お部屋の雰囲気をおしゃれに演出できる照明器具は、インテリアの1つです。
その中でも、種類が豊富で配置場所や配置方法などを楽しめる間接照明は、ご家庭の照明器具としても人気が集まってきています。
一般的に洋室に使用されることが多い間接照明ですが、落ち着いた和室の雰囲気を演出するのにも適しているのです。
和室にぴったりの照明器具や配置方法などをご紹介しています。
和室に使われる照明ってどんなもの?
畳が敷かれ障子が張られている和室は、日本の文化の象徴とも言われています。
近年、住居が洋風化し和室のないご家庭が増えてきているとされていますが、畳の香りや障子のもつ独特の雰囲気を好まれる方も少なくはありません。
そんな和室に合う照明器具について考えてみましょう。
まず和室の照明器具の代表として、和風のシーリングライトが挙げられます。
天井に設置された引っ掛けシーリングにセットするタイプの照明器具で、木材などを使って和室向けにデザインされたものが一般的です。
丸型よりもどちらかといえば四角の形状のものが多いのが特徴です。
また、和風のペンダントライトなども挙げられます。
天井からコードでぶら下がる形状で、紐を引くことで段階的に明るさを調節できるタイプの照明器具です。
これらの一般的な和室用照明器具以外にも、是非、おすすめしておきたいのが間接照明です。
間接照明といえば、洋室に使用されるイメージが強いと感じる方もいらっしゃると思いますが、実は、選び方次第で和室をさらにおしゃれに演出できる照明とも言われているのです。
間接照明にはどんなものがあるの?
和室をおしゃれに演出するための間接照明について考えるにあたり、まずは、間接照明そのものについて知っておく必要がありますよね。
一般的に、光源や照明器具から放たれた光の反射を利用して、作業面や床面などを明るくする照明が間接照明です。
この間接照明は大きく3つのタイプに分類できます。
●シーリングを使用したもの
●ダクトレールを使用したもの
●コンセントから電源をひくもの
この3つのタイプの中にさらに様々な種類の照明器具が存在しますので、簡単にまとめてみましょう。
●シャンデリア
ガラスなどを素材にした、洋風の天井から吊り下げるタイプの照明器具です。
装飾が多く豪華で、天井の高いリビングや吹き抜けなどに設置されることが多いとされています。
●ペンダントライト
天井から吊り下げるタイプの照明器具で、キッチンやダイニングなどに好んで設置されると言われています。
●ブラケットライト
壁や柱等に設置される間接照明で、ムーディーな空間を演出する際のアクセント的な役割を果たす照明器具になります。
●スポットライト
絵画などを部分的に照らす際に使用される照明器具ですが、天井や壁に光を向けて間接照明としても利用されます。
●スタンドライト
スタンド付きの照明器具で背の高いものはフロアスタンド、背の低いものはテーブルスタンドとも呼ばれます。
和室をおしゃれに演出できる間接照明ってどんなもの?
前章で示した通り、間接照明には様々な種類のものがあります。
これらの間接照明の中から、和室にぴったりの照明器具をご紹介してみましょう。
●和風フロアランプ
床に置くタイプの間接照明で、コンセントから電源をひいて使用します。
お布団の側に配置すれば、手元灯としても使用できます。
シェードに和紙を使用したものなど、和風テイストのおしゃれなデザインのものがおすすめです。
初心者でも、手軽に間接照明を和室に取り入れられることから人気が集まっている間接照明です。
●和風スタンド
小型タイプを選べば、テーブルや棚の上などあらゆる場所に設置できます。
こちらも、シェードに和紙を使用したものなどが和室のイメージにぴったりでおすすめです。
●和風ペンダントライト
天井から吊るすタイプの間接照明ですが、シェードに和紙を使用したものや丸みを帯びた形のものを選べば、和室の落ち着いた雰囲気にしっくりと馴染むとされています。
こちらのタイプは和室のメイン照明として使用することが可能ですので、上記で挙げたフロアランプや小型スタンドと併用してみるのもいいですね。
柔らかい光の間接照明で和室をおしゃれに!
