コンクリートの天井に穴を開ける方法や注意点をご紹介!

最終更新日:2019/09/03

近年では、おしゃれであるということからも、コンクリート打ちっぱなしの壁になっている家も多くなってきています。

壁や天井も、コンクリートむき出しになっている家をよく見かけますが、インテリアなどを取り付ける際に、天井にフックなどを付けたいという場合もあるかと思います。

コンクリートの場合には、穴を開ける必要があります。

今回は、コンクリートの天井に穴を開ける方法や、その際の注意点などをご紹介していきます。

コンクリートの天井に穴を開ける場合に確認すること

コンクリートの天井にフックなどを取り付けたくても、まず確認しなければならないことが幾つかあります。

まずは、賃貸物件の場合には、無段で物件の天井に穴を開けることはできません。

もし、賃貸物件の場合には、管理会社や大家さん、管理組合などの許可を得なくてはなりません。

書類の提出であったり、手続きといったことが必要になるので、必ず確認しましょう。

また、自分の家である場合にも、確認しておくべきことが存在します。

それは、穴を開ける箇所です。

建物の内部には、配線なども通っていることも多くあり、無闇に穴を開けることでそういった配線を傷つけてしまう可能性もあります。

そのため、設計図などの図面を確認して、どの箇所に穴を開けることができるのか、確認する必要があります。

コンクリートの天井に穴を開けて、そこにフックを取り付ける場合は、しっかりと安定していないと、そのフックに取り付けたインテリアなどが落下してしまう危険性もあるので、安易に穴を開けることは大変危険です。

コンクリートの天井に穴を開けるのは素人では難しい

コンクリートの天井に穴を開けるには、上記でご紹介したことを確認したり、許可を得た上での作業になります。

では、実際にコンクリートの天井に穴を開けるのは、素人では難しいのでしょうか。

コンクリートのように、硬い物質に穴を開けるという作業は、こういった作業経験のない素人には、非常に難しいかと思います。

そのため、基本的には、業者に依頼して穴を開けてもらうという方法がおすすめと言えます。

コンクリートの天井に穴を開ける際には、天井の躯体調査を行ない、適切な位置に穴を開ける必要があるため、素人ではなかなかその判断が難しいのです。

安全面から見ても、素人が作業することはリスクも高く、多少の費用はかかりますが、業者に依頼するという選択をしたほうがいいでしょう。

ある程度の経験がある人であれば、作業自体はそれほど難しく感じないかもしれません。

DIYなどで、普段から工具などを使っている人や、現場経験があるという人は、チャレンジしてみてもいいでしょう。

次項からは、コンクリートの天井に穴を開ける方法についてご紹介していきます。

コンクリートの天井に穴を開ける方法とは

コンクリートの天井に穴を開ける方法についてご紹介していきます。

まずは、必要になる工具についてお伝えしていきます。

・コンクリートの用の振動ドリルやハンマードリル

コンクリートに穴を開ける場合には、これらのドリルが必要になります。

・掃除機などの吸引機

ドリルを使った際に出る、クズや埃を吸引するために必要になります。

・脚立

天井のように高い場所での作業には、脚立などの足場が必要になります。

・保護具

手袋やゴーグル、マスクといった保護具も用意しておきましょう。

怪我の防止にもなるため、必要な道具と言えるでしょう。

上記の工具でコンクリートの天井に穴を開けることができます。

では、作業の方法をご紹介していきます。

大前提として、躯体調査が終わっているということでご説明していきます。

まずは、足場の安定しているところに脚立を立てておきます。

保護具を着装し、ドリルで天井に穴を開けていきます。

ドリルで穴を開けることができれば、穴自体は開けられます。

しかし、その部分にフックなどを取り付ける場合には、アンカーの打設も必要になります。

ただ単に、穴を開けるだけであればこれで作業終了ですが、その後のことも考えると、やはり業者に依頼したほうがいいでしょう。

自宅のコンクリート天井に穴を開けられない場合の対処法

コンクリートの天井にインテリアなど取り付ける際、ほとんどの人が天井に穴を開け、それを利用してフックなどを取り付けることになります。

上記でもお伝えしたように、賃貸物件などの場合には穴を開けることができない人も多くいるかと思います。

天井に穴を開けられない場合の対処法をご紹介していきます。

天井に穴を開けなくても、フックを取り付ける方法は、突っ張り棒を利用する方法が挙げられます。

使い方は、天井付近の高さまで突っ張り棒を持ち上げ、壁と壁の間に突っ張り棒が横になるようにして、取り付けます。

この方法であれば、賃貸物件であっても使うことができ、天井に穴を開けずにフックをとりつけることができるようになります。

ただし、この方法には、重さの制限があります。

あくまでも突っ張り棒になるので、あまりにも重い照明器具などを吊るすと、突っ張り棒が外れ、落下してしまう可能性があります。

このことに注意して、複数の物を吊るす場合には、1つずつ吊るして、様子を見ながらにしましょう。

軽い物を吊るしたい場合には、この方法が有効です。

物件によってはコンクリートの天井にフックが取り付けられている

近年では、冒頭でお伝えしたように、コンクリート打ちっぱなしの物件も多くなってきています。

そのため、このような天井に穴を開ける、フックを取り付けるということも想定して、天井インサートというものが取り付けられている場合も多くなっています。

天井インサートとは、施工の段階で、天井部分にインサート金具が埋め込まれています。

このインサート金具は、そのままフックなどをかけて使用することができるようになっています。

もし、自宅の天井をみてみて、このような金具が天井あったなら、そちらを活用する方法がおすすめです。

フックなどの取り付けも簡単できるので、天井インサートが取り付けられている場合には、そちらを利用してみましょう。

注意点としては、このインサートには幾つかの種類があり、それぞれで耐荷重が異なることです。

耐荷重の小さいものでは、約150kg~180kgほどになります。

しかし、一般家庭では、それほど高重量のものを吊るすことはないでしょう。

そのため、天井インサートでは、ほとんどのインテリアを吊るすことが可能と言えます。

安全第一に!無理は禁物

上記で注意事項についてお伝えしましたが、安全を第一に考えて作業しましょう。

無理な体勢で作業したり、力まかせに作業することは危険です。

無理だと感じたら、作業の途中であっても中断することが大切です。

コンクリートに穴を開けるのは、簡単なことではありません。

それに加えて、天井という位置は作業もより難しくなります。

そのため、チャレンジしてみて無理だと感じた場合には、作業を中断してプロの業者に依頼して穴を開けてもらうほうがいいでしょう。

近年では、ネットでもこのような工事を申し込めるようになっている業者も多くなってきています。

口コミ評価や料金なども比較できるので、無理だけはせずにプロの業者に依頼することも検討してみてはいかがでしょうか。

その後の家具の取り付けも行なってくれる業者も多くあるので、1度確認してみてから最終的な判断をすることをおすすめします。

コンクリートに穴を開けるのは大変!業者に依頼することも検討しよう

今回は、コンクリートの天井に穴を開ける方法や注意点についてご紹介してきました。

コンクリートの穴を開けるという作業は、単純そうに見えてもなかなか難しく、大変な作業です。

物件の条件などもあり、できるかできないかの判断も難しいこともあります。

そのためプロの業者に依頼することも検討することも、必要になるでしょう。