お家の床がピカピカだと、とても気持ちがいいですよね。
そのために、床にワックスを塗っているという方も多いでしょう。
しかし、ピカピカで気持ちがいいはずの床の一部が、「なんだか曇ってきている!?」と感じたことはありませんか。
それは、ワックスの剥がれによって起こったことが原因かもしれません。
キレイな床を長持ちさせるためにも、今回はワックスの基本からおさらいしてみましょう。
床にワックスを塗る理由をおさらい!
ご存知の方も多いように、ワックスを塗る一番の目的は床を保護するということです。
フローリングの傷や汚れなど、新築や小さいお子様のいるご家庭であれば特に気になる問題ですが、ワックスを塗ることで解決してくれます。
万が一、傷がついてしまったというときも、液体タイプのワックスを塗ることで傷を目立たなくしてくれる効果も期待できます。
また、ワックスを塗っていると、汚れがつきにくく落ちやすいというメリットもありますので毎日の掃除も楽になります。
しかし、やはり塗りっぱなしというわけにはいきません。
特に、液体タイプのワックスは仕上がりが一番キレイなだけに、剥がれてきたときにも一番目立ってしまいます。
ワックスがけも定期的に取り入れることで、フローリング材の劣化を防ぎキレイな床を保つことができるでしょう。
フローリングワックスの種類を見てみよう
ワックスを塗るのは大変なイメージがありますが、なかには手軽に使えるタイプもあります。
では、ワックスの種類を簡単な特徴も合わせてご紹介します。
【シートタイプ】
こちらは、フローリングモップなどを使い、普段のお掃除感覚でワックスがかけられるタイプです。
一番手軽に使えますが、コーティング力は低めになります。
【スプレータイプ】
こちらは、部分的に使いたいときに便利なスプレータイプです。
ツヤがなく感じたり、剥がれてきてると思った場所にだけスプレーでき、手も汚れません。
【液体タイプ】
本格的にワックスがけしたいときは、こちらの液体タイプがおすすめです。
塗るのに時間はかかりますが、コーティング効果も高く、仕上がりも見違えるようです。
また、床の種類によっては使えないタイプもありますので、次項でご紹介していきます。
床によっても違う!?自宅の床材を確認しよう!
ご自宅の床の素材が何でできているかご存知でしょうか。
ワックスの成分は様々で、もし合わないワックスを使ってしまうと、逆に床を傷つけてしまったり、すぐ剥がれてしまったりする可能性があります。
例えば「無垢材」を使っている床ならば、ワックスをかけない方がいいとされていることもありますので、注意が必要です。
もし塗る場合でも、使っている無垢材に適した専用のものがある場合もありますので、よく確認してください。
また、「合板」であれば、よく見かける樹脂を主成分としたワックスが使えますし、塗布した方が見た目もキレイになります。
もし、材質が分からない場合は、床材を選ばない万能タイプのワックスもありますが、そのなかでも使うことをおすすめしないとされる材質もありますので、必ず取扱説明書を確認してください。
すぐ剥がれてこないように!ワックスを塗るコツを知ろう
ワックスのタイプによって塗布の仕方は違ってきますが、前項でご紹介した「シートタイプ」と「スプレータイプ」は本当に簡単で、特に説明なくとも使っていただけるでしょう。
しかし、液体タイプの場合は時間と手間がかかりますし、多少の工夫も必要となります。
その分仕上がりもよく、一度塗っておくことで数年は塗り直ししなくてもいいタイプもあります。
それでは、液体ワックスを塗るためのコツをいくつかご紹介していきます。
〇風のない天気のよい日を選ぼう
天気がよく風もなく、寒すぎも暑すぎもしない、この条件が理想ではありますが、実際にはこのような状態を選ぶことは難しいです。
それでもワックスを塗るためには換気をしながら十分に乾かすことが必要となりますので、最低限、強風時や雨の日などは避けて行うとようにしましょう。
