マンションのリビングをより快適に!インテリアの配置のコツ

最終更新日:2019/07/22

リビングは、お家で一番くつろげる場所であってほしいですよね。

しかし、集合住宅であるマンションでは、騒音やお部屋の狭さなどで、なかなか理想の空間にならないことがあります。

賃貸だとなおさら、原状回復ができるように気を遣わなければなりません。

そこで今回は、家具やインテリアの配置を考えることで、マンションのリビングをより快適にする方法をご紹介します。

賃貸マンションでもOK!リビングをより静かな環境に

仕事や家事が終わって、一息つこうとしたら、隣の部屋から物音が…。

生活音は、集合住宅である以上、ある程度は仕方がないかもしれませんが、話し声や音楽、壁に何かが当たる音などは、ストレスを感じやすいでしょう。

不動産会社から聞いた話ですが、今の人は大きな収納家具を持たなくなったので、音を吸収するものが減り、ある程度の防音性があるマンションでも、騒音が聞こえやすい状態になっているとのことでした。

そこで、隣の部屋と接する壁一面に、収納家具を配置してみましょう。

家具に収納するものは、書類や本などの紙類、衣類や毛布などの布類にすると、より吸音性が高まります。

とはいえ、桐ダンスのような大型家具を並べるのは現実的ではありませんし、今度は圧迫感が出てしまいます。

そこでおすすめなのが、腰あたりまでの高さの家具を置き、壁の残りスペースは、オープンシェルフを設置してしまうことです。

オープンシェルフは、通販で購入することができますし、DIYで作ることもできます。

DIYの場合、壁を傷つけないように、専用器具を使い、ツーバイフォーの木材をつっぱって柱を作る方法が簡単です。

詳しくはホームセンターなどに相談してみてください。

また、棚の高い位置にものを置く際は、災害時のことを考え、万が一落ちても被害が出にくいものに限定しましょう。

ハンカチやタオル、トイレットペーパーの在庫などを、かわいいボックスに入れてうまく隠せば、お洒落に収納できます。

あるいは、それらを直置きして、上の棚板から布を垂らして隠すのもいいですね。

このようにすれば、直接壁に傷をつけることなく、賃貸の場合でも好きにカスタマイズができます。

また、壁一面を使って収納をすることで、リビングの残りスペースがスッキリすると思います。

もし、オープンシェルフの設置が厳しい場合は、ファブリックパネルを飾るのもおすすめです。

壁に設置できない場合も、ある程度の高さの家具が並んでいるなら、そこに立てかけて置くことができます。

防音効果はあまりありませんが、好きな柄や絵が目に入ることでストレスが緩和されますし、吸音素材を使い大型パネルをDIYで作るなど、工夫次第では、多少の音の軽減は期待できます。

リビングのソファはどこに配置する?

