リビングを劇的にイメージチェンジしたいなら、家具の配置を変えるよりもおすすめなのは、間接照明を使うことです。
どこか味気ない部屋でも、照明によっておしゃれな空間に生まれ変わらせることができます。
照明の色の違いや、賃貸でもできる間接照明の使い方などをご紹介します。
間接照明は色によって印象が違う
アパートやマンションなどの賃貸物件にお住まいの場合は基本的に、間接照明を取り付けるためにリノベーションすることはできないでしょう。
しかし、賃貸でも工夫次第でリビングをおしゃれで快適な空間にすることができます。
間接照明のアイディアをご紹介する前に、照明の「色」についておさらいしておきましょう。
白っぽい色、オレンジ系の色、真っ白な強い色など、さまざまな色合いがあることはご存知かと思います。
それぞれの色がもたらす効果とデメリットをご紹介します。
●昼白色
太陽の光と似た色合いで、照明の中ではベーシックです。
アパートでは、はじめから付いている照明が昼白色であることも多いでしょう。
カフェ風のおしゃれな空間にしたいときは明るすぎるかもしれませんが、実用的な明るさです。
●電球色
あたたかみのある暖色系の色です。
オレンジがかった柔らかな色でリラックス効果があると言われていて、寝室などによく使われます。
デメリットとしては、少し暗いことでしょう。
●昼白色
青みがかって見えることもある真っ白な光で、昔から使われてきた蛍光灯の色合いです。
はっきりと照らしてくれるので、集中したいときに適しています。
賃貸のリビングを間接照明を使っておしゃれ&快適に
賃貸でリビングの間接照明を考えるときに、同じ空間でバラバラの色の間接照明を使うのはやめたほうがいいですよね。
ちぐはぐな印象に見えてしまいます。
どうしても照明の雰囲気を変えたいなら、パーテーションなどで仕切るといいでしょう。
特にLDKの場合、食材の細かい色や形まで見たいキッチンスペースと、ゆったりくつろぎたいリビングスペースでは、使いたい間接照明が違ってくることもあります。
その場合は色合いだけを統一して、キッチンに吊り下げ照明などで明るさをプラスするなど、目的に合った照明計画を立ててください。
それでは、賃貸でも使える間接照明のアイディアをご紹介します。
◎置き型スタンドライトを使う
壁に穴を開けたり、設備として付いている照明を交換することができない場合は、やはり置き型の間接照明が候補にあがるでしょう。
背の高いスタンドライトはインテリアのアクセントとしても優秀です。
テレビの横、ソファの後ろ、部屋の隅などに置くのが一般的です。
壁と同じ色のものを選ぶと、消しているときには壁にとけこんで見えますので、すっきりと配置できます。
ただし、場所を取るので狭い部屋では使いにくいかもしれません。
賃貸に住んでいると便利な突っ張り棒!デスクライトもおすすめ
◎突っ張り棒をレール代わりにする
賃貸にお住まいの場合はおそらく、照明を取り付けるライティングレールがなく、後付けすることもできないでしょう。
しかし、長めの突っ張り棒を天井近くに突っ張って、それをレールとして使用することで、使える間接照明の幅がぐっと広がります。
例えば、クリップライトをレールに取り付けたり、コードの先に電球がついているタイプの照明を吊るしたりと、アイディアさえあれば可能性は広がるでしょう。
同じ素材で形の違うもの、もしくは色違いで同じ形状のものを並べることもできます。
どこかに共通点のある照明でまとめると空間をトータルコーディネートしやすいですね。
◎デスクライトなどで部分的に明るさを補う
全体的にリビングを電球色でまとめた場合、料理や読書、勉強などの際に見づらく感じることもあるでしょう。
子供がいれば、リビングやダイニングで宿題をすることもあるかもしれません。
先ほども、「キッチンだけ明るさをプラスする」とお伝えしましたが、小さな間接照明でもしっかり照らせるものがあるので、部分的に使ってみてください。
間接照明で賃貸のリビングに奥行きを!調節可能な照明器具も便利
◎あえて壁や家具などを照らす
リビングの壁を間接照明で照らしたり、目立たせたい部分を照らしたりすると、部屋に奥行きが生まれます。
賃貸では設備を勝手にいじることはできませんが、家具などは自由に選べますよね。
こだわって選んだ家具や雑貨、アート、観葉植物などを引き立たせるような使い方もおすすめです。
部屋に陰影が生まれると広く見える効果もあります。
◎調節できる間接照明を選ぶ
光の強さや色味を調節できる間接照明もあります。
一人で読書するときにはコレ、仲間と集まるときにはコレ、というように選んで使えるので便利です。
いろいろな使い方ができる照明なら、購入後に後悔することも少ないでしょう。
◎LEDで電気代を節約
間接照明を長時間使い続ける予定なら、消費電力のことも考えて選ぶようにしましょう。
蛍光灯は安く販売されていますが、LED照明のほうが寿命が長いです。
長く使うことも考えて、質のよいものを選んでください。
間接照明をフックで吊るす・ミニ照明をあちこちに配置
◎壁にフックを取り付けて間接照明を吊るす
賃貸でも使える「貼ってはがせるフック」が販売されています。
収納アイテムとして知られていますが、間接照明を使う目的でも使用できるでしょう。
ただし、フックの吸着力が弱まってくると間接照明もろとも落ちてしまうかもしれないので、定期的に状態確認が必要です。
また、壁紙によっては使えない可能性もあるので、商品説明をよく確認することをおすすめします。
◎ミニサイズの置き型間接照明をあちこちに置く
大きな間接照明だと部屋が狭く見えてしまうかもしれませんが、小さな間接照明なら場所を取りません。
好きな場所に好きなように置けますし、使わないときに片付けるとしても収納場所を選びません。
小さな間接照明を多めに使って幻想的なリビングにしてみてください。
賃貸のリビングをおしゃれにするおすすめの方法
リビングを間接照明で彩ったら、他の部分にも手を加えたくなるかもしれません。
賃貸では、壁紙の張り替えや床材の交換は基本的にできませんが、その代わりとなるプチDIYもあります。
例えば、床にフロアタイルを敷くことです。
まるで木材のような味わいのある柄がプリントされたフロアタイルもあります。
もともとの床材が気に入らないのであれば、こうしたアイテムを敷き詰めてみてはいかがでしょうか。
ぴったりと並べて、それぞれを張り合わせれば、その上に家具を置くことで安定します。
部屋のイメージががらっと変わる、おすすめの方法です。
また、壁紙の上から貼って剥がせる壁紙を張ることもできます。
これなら壁に跡が残ることもなく、大胆なイメージチェンジができます。
お住まいの部屋には使用できない場合もあるので確認が必要ですが、一つのアイディアとして参考にしてください。
賃貸物件に住んでいても大丈夫!間接照明を使いこなそう
間接照明には、置いて使うタイプや、クリップでどこかに固定して使うタイプ、コードが付いていて吊るして照らせるタイプなどがあります。
賃貸でもこのようなグッズを使えますので、突っ張り棒やフックなど便利アイテムを活用してみてください。
また、床にフロアタイルを敷いたり、剥がせる壁紙を張ったりして、部屋を変化させることもできます。
ビフォー・アフターそれぞれを写真に撮って、その出来栄えにほれぼれするようなインテリアコーディネートに、ぜひチャレンジしてみてください。