間のイメージが大きく変わるため、慎重に選びたいところです。
今回は、木製テーブルとガラス製テーブルそれぞれの特徴を見ながら比較してみましょう。
テーブルはガラスor木?ダイニングに求めるものとは
ダイニングに置くインテリアの中でも、テーブルは大型のインテリア家具です。
ダイニングテーブルはメインインテリアになるため、おしゃれでこだわったものを選びたいと考える方も多いでしょう。
ただ、見た目だけで購入を決める前にお伝えしたいことがあります。
それは、ダイニングにどのような空間を求めるかを考えてみてほしいということです。
ダイニングは、「スタイリッシュで清潔感がある空間にしたい」という方や、「温かみがあり家族団らんができる空間にしたい」など人それぞれ求めるものが違います。
冒頭でもお伝えしたように、ダイニングテーブルには、主にガラス製と木製があり、どちらの素材を選ぶかで空間のイメージが大きく変わってきます。
一般的に、ガラステーブルはクール・スタイリッシュ・清潔感などの印象を与えるといわれています。
一方で、木製テーブルは、温かみ・明るさ・家族団らんなどの印象を与えます。
どちらの素材が良いのかは、どのような空間を作りたいのかを考えてみると、おのずと選ぶべきものが分かってくるでしょう。
自分がどのような空間を作りたいか、ある程度イメージが決まったら、ガラスと木製双方のメリット・デメリットも確認しておくことが大切です。
ダイニングテーブルは毎日使用するものなので、使い勝手も考慮しなければなりません。
失敗を防ぐためにも、それぞれを比較して、どちらを検討するか慎重に考えていきましょう。
ガラス製テーブルのメリット
まずは、ガラス製のテーブルのメリットをお伝えしていきます。
●スタイリッシュでおしゃれ
やはりガラステーブルのメリットは、おしゃれな空間を作れることでしょう。
もちろん、組み合わせるチェアやテーブルのデザインにもよりますが、モダンでスタイリッシュなカッコいいお部屋を作りやすくなります。
●お部屋を広く見せる
ガラステーブルは、天板が透明であるものも多く、圧迫感を感じにくいです。
特にダイニングテーブルは大型のインテリア家具になりますので、圧迫感を感じにくくお部屋を広く見せることは、うれしいメリットとなります。
当たり前ですが、これは木製のテーブルはでは得られないメリットといえるでしょう。
また、透明の天板が床まで光を通すことで、足元まで暖かい空間を演出することもできます。
●水に強い
ガラステーブルは、水に強いため食べこぼしや飲み物なども拭けばすぐに取ることができます。
また、汚れを落としやすいのも特徴です。
ガラス製テーブルのデメリット
では続いて、ガラス製テーブルのデメリットをご紹介していきます。
●重い
ガラス製のテーブルは非常に重いため、置く場所によってはその重さを考慮する必要があります。
また、テーブルの移動も大変になるでしょう。
●割れる恐れがある
ガラステーブルは木と違い、割れる可能性があることも考えておく必要があります。
何か重たいものを落としてしまったり、鋭利なものでぶつけてしまったりしたとき、テーブルが割れてしまう可能性があります。
●食器を置くときの音が気になる
ガラステーブルに食器を置くと、カチャカチャと音が鳴ります。
これは、ランチョンマットを敷くことで対処できますが、ガラステーブルの美しい見た目が損なわれてしまいます。
●汚れがつきやすい
思っている以上に、ガラステーブルは汚れがつきやすく、そして目立ちやすいです。
特に指紋やほこりは目立ちやすいため、こまめな拭き掃除が必要になります。
木製のテーブルはすべてが木製ではない?
