カーペットを敷いたら床が変色!考えられる原因や対策は?

最終更新日:2019/02/28

お部屋にカーペットを敷いていると、接地面である床の部分だけ変色してしまうことがあります。

これにはカーペットの種類や使用環境、床の材質などが関わってくると言います。

事前に変色原因や対策を知り、床の状態をきれいなままキープしたいものですね。

それではまず、電気を熱源とした「ホットカーペット」を取り上げ、使用時の注意点や変色しやすい床材について学んでいきましょう。

ホットカーペットには要注意!どんな床が変色しやすいの?

便利なホットカーペットは、寒さの厳しい冬の時期に重宝する暖房器具です。

電気代はそれほど高くならず、コタツのようにかさばらないことがメリットとなります。

しかしながら、使い方を誤ると床の変色を招く恐れがあります。

やってはいけない使い方、それは「床の上に直接ホットカーペットを敷く」ことです。

床の材質によって異なりますが、変色だけでなく「変形」や「反り」が生じてしまうこともあります。

そのため、ホットカーペットを単体で利用するのは避けたほうが良いでしょう。

また、床の材質にも目を向けてください。

特に気をつけたい床材は、「白木」と「天然木」です。

どちらも木そのものの風合いが活かされている魅力的な床材ですが、熱や乾燥に弱いという性質があります。

そのため、ホットカーペットを何の対策なしに敷いてしまうことで、茶色く変色したり隙間ができてしまったりと、トラブルのもととなるでしょう。

また、木材だけでなく賃貸物件に多く使用されている「クッションフロア」も要注意です。

ビニール素材なので、熱には弱くなります。

こういったことから、ホットカーペットを取り入れる際は、床の変色予防が欠かせません。

ホットカーペットを敷くなら床の変色予防は必須!

床が変色してしまうのを防ぐためには、ホットカーペットを直に敷いてはいけないということが分かりました。

おすすめの対処法としては、ホットカーペットの下に「断熱シート」を敷くことです。

熱が伝わらないような仕組みとなっていますから、床を保護することが可能になります。

さらに、うれしい効果はそれだけにとどまりません。

断熱シートを敷くと保温性が高まるため、ホットカーペットにかかる負荷を抑えることができます。

これにより、ホットカーペットが壊れにくくなり長持ちするのだと言います。

また、保温性が高いということは省エネにつながります。

暖房代を下げることができるので、生活費用の節約になるでしょう。

床に敷くホットカーペット用の断熱シートは、ホームセンターやインテリアショップにて販売されています。

ネット通販での取り扱いもありますから、ご自宅に合ったサイズのものを探してみてください。

床の変色だけでなく「変形」や「カビ」にも気をつけたい!

前項でお伝えしたように、ホットカーペットを床に直接敷いてしまうと、変色だけでなく「変形」や「反り」が起こる可能性もあります。

フローリングであれば、木材のつなぎ目に隙間が生じてしまうこともあるでしょう。

そうなると隙間にホコリやゴミが溜まりやすくなってしまうので、手入れや掃除が大変になります。

そして、なによりも見た目が良くありませんよね。

お部屋の雰囲気を損ねてしまうため、ホットカーペットの扱いには十分注意していきましょう。

また、変形などの問題だけでなく、湿気による「カビ」の発生にも気をつけていきたいところです。

「温度が高くて湿気や栄養も十分にある」ということは、カビの繁殖にとって好都合になります。

気がつかないうちに、ホットカーペットの裏面が不衛生な環境になっていることもあるので、こまめにめくって床の状態を確認していきましょう。

カーペットに暖める機能がなくても変色する可能性がある

これまでホットカーペットについてお話ししてきましたが、暖房機能が備わっていない普通のカーペットを敷いていても床が変色してしまう可能性があります。

そこで、原因となる二つのケースをご紹介しましょう。

【カーペットの滑り止め加工で床が変色!】

カーペットの裏面に、もともと滑り止め加工が施されていると、変色の原因となることがあります。

こういった現象は、ゴムの成分が床に触れ続けることで起こります。

対処法としては、ホットカーペットと同様に直接床に敷かないことが挙げられます。

また、ご自分でズレ防止として「粘着テープ」を貼る場合があるかもしれませんが、剥がす際に床を傷めてしまうのでおすすめはできません。

【カーペットに通気性がないと床が変色!】

長い間、通気性のないカーペットを敷き続けていると、床の変色やシミにつながります。

キッチンや脱衣所など、湿気の多い場所では特に注意が必要でしょう。

よって、床との相性を確認した上でカーペットを購入し、同じ場所に敷き続けることは控えてください。

床を変色から守るために!その他の原因をチェック

カーペットを床に敷いていると、環境や使い方次第で床が変色してしまうことが分かりました。

しかしながら、床が変色してしまう原因はさまざまです。

ここでは代表的なものを取り上げてみましたので、ぜひ今後の参考にしてください。

<水分による床の変色>

変色だけでなく大きなシミとなってしまうこともあるので、早めに水分を除去して対処しましょう。

例① 飲み物や調味料をこぼしてしまった

例② 窓が結露してサッシから水分が染み込んだ

例③ ペットや小さなお子さんのお漏らし

<日焼けによる床の変色>

直射日光が当たる部分だけ、床が変色してしまうことがあります。

家具を配置している部分や陰になっている部分と、色が大きく変わってしまうので注意しましょう。

ワックスやパーマ液、カラー剤といった化学薬品が原因となることもあります。

きれいにするためには、主に専用のクリーナーで対処していくようです。

<ワックス剥がれによる床の変色>

床そのものが変色したわけでなく、ワックスだけが何らかの影響で剥がれてしまうこともあります。

ホットカーペットやアイロンで床が白っぽく変色したときには、ワックス剥がれを疑ってみてください。

カーペットで床が変色しないように!メンテナンス方法をチェック

最後となりますが、日頃から行っていきたい「床のメンテナンス」についてご紹介します。

変色の原因と併せて覚えておけば、きっと役に立ちますよ。

<床のメンテナンス方法>

カーペットはこまめに掃除機をかけて、月に一度は拭き掃除をしましょう。

また、カーペットがめくれるようであれば裏面に風を当ててください。

湿気を飛ばすことができると、床の変色防止やカビ対策となります。

そして、マイホームをお持ちの方は、定期的に床にワックスをかけることをおすすめします。

賃貸物件の場合は、基本的に管理会社や大家さんの許可が必要になります。

勝手に行うことで、退去時に原状回復の義務から、費用を請求されることもありますので注意しましょう。

このワックスがけには、床を保護する効果が期待できます。

木材フローリングだけでなく、ビニール素材のクッションフロアにも有効です。

それぞれに適したワックスは異なりますが、リンレイから発売されている「all(オール)」のように、どちらでも使用可能なタイプがあります。

これなら、「廊下は木材だけどリビングの床はビニール製」というご家庭に打ってつけですね。

大事な「床」を変色から守るために!

今回は、床が変色してしまう原因について詳しくご紹介してきました。

ホットカーペットの使い方を間違えると、床の劣化はどんどん進んでしまいます。

お伝えしたように「断熱シート」を用意して、必ず対策を行ってください。

また、床が変色していく原因はさまざまです。

そのためカーペットを敷きっぱなしにせず、こまめにメンテナンスしていきましょう。

ご自宅の床を長持ちさせたい方は、今回の記事を参考にしてみてください。