カーペットの髪の毛掃除に!最適な掃除機選びのポイントは?

最終更新日:2019/03/02

成人の場合、1日に約50~100本もの髪の毛が抜け落ちているといわれています。

この抜け落ちた髪の毛が、カーペットの毛足に絡みつき、上手く掃除機で吸いきれず困っている方も多いでしょう。

カーペットに絡みついた髪の毛を引き剥がせるパワーを持つ掃除機とは、どのようなものでしょうか。

ヘッド部分に着目し、掃除ブラシの回転方式に基づいて、カーペット掃除に最適な掃除機選びについて考えてみましょう。

気になる!カーペットに絡みついた髪の毛!

カーペットに絡みついた髪の毛はなかなか手強く、掃除機を使っても、上手く吸い取ることができませんよね。

実は、カーペットだけに限らず、髪の毛は知らないうちにお部屋のあらゆる場所に落ちていて、その量も思っている以上に多くあります。

そもそも、髪の毛には寿命があって、一定の期間を経ると自然に抜け落ち、抜け落ちたところからまた新しいものが生えてきます。

この周期は「ヘアサイクル」と呼ばれています。

髪の毛の1本1本において、このヘアサイクルは異なり、脱毛時期にもズレが生じていくのです。

その結果、日本人の成人で、なんと1日平均約50~100本もの髪の毛が抜けているといわれています。

このように、髪の毛が抜けて落ちていること自体は、とても自然なことです。

もちろん、お部屋の中でフローリングや畳などにも髪の毛は落ちていますが、掃除機で綺麗に吸い取ることができるので、それほど気にはなりません。

しかし、カーペットは毛足が長いものが多く、絡みついた髪の毛が掃除機では吸いきれず残ってしまうこともあります。

ここでは、カーペットに絡みついた髪の毛の掃除について考えてみましょう。

カーペットに適した掃除機は?ヘッド部分に着目しよう!

カーペットに絡みついた髪の毛を吸い取るのに、最適な掃除機とはどのようなものでしょうか。

着目していただきたいのは、掃除機のヘッド部分です。

各メーカーの掃除機を比べてみると、ヘッド部分には、自動で回転する「掃除ブラシ」がついているもの、自動では回転できない「掃除ブラシ」がついているもの、「掃除ブラシ」自体がついていないものの3つに分類されます。

この「掃除ブラシ」がついていなくても、十分な吸引力があれば、フローリングなどを掃除するのに支障はありません。

しかし、前章で触れていますが、カーペットの場合は毛足に髪の毛が絡みついてしまうことがあるので、こうなってしまうと吸引力の強さだけではどうしても太刀打ちできません。

絡みついた髪の毛を、カーペットの毛足から引き剥がす、別の力が必要になってきます。

ここで、先ほどの「掃除ブラシ」の有無が重要になってきます。

ヘッド部分の「掃除ブラシ」が回転することで、カーペット内に落ちている髪の毛を巻き込みながら引っ張り、毛足に絡みついたものまでしっかり引き剥がすことができるのです。

カーペットの髪の毛をしっかり掃除したいのなら、まずは、ヘッド部分に回転する「掃除ブラシ」がついているのものを選びましょう。

カーペットに適した掃除機は?モーターヘッドとタービンヘッドの違いを知っておこう!

実は、カーペットに絡みついた髪の毛を引き剥がすには、掃除ブラシがついているだけでは、まだ不十分です。

ここで、さらに掃除ブラシの回転について、詳しく探ってみましょう。

まず、ヘッド部分に掃除ブラシがついている掃除機も、その回転方式によって分類されます。

「モーターヘッド」と「タービンヘッド」という名称を耳にしたことはないでしょうか。

サイクロン掃除機のヘッド部分のほとんどが、この2種類になります。

まず、「モーターヘッド」ですが、こちらはヘッド部分の掃除ブラシがモーターで駆動し、自動回転しています。

電気の力で動いているため、強力なパワーがあるのが特徴です。

これに対して「タービンヘッド」は、「エアーヘッド」や「エアー式」とも呼ばれていて、ゴミを吸い込む空気の力で掃除ブラシが回転しています。

この構造上、「モーターヘッド」に比べると、掃除ブラシの回転力はどうしても弱くなってしまいます

それぞれの掃除ブラシの回転方式の特徴を把握すると、カーペットに絡みついた髪の毛に最適なのは、どのような掃除機なのかが見えてきますね。

カーペットに絡みついた髪の毛に!モーターヘッド搭載の掃除機がおすすめ!