和室にぴったりの間接照明器具は、シェードに和紙を使用したものがおしゃれで合わせやすいです。
日本の伝統工芸の代表とも言える和紙が、畳や障子の雰囲気に馴染みやすいというのは言うまでもありません。
和室のインテリアの1つとして間接照明器具を配置するのなら、素材に和紙を選ぶことはごく自然とも言えますよね。
障子紙と色味を統一してみたり、透かし模様の入ったものなどをシェードに取り入れて、和室の間接照明選びを楽しんでみましょう。
また、和紙を通すことによって、照明器具の光がより柔らかなものになるとされています。
洋室と比較してみると、和室にはどこか洗練された落ち着いた雰囲気を感じる方が多いと思います。
シンプルで趣を感じることができる和室には、自然の雰囲気が漂う優しい灯りがしっくりと馴染むものですよね。
このように、見た目のデザイン性に加えて、和室にぴったりの優しい光を演出する効果が期待できるアイテムとして、和紙をうまく活用してみてはいかがでしょうか。
和室の間接照明には自然素材の照明器具がおすすめ!
前章でご紹介した和紙と同様、和室の間接照明器具におすすめしたい素材について考えてみましょう。
天然のい草が香る畳、和箪笥や障子を使用した押入れ、床の間の掛け軸や骨董品など、和室の代表的なインテリアを思い浮かべてみて下さい。
旅館の一室などをイメージしていただけると分かりやすいかもしれません。
このような和室には、アイアン素材やスチール素材などではなく、どちらかと言えば木や竹などの自然素材が適していますよね。
間接照明を選ぶ際には、このような自然素材を取り入れた照明器具を選んでみるのもいいですね。
竹や籐を使用したシェードや、木製のおしゃれな照明器具などがおすすめです。
もちろん、すでに配置してある家具類との調和も考慮してみましょう。
木製や木目調の照明器具を選ぶのなら、木自体の色味などにもこだわってみると和室全体の雰囲気もぐっと変わってきますよ。
間接照明で和室をおしゃれに演出するテクニックを知っておこう!
最後になりましたが、和室をよりおしゃれに演出できる間接照明の配置方法についてもまとめておきます。
まずは、間接照明を初めて取り入れる方でもすぐに試せる簡単な方法です。
すでに配置されている直接照明に合わせて、和風のフロアランプやスタンドライトなどの関節照明器具を、床に直置きしてみましょう。
床に配置することで、和室の落ち着いた雰囲気を強調したアクセント的な役割を果たしてくれます。
もちろん、メインの直接照明を配置せずに間接照明器具のみを床に置き、少し暗めの柔らかな雰囲気を楽しんでみるのもいいですね。
次に、和室の壁を間接照明で照らす方法です。
和室全体をムーディーに演出でき、落ち着きのあるおしゃれな雰囲気を醸し出すことができます。
壁のみを照らすことで和室内に自然な光の濃淡が生まれ、独特の立体感を演出することもできると言われています。
もう1つが、和室全体を間接照明で照らす方法です。
つまり、普段お使いの直接照明器具を間接照明に変えてしまう方法ですね。
メインの照明を柔らかな光に変えることで、和室全体に違和感なく馴染み、落ち着きある雰囲気を簡単に演出することができます。
今お使いの直接照明器具を和紙で覆ってみるだけでも、おしゃれな間接照明に早変わりしますよ。
どれも簡単な方法ばかりですので、是非お試し下さい。
洋室だけじゃない!和室にも間接照明がおすすめ
間接照明というと、洋風スタイルのおしゃれなカフェなどの照明をイメージしますよね。
間接照明を取り入れるご家庭が増えてきてい中で、その配置場所は、広いリビングやベッドを置いた寝室など洋室が一般的です。
しかし、間接照明の種類や照明器具に使用されている素材、配置方法などを考慮すれば、和室でも間接照明が使用できます。
間接照明を取り入れて、和室の落ち着いた雰囲気をさらに素敵に演出してみましょう。