また、気温が低すぎるとワックスがすぐに固まり扱いづらくなりますので注意してください。
〇家具の移動
ワックスをかけたところとかけないところでは、はっきりと差が出ます。
部屋によっては少し大変な作業になりますが、家具の配置を変えた際に目立ってしまいますので、なるべく全て移動させるのが望ましいです。
〇丁寧に床を掃除する
実は、いきなり掃除機を使ってしまうとホコリが舞い上がり、約2時間後にはまた床に降りてきてしまいます。
おすすめなのは、ドライタイプのモップをかけた後に掃除機をかけるという順番です。
ドライタイプのモップだけでホコリは十分取れますので、その後部屋の隅や溝などを中心に掃除機をかけるといいでしょう。
ウェットタイプのモップは、ゴミを床にくっつけてしまいますので、部分的な汚れなどに使用してください。
ゴミの上からワックスを塗ってしまうと、見た目も悪く剥がれの原因にもなります。
〇ムラができないようワックスを塗る
フローリングの板や溝と平行に塗っていきます。
厚さを均一にするために、付ける量を一定にし、同じくらいの範囲で塗っていくようにしましょう。
〇乾燥させる
種類にもよりますが、ほとんどのワックスは約30分程で歩いても大丈夫といわれています。
しかし、完全にではないため、約1日ほど経過するまでは気をつけながら生活しましょう。
乾燥中にも換気は必要ですが、風があまりに強いとゴミやホコリが飛んできてしまいますので注意してください。
ワックスが剥がれてきた!?長持ちさせるには?
ワックスコーティングしてからあまり時間が経っていないのに、光沢感を感じなくなってきた、ということはありませんか。
また、部分的に黒ずんでいたり、ザラザラしていたりすることもあるでしょう。
このような場合は、ワックスの剥がれが原因の可能性があります。
いつも長持ちしないと感じている方のために、こちらではワックスを長持ちさせるためのコツをご紹介していきます。
まず覚えていていただきたいのは、ワックスは「水」に弱いということです。
キッチンや洗面所などは、水が飛び散りやすいので特に注意が必要です。
足元にマットを敷いたり、水が飛び散ったらすぐ拭くようにしていきましょう。
それに伴い、普段の掃除のときも基本的に床は乾拭きをしましょう。
どうしても汚れが気になるときには、よく絞った雑巾などを使い、水気を残さないようにしてください。
また、万能のメラミンスポンジですが、軽くこするだけでワックスが剥がれてしまいますので、ワックスをかけた床には使わないようにしましょう。
床の一部分だけの剥がれを補修してみよう!
気をつけてはいても、生活の場ですから、どうしても部分的にワックスが剥がれてしまうことはあります。
そこで、部分的な補修におすすめしたいのが、スプレータイプのワックスです。
このスプレータイプのワックスのポイントは、何といっても手軽に補修ができるところです。
床の一部分にだけピンポイントで吹きかけられるので、どんな小さな剥がれにも使うことができます。
しかし、広範囲に及ぶ液体ワックスの剥がれや、剥がれはじめてから時間が経ってしまった床については、スプレータイプだけでは修復しきれないかもしれません。
そんなときには、「剥離」という作業を施してから、再度塗り直すことになります。
この「剥離」というのは古いワックスを落とす作業で、なかなか難しくかなりの手間がかかります。
それでも、この作業をせずに塗り重ねてしまうと、ムラが目立ちあとで後悔してしまいます。
そうならないためにも、こまめにお手入れをしてあげることでキレイな状態の床を保つことができるでしょう。
ワックスもお手入れが必要!キレイに保つ秘訣
このように家のことを考えても、ワックスをかけることはよいことばかりですね。
少しの工夫でも、ワックスを保ったキレイな床は持続していけます。
もし完璧に塗り直しを考えているなら、プロに頼むのもありですよ。
毎日過ごすお家は、明るくキレイな状態で過ごしていきたいですね。