トイレの換気扇掃除は、多くの人が「大変、面倒」というイメージを持っているのではないでしょうか。
特にシロッコファンタイプだと、構造も複雑そうなイメージを持っている人は多いと思います。
しかし、取り外し方をしっかりとマスターすれば、ほとんどの人が簡単に取り外すことができるでしょう。
今回は、シロッコファンの取り外し方、掃除の仕方についてご紹介していきます。
シロッコファンの特徴
シロッコファンの取り外し方を解説する前に、まずはシロッコファンがどんなものなのかをご紹介していきます。
シロッコファンの構造を理解していれば、比較的楽に、後に解説するシロッコファンの取り外し方も理解できるかと思います。
最近では、トイレの換気扇にもシロッコファンタイプのものが多く使われています。
一般的なファンと同様に、回転することで部屋の空気を室外へ送り出して換気します。
シロッコファンは羽根が特徴的で、細長い板状の形状をしています。
この細長い板状の羽根が、筒のような形に取り付けられています。
内部をパッと見た時に、タイヤのような形のファンなのです。
ただ、後にご紹介する「プロペラファン」と比べると、吸い込む力は弱いでしょう。
ほとんどの製品が小型になっているため、吸い込む力は低くなってしまいます。
とはいえ、建物の都合上、屋外に面していない部屋であっても取り付けられ、換気ができるというメリットがあります。
長年使うこともできる他、様々な部屋に取り付け可能なため、使い勝手のいい換気扇です。
騒音が出にくく、建物の外の風の影響を受けないことも大きな特徴です。
最後の項で、他の換気扇のタイプもご紹介します。
取り外し方の前に!何を用意するべき?
トイレのシロッコファンの取り外し方をご紹介する前に、掃除に必要になるものについて見ていきましょう。
1つ1つ確認して、用意してみましょう。
【ゴム手袋】
洗剤なども使うので、手を保護する目的で使います。
【マスク】
埃を吸い込んだり、洗剤が飛びはねて顔についたりする可能性があるので、作業の最初からつけておきましょう。
【掃除機】
ファンに埃が多く付着している場合に、あると便利です。
【歯ブラシ】
換気扇内部の細かい部分の汚れを落とすのに便利です。
【ウェットティッシュ】
こちらも上記と同様に、換気扇内部のふきあげに使います。
【キッチン用中性洗剤】
取り外した部品をつけおきしておくのに使います。
また、その後のふき掃除にも使います。
【タオル、雑巾】
ふき掃除に使います。
【脚立】
もし手が届かない場合にはあると便利です。
トイレのシロッコファンの取り外し方
トイレのシロッコファンの取り外し方を解説していきます。
順番に取り外し方を解説していくので、実際に取り外してみると、よりわかりやすいかと思います。
【手順①】
まずは、換気扇のカバーを取り外しましょう。
換気扇を見上げたときに、目に入るはずです。
多くの場合は網状のプラスチックでできたカバーが取り付けられているのではないでしょうか。
1度下に引っ張ってみるとカバーが外れます。
しかし、そのままでは完全に取り外すことができないので、カバーを引っ掛けているフックを外しましょう。
ネジなどで固定されている場合は、ネジを外します。
これで、カバーを取り外すことができます。
【手順②】
手順①でカバーを取り外すと、シロッコファンが見えるかと思います。
しかし、まだファン自体を外すことはできません。
ファンを取り外す前に、ファンをおさえるように取り付けられている、もう1つのカバーを取り外します。
こちらは多くの場合はネジで固定されています。
上記と同様にネジを外していきましょう。
ネジを外すことで、このカバーも取り外すことができるでしょう。
【手順③】
手順②で取り外したカバーが取れると、ファンの部分は下に引き抜くように引っ張ると簡単に取り外すことができると思います。
ゆっくりと下に引きながら、取り外していきましょう。
トイレのシロッコファンの掃除方法!
トイレのシロッコファンの掃除方法をご紹介していきます。
取り外し方は前項で解説してあるので、取り外した後からの手順をお伝えしていきます。
【手順①】
取り外した部品をつけおきしておきます。
シンクなどに水を溜め、キッチン用中性洗剤を入れてつけおきしておきましょう。
その間に、換気扇内部の掃除をしていきます。
【手順②】
天井に残った換気扇の内部を掃除していきます。
埃が酷いようであれば掃除機で、ある程度埃を吸い取っておきましょう。
取り外した部品も同じようにしてください。
次に、キッチン用中性洗剤を染み込ませたタオルやウェットティッシュなどで、ふき掃除していきましょう。
【手順③】
細かい汚れや隙間には、歯ブラシを使っていきましょう。
汚れが取れたら、乾いたタオルや雑巾でふきあげていきます。
【手順④】
つけおきしておいた部品をふき掃除していきます。
汚れが残りやすい細かい箇所などは、上記と同様に歯ブラシで磨いていきましょう。
【手順⑤】
取り外した部品や換気扇内部をしっかりと乾かしてから、元に戻していきます。
元に戻すのは、取り外したときと逆の手順になります。
これで、シロッコファンの掃除は完了です。
シロッコファンの取り外し方や掃除をする際の注意事項
シロッコファンの取り外し方や、掃除をする際の注意事項をまとめていきます。
思わぬ事故や怪我の元になる可能性があるので、しっかりと確認しましょう。
【換気扇のスイッチ、ブレーカーはオフ】
取り外し中や掃除中に換気扇が回ると非常に危険です。
確実に換気扇のスイッチ、ブレーカーをオフにし、確認した上で作業に取り掛かりましょう。
【換気扇に水をかけない】
汚れが目立っていると、つい水をかけたくなるかもしれませんが、換気扇は電気機器なので水気は厳禁です。
故障などの原因になることもあるので、水をかけたりしないようにしましょう。
【トイレのフタや便座を踏み台にしない】
手が届かないときは、脚立を使いましょう。
トイレのフタや便座は割れる可能性があります。
怪我に繋がることなので注意しましょう。
シロッコファン以外でトイレに使われる換気扇は?
シロッコファンの取り外し方や注意点をご紹介しました。
トイレの換気扇には、今回取り上げているシロッコファンの他にも幾つか種類があります。
それぞれのファンの違いについて知っておきましょう。
【プロペラファン】
こちらのファンは、現在でも多くの家庭で使われていることが多いタイプのファンです。
扇風機を想像してもらえば、「ああ、あれか!」と思いつくでしょう。
扇風機のプロペラのような形をしたファンを、プロペラファンと呼びます。
このファンは、主に壁に取り付けて使うファンで、取り付け工事も簡単なため、多くの一般住宅で使われています。
室内の空気を外に直接的に送り出して換気します。
吸い込む力も強く、シロッコファンよりも強力な換気をすることができます。
しかし、多くの場合、外に面している部屋にしか取り付けることができません。
また、換気時のプロペラの回転の音が比較的大きいことが特徴です。
【ターボファン】
ターボファンは、シロッコファンと見た目が似ていますが、今回取り上げているファンの中では、最も効率よく空気の換気を行なうことができます。
こちらもやはり、プロペラファンと比べると騒音も少ないです。
また、掃除がしやすいということも特徴として挙げられます。
中高層マンションなどで多く使われていて、ダクト排気をするような建物や場所に適したファンとなっています。
先延ばしにしないことが重要!
トイレの換気扇の掃除は、大変なイメージや、面倒なイメージがあったかもしれません。
しかし、今回ご紹介した方法を読んで、「意外と簡単」というイメージに変わったのではないでしょうか。
先延ばしにしていては、いつまで経っても掃除することはできません。
ぜひ、定期的に換気扇の掃除をしてみましょう。