カーペットやラグマットに発生したカビを除去する方法!

最終更新日:2019/01/30

フローリングや畳の上に、カーペットやラグマットを敷いているご家庭は多いと思いますが、いつの間にかカビが生えていたことはありませんか?

なるべく早めに対処しなければ、カビはどんどん広がっていってしまいます。

そこでこの記事では、カーペットやラグマットに発生したカビの除去方法や予防対策などを中心にお伝えしていきます。

清潔な住居環境を保つために、ぜひともお役立てください。

カーペットなどの敷物にカビが生えてしまうのはなぜ?

それではまず、カーペットやラグマットにカビが生えてしまう原因について考えてみましょう。

カビが発生する条件には、「湿度」「温度」「汚れ」があります。

敷物と床面の間には湿気が溜まりやすく、ずっと敷きっぱなしになっていることが多いため、その分カビが発生しやすくなります。

また、面積の広いカーペットは扱いにくく、隅々まで清潔に保てないことも関係しています。

さらに、毛足が長くなると汚れやゴミも付着しやすくなるので、カビにとっては繁殖しやすい環境になるでしょう。

ホコリや頭皮のフケなどは、カビだけでなくダニの発生につながることもあります。

また、以下のような環境下ではカビが発生しやすくなるので注意しましょう。

・住居の気密性が高い
・室温の寒暖差が激しい
・窓が結露しやすい
・カーペットの上にお布団を敷いている
・フローリングに床暖房機能がある
・フローリングにホットカーペットを敷いている

このような条件が重なると、カビの発生率も高まっていきます。

そして、季節の変化にも気をつけていきたいところです。

梅雨のように湿度が高くなる時期だけでなく、結露が増える冬場でも油断は禁物ですね。

次項からは、カーペットやラグマットのカビ除去方法についてご紹介していきます。

消毒用エタノールで撃退!カーペットのカビ除去方法

それではここから、敷物のカビ除去方法についてお伝えしていきます。

まずは、室内全体に敷く「カーペット」を取り上げます。

慌てて擦るとカビの胞子を拡散させてしまうので、慎重に行っていきましょう。

<用意する物>

・水を絞った雑巾
・掃除機
・消毒用エタノール(スプレー容器に入れておく)

<作業手順>

①換気をする

ホコリやカビの胞子を吸い込まないよう、窓を開けてしっかりと換気をしておきましょう。

②雑巾でカビを取り除く

雑巾を濡らしたら、硬く絞っておくことがポイントです。

カビを広げないように叩きながら取り除いていきます。

③掃除機をかける

残っているカビの胞子を吸い取っていきます。

カビが生えている部分だけではなく、念のため広範囲にわたって掃除機をかけます。

④消毒用エタノールをスプレーする

何度かスプレーしたら、軽く雑巾で拭いておきましょう。

数時間乾燥させて、カビの除去作業は完了です。

もしも、カビによる変色が目立つようであれば、衣類用の酸素系漂白剤で漂白することも可能です。

カーペットの素材や色柄を確認し、漂白剤が使用できるか判断してみてください。

洗濯すれば安心!ラグマットのカビ除去方法

続いては、「ラグマット」のカビ除去方法をご紹介していきます。

ラグマットは床の一部に敷くことが前提となっているので、カーペットよりも小さめで扱いやすいのが特徴です。

そのため、前項でご紹介したカビの除去作業を行ったあとは、洗濯するのがおすすめです。

実際に洗っていく際は、必ず洗濯表示をチェックしましょう。

丸洗い可能な素材であるか、どんな洗い方が適しているのか、確認しておきます。

洗濯機に入るサイズのラグマットであれば、ネットに入れて「大物洗いモード」で洗濯していきます。

通常通りに洗剤と柔軟剤を入れ、短時間の脱水で仕上げます。

また、ラグマットが大きめで洗濯機の容量を超えている場合には、お風呂場の「浴槽」を利用してみましょう。

浴槽にラグマットを入れたら水と中性洗剤(おしゃれ着洗剤でも可)を注ぎ、足で踏み洗いします。

これを何度か繰り返せば、大きなラグマットでも清潔になります。

こういった作業が面倒であれば、コインランドリーを活用するのもいいですね。

敷物のカビを予防する方法とは?