ガラステーブルよりも馴染みがある木製テーブルは、様々なシーンで活用されていますね。
ただし、木製テーブルといっても、天然の木を使ったものか、合板を使用しているものか、木目調のシートやシールを表面に貼りつけたものかによって、印象が大きく変わります。
木製テーブルのメリットをご紹介する前に、まずは木製テーブルにはどのような素材が使用されているかを確認しておきましょう。
●無垢材
無垢材は、森林から伐採した天然の木を、テーブルなどの家具に使用するために四角や板状に加工したものです。
木の風合いや香りを楽しむことができ、丈夫で長持ちです。
一枚板で作った無垢テーブルは丈夫で高級感がありますが、高額になるため、複数の天然木を接着剤でくっつけて加工した「集成材」も人気があります。
●突板
突板は、天然の木を薄くスライスしたもので、合板などの芯材の表面に貼りつけて加工します。
天然の木を使用しているため、一見、無垢材と見分けがつきませんが、剥離する恐れがあり傷つきやすい家具には不向きともいわれています。
無垢材のテーブルに比べると価格は安いですが、耐久性は劣るでしょう。
●プリント化粧合板
プリント化粧合板は、木目状のシートをプリントした薄い板を、合板などで作られた芯材に貼りつけたものです。
お手入れが楽、価格が安いなどのメリットがありますが、やはりプリントですのでチープさは否めないでしょう。
また、湿気などに弱く、経年劣化により表面が剥がれてボロボロになってしまうこともあります。
木製テーブルのメリット
先ほどお伝えしたように、木製といってもその素材は様々です。
やはりこの中でも、お値段は多少高くても無垢材のテーブルをおすすめしたいところです。
では本題に戻りまして、木製テーブルのメリットをお伝えしていきます。
ガラステーブルと比べてどのようなメリットがあるのでしょうか。
●温かみがある
木製テーブルのメリットは、木ならではの温かみがあることです。
触れるたびに心地よさを感じることができるでしょう。
●木の香りがする
無垢材に限りますが、天然の木を使用しているため、木の香りを楽しむことができます。
●経年変化が楽しめる
無垢材は時間が経つにつれ、色に深みが出たり、風合いが変化したりして味わいが増していきます。
これは、ガラステーブルにはないメリットです。
●重厚感がある
無垢テーブルは、本物の木を使用していることで、重厚感や高級感を空間に演出することができます。
木製テーブルのデメリットは?
木製テーブルには様々なメリットがある一方で、以下のようなデメリットもあります。
●お手入れが大変
天然木で作られた無垢テーブルは、コーティング加工されているものを除き、水や油などの汚れがつきやすいため、定期的なお手入れが欠かせません。
コップを置きっぱなしにしたり、熱いものを直に置いたりすると、跡となって残ってしまうこともあります。
対策としては、ランチョンマットなどを敷くことで、対策することができます。
●傷がつきやすい
無垢テーブルは、丈夫ではあるものの傷がつきやすいです。
傷は味わいとなると捉えることもできますが、人によっては良し悪しが分かれるでしょう。
●高い
これも無垢テーブルにいえることですが、特に一枚板のテーブルは価格が高くなりがちです。
市場に出ている樹種の量も少ないため、どうしても価格が高額になるでしょう。
●反りや割れが出ることも
無垢材は、天然の木ですから呼吸をしています。
木は呼吸をすることで、空気中にある水分を吸ったり吐いたりしているのです。
そのため、調湿機能があるといわれています。
しかし、呼吸をするということは、木が膨張を繰り返すことになり木の割れや反りに繋がる可能性があります。
ここまでお伝えしたように、ガラステーブルと木製テーブルにはどちらにもメリットとデメリットがあります。
どちらを選んだらいいのか悩んでしまったときは、双方のメリットとデメリットを参考にして、ご自分の思い描く空間に合うものはどちらか、またテーブルに求めるものは何かを考えながら検討してみてください。
理想のインテリアに合わせてテーブルを選ぼう
ガラステーブルと木製テーブル、どちらにもメリットデメリットはあり、どちらが正解という答えはありません。
ご自分の理想のインテリアコーディネートがあれば、それに合ったテーブルを購入するのが一番ですが、双方のメリット・デメリットを理解しておくことも重要です。
ダイニングテーブルは一度購入すると、数年は買い替えることがないと思われますから、よく考えて慎重に選びたいですね。