それでは次に、ソファの配置を考えてみましょう。

ソファは大型の家具なので、配置によってリビングの印象や使い勝手が大きく変わってきます。

好みが分かれるところですが、配置は大きく二つのパターンがあります。

ひとつめは、部屋の中央に設置すること、ふたつめは、部屋の隅に設置することです。

中央の設置は、家にいる時間が短い人におすすめです。

仕事などでクタクタになって帰ってきたとき、リビングに入ってソファが一番に目に入ると、すごくホッとしますよね。

そこでささっと着替えをしたり、座ったまま簡単な家事をこなすこともできます。

ただし、ソファは場所をとるので、中央に置くことで生活導線が悪くならないよう、なるべく床に他のものを置かないようにするのがポイントです。

一方、隅の設置は、狭い場所の方が落ち着くという方におすすめです。

人間も動物ですので、敵に見つかりにくい場所に安らぎを覚えるという本能があります。

ソファを部屋の角にはめるように置き、二面の壁で囲まれるようにして、あとは隣に観葉植物や棚などを置けば、コの字型のリラックススペースの完成です。

筆者はこの配置にしてありますが、あまりに心地よすぎて、気づけば寝ていることもしばしばあります。

また、マンションは四角い間取りが多いと思いますので、隅に設置すれば残りのスペースを広くとれるのもメリットですね。

以上のように、ソファは好みに合わせて、自分が一番リラックスできるように配置してみましょう。

無個性なマンションのお部屋をときめくリビングに変えよう

画一的で使いやすいマンションのお部屋ですが、インテリアで彩りをつけることで、より自分好みのリビングになります。

今回は、観葉植物とインテリア小物を飾る際のポイントをご紹介します。

まず観葉植物を置く場合ですが、水やりなど頻繁にお世話が必要な植物については、床や中型家具の上などの、低い位置がおすすめです。

先述のようにソファのそばに置くのもいいですし、いつでも目に入るように配置すると、よりリラックスした雰囲気になります。

一方、フェイクグリーンやエアープランツでしたら、軽くてお世話やお手入れを頻繁にしなくてよいため、高い場所にも置くことができます。

先述の、壁に設置するオープンシェルフの場合、天井に近い棚から葉を垂らしたり、ハンガープランツにして吊るすと、お洒落でリラックスした雰囲気になります。

次に、インテリア小物ですが、第一に生活の邪魔にならないスペースに置くのがおすすめです。

せっかくのかわいい小物も、家事の邪魔になったり汚れたりするとテンションが下がってしまいますので、置く場所を決めてスペースを確保しましょう。

ソファなどのリラックススペースから眺められる配置にすると、より楽しむことができます。

また、お気に入り小物をいくつか集めたコーナーを作る場合は、ここに観葉植物などのグリーンを加えると、抜け感が出ておしゃれになりますよ。

テレビや照明をリビングに配置する

テレビなどの家電は、リビングに生活感が出てしまいがちなアイテムです。

マンションの場合、接続の問題でテレビの配置が限定されることが多いですが、なるべく周りの家具と高さを揃えることで、スッキリ見せることができます。

また、市販されているコード収納ボックスでコードを隠したり、設置台を布で包んだりフェイクグリーンで囲ってみると、より生活感を消せるので、試してみてください。

照明については、シーリングライトのほかに、間接照明を置いてみるのもいいでしょう。

ホテルのお部屋の間接照明を思い出してもらえればいいかと思いますが、ソファの下や、棚の隅など、さりげない場所に置くと落ち着いた空間になります。

無理にスタンドライトを置かなくても、隙間から漏れてくる光だけで、お部屋に広がりが生まれますよ。

部屋数の少ないマンションで快適なリビングをつくるには?

快適なリビングにするためには、ニオイやホコリなども関係してきます。

ニオイやホコリが混じり合い、空気が悪くなってしまうと、せっかくインテリアがおしゃれでも、今ひとつリラックスできなくなります。

リビングの空間にない方がいいものとしては、「コートなどのアウターやバッグ」「ホコリが出るもの」「食品や洗剤などの強いニオイが出るもの」「仕事に関係する書類」などです。

仕事に関係するものは、手元にあった方が安心だという場合を除き、リラックスタイムには目に入らない方がよいでしょう。

理想としては、リビングに必要以上のものを置かないようにし、ニオイやホコリが影響しない、独立した部屋にしたいところです。

ただし、ワンルームマンションや部屋数が少ないマンションですと、リビングが、キッチンや寝室と兼用になっていることも多いかと思います。

その場合は、それらを収納する家具をリビングスペースの外に向けて配置し、部屋を仕切るようにして、独立した空間をつくるとよいでしょう。

しかし、それでもスペース的に厳しく、それらの家具をリビング空間に置かざるをえない場合は、リラックススペースから離して、なるべく目につかないように配置したり、収納しているもののニオイやホコリが出ないように工夫することで、快適さはだいぶ変わってきます。

いつも綺麗なリビングを保つための配置

くつろいでいるときに、お部屋の汚れが目につくと気になってしまうものです。

そうならないためにも、気づいたらサッと掃除ができるような家具の配置にしたいですね。

そのためには、家具はなるべく一ヶ所にまとめ、家具と家具のあいだに無駄な空間を作らないようにします。

できれば、同じ規格のものを並べて、形も高さも揃うのがベストです。

しかし、揃えることが難しく、バラバラの家具になってしまうこともあるでしょう。

その場合は、部屋の奥に高い家具を配置し、手前にいくにつれて低い家具が来るように配置しますと、リビングに入ったときに、圧迫感がなく広く感じやすいです。

このようにして並べておけば、あちこちを掃除してまわる必要がなくなりますし、収納場所がまとまるので、ものがあちこちに散らかりにくく、掃除がしやすくなります。

ただし、家電や家具も材質によっては、周りから離して置いた方がいいものもあります。

説明書を読みつつ、可能な範囲で配置してみてください。

なお、壁にぴったりと密着させるのは、カビが発生しやすくなるため、おすすめではありません。

また、マンションの一階のお部屋で、外が専用庭になっている場合は、出入り口の近くに植木などの観葉植物を配置すれば、植え替えやお手入れがしやすくなります。

窓の近くに置けば、葉が日に照らされて、見た目にも癒されます。

ただし、日光を嫌う植物もあるので、種類によって配置を変えてみてください。

マンションでも配置を考えることで自分好みのリビングがつくれる!

リラックスできる空間は人それぞれですが、ご紹介した家具やインテリア配置の方法が、マンションの快適なリビングづくりの参考になればと思います。

配置次第で、お部屋がスッキリしたり、植物や好きなインテリアに癒されたり、生活がしやすくなって、快適さがアップします。

ぜひ色々と試してみて、いちばん自分の好みに合ったリビングを完成させましょう。