カーペットとラグマットのカビ除去方法についてご紹介してきましたが、カビが発生してしまう前に予防することも大切です。

いくつかポイントがありますから、目を通しておきましょう。

ポイント①:こまめに部屋の換気をする

晴れた日には窓を大きく開けて、室内に風を通してください。

雨の日には除湿機を稼働させると効果的です。

また、扇風機などを利用して、部屋の空気を循環させるのもいいでしょう。

ポイント②:カーペットをめくる

大きなカーペットはめくるのが大変ですから、片面ずつめくっていくのがおすすめです。

片面の裏側に30分以上風を当てたら、もう片方も同じように風を当ててください。

ポイント③:丁寧に掃除機をかける

カビの発生源となるホコリやゴミは、きれいに取り除きましょう。

同時に、リビング用の洗剤で拭き掃除をすることもおすすめです。

ポイント④:お布団は敷きっぱなしにしない

カーペットの上にお布団を直接敷いている場合は要注意です。

お布団には湿気が溜まりやすいので、接地面にカビが発生することが多くなります。

天日干しをしたり、すのこや除湿シートを併用することで対策につながるでしょう。

カビだけじゃない!ニオイが気になるときの対処法

カーペットを長年使用していると、カビ以外にも「ニオイ」が気になることがあります。

こぼしてしまった飲み物や足裏の汗、ペットのニオイなどが染みつきやすいといいます。

そんなときには、消臭効果の見込める「重曹」を使って安全に対処してみましょう。

<用意する物>

・重曹(粉末タイプ)
・掃除機

<作業手順>

①重曹をニオイの気になる部分に振りかける

このとき、カーペットは乾いている状態であることが好ましいです。

②そのまま数時間放置する

ニオイがきつい場合には、一晩そのままにしておきましょう。

③掃除機で重曹を吸い取る

ニオイは重曹に移っているはずです。

掃除機できれいに重曹を取り除き、作業は完了です。

とても簡単でお手軽なので、カビの除去方法と一緒に覚えておきましょう。

大切なカーペットのカビ除去はプロに任せてみよう!

ここまでは、自宅で行えるカビの除去方法やメンテナンスについてご紹介しましたが、高級素材のカーペットや手織りで繊細な絨毯の場合は、プロのクリーニング業者に任せてみてはいかがでしょうか。

老舗クリーニング会社の「白洋舎」は、集配サービスや宅配便に対応しています。

特注クリーニングやメンテナンスクリーニングなどから、メニューを選べるのが特徴です。

事前にカルテを作成してくれるので、細かな要望に応えてくれます。

オプションサービスで防ダニ加工もできるので、長くカーペットを愛用していきたい方にはうってつけでしょう。

また、ご家庭では難しいシミ抜きに対応している訪問業者に頼むという手もあります。

清掃業務大手「ダスキン」のカーペットクリーニングは、カーペットを敷いたままの状態でクリーニング作業をしていきます。

家具を移動させる手間がないので、非常に手軽ですね。

シミや汚れを見極めて、専用の薬剤で対処してくれます。

ご自身での対応が困難な場合は、こういったプロに任せるという選択肢も視野に入れておきましょう。

カーペットを清潔にすれば、もっと居心地がよくなるはず!

今回は、カーペットやラグマットのお手入れ方法についてご紹介してきました。

カビが生えやすい環境条件だと、敷物はどんどん傷んでいきます。

カビの胞子は人体に影響を及ぼす可能性もありますから、しっかりとした除去作業や対策が必要ですね。

この記事を参考にメンテナンスしてみてください。