「タービンヘッドでも回転はするので、それほど問題ないのでは・・・」

このように考える方もいらっしゃると思いますが、カーペットに絡みついた髪の毛には、ただ、回転するだけでは効果がありません。

また、掃除機でカーペットを掃除する際、髪の毛を吸い込もうとする時には、ヘッド部分をカーペットに強く押しつけて、上下に何度も動かす動作を繰り返すことになります。

タービンヘッドの場合、強く押しつけた時点で掃除ブラシの回転が止まってしまうので、カーペットの髪の毛掃除には不向きともいえるでしょう。

しかし、モーターヘッド搭載の掃除機なら、床やカーペットに強く押しつけても、モーターの力で変わらず自動回転し続け、止まることがありません。

その回転力は、電源を入れた掃除機が手を離しても自走するほど、強力なものです。

この圧倒的なパワーが、カーペットの毛足に絡みついた髪の毛を引き剥がし、しっかりと吸引してくれます。

さらに、掃除機自体にこれだけのパワーがあるため、無駄な力を入れずに、楽に掃除ができるというメリットもあります。

これらの見解からまとめると、カーペットの髪の毛の掃除におすすめなのは、モータヘッド搭載の掃除機ということになります。

モーターヘッド搭載の掃除機を使う際の注意点

カーペットに絡みついた髪の毛に最適なモーターヘッドですが、そのパワー故に、使用する際にはいくつか注意点があります。

まず、モータヘッド搭載の掃除機には、カーペットの髪の毛やペットの毛などに対応するために、硬めの掃除ブラシが取りつけられているものがあります。

この硬めのブラシが高速回転することで、フローリングや畳に傷をつけてしまう可能性があるといわれているのです。

特に、畳で使用する際には、畳の目に沿ってゆっくりと丁寧に掃除機をかけることをおすすめします。

また、モーターの力で回転する掃除ブラシが、カーペットの毛足に絡みついた髪の毛を引き剥がすため、当然ながら、掃除ブラシ自体にも髪の毛が絡みつきます。

この絡みついた髪の毛をそのままにしておくと、吸引力が低下する原因になります。

国内、国外ともの有名メーカーが発売しているモーターヘッド搭載の掃除機なら、基本的に、掃除ブラシが簡単に取り外せて、水洗いが可能になっています。

モーターヘッドのパワーを維持するためには、こまめなメンテナンスが必要であることを、しっかり把握しておきましょう。

掃除機でカーペットの髪の毛が吸いきれない時は?

モーターヘッド搭載の掃除機でも、吸いきれないカーペットの髪の毛は、どうやって掃除すればいいのでしょうか。

いわゆるコロコロと呼ばれる粘着テープを転がしたり、エチケットブラシを使うというのが、一般的な方法として挙げられますね。

しかし、カーペットの毛足にしっかりと絡みつき、さらに奥の方まで入り込んでしまった髪の毛は、ちょっとやそっとでは取れません。

そんな時に便利な裏技をご紹介しておきましょう。

用意するものは、ゴム手袋です。

台所や掃除用として使うゴム手袋をはめて、カーペットの気になる部分を強めに擦ってみてください。

摩擦によって、カーペットに付着していた髪の毛やホコリなどを絡め取ることができます。

また、これと同じ摩擦を利用した、ゴム素材のカーペット専用掃除ブラシなどが、便利グッズとしてお手頃な価格で販売されているようです。

これらの裏技やグッズも、日々の掃除に上手く取り入れてみましょう。

カーペットの掃除に最適なモーターヘッド!特徴と正しい使用方法を知っておこう!

カーペットに絡みついた髪の毛には、何といってもモーターヘッド搭載の掃除機がおすすめです。

モーターの力でヘッド部分の掃除ブラシが自動回転するため、圧倒的なパワーで毛足に絡みついた髪の毛を引き剥がすことが可能です。

しかし、強力な故に、フローリングや畳を傷つけることもあるので注意が必要です。

掃除ブラシのメンテナンスも忘れずに、モーターヘッドの特徴を活かして、カーペット掃除に役立てましょう。