ユニットバスのリフォーム方法は?成功させるポイントも解説

最終更新日:2019/02/20

浴室のリフォームにはさまざまなパターンがあります。

ユニットバスからユニットバスへのリフォームや、在来工法の浴室をユニットバスにリフォームする方法、断熱材を使ったリフォームなど多種多様です。

今回は、ユニットバスのリフォーム方法の手順や種類、リフォームを成功させるための方法などについて解説します。

ユニットバスのリフォーム方法って?まずは解体作業から

まず最初に、ユニットバスからユニットバスにリフォームする場合の方法について解説します。

ユニットバスを交換する目安となるタイミングは、およそ15~20年といわれています。

ユニットバスのリフォームは、まず解体工事から始まりますが、その準備として養生作業が行われます。

養生作業とは、工事によって浴室に傷が付かないよう、床に養生ボードを敷き、壁には養生テープを貼ってガードなどを行うことです。

養生作業が終わると、次はいよいよ解体作業に移ります。

まず、既存のユニットバスを解体し、撤去します。

このとき、既存のユニットバスの素材が大きい場合や重い場合には、解体と撤去作業が大変になるため、費用が割高になる可能性があります。

例えば、エレベーターのない高層マンションで重さのある素材のユニットバスを解体し、撤去作業に時間がかかった場合などは費用が高くなることがあります。

ユニットバスのリフォーム方法!基礎工事から完成まで

ユニットバスの解体・撤去作業が終わったら、基礎工事が始まります。

基礎工事において最初に行うのは、ユニットバスの基礎部分の木材を組み上げる木工事です。

次に、既存の換気扇ダクトの配管や給排水管などの移設工事に入ります。

この工事は、新設するユニットバスに合わせて作業を行っていきます。

続いては、土間基礎工事です。

浴室の下をコンクリートを使って埋めながら土台を作り上げていきます。

浴室の基礎部分が腐食・劣化している場合には、この作業に入る前のタイミングで直します。

この後、新設するユニットバスの部材を搬入し、組み立ての準備に取り掛かります。

続いては、新設するユニットバスに合わせて配管工事を行います。

配管工事が終わったら、いよいよユニットバスの組み立てと据付工事です。

ユニットバスのリフォームでは、部材をバラバラの状態で搬入して現場で組み立てる方法を取るのが一般的です。

最後に、ドアの据え付け工事を行いリフォームは完了となります。

ユニットバスの交換リフォームにかかる期間の目安は、2~3日程度です。

土台の補強工事などが必要な場合には、5~7日程度かかる場合もあります。

ユニットバスのリフォーム方法の種類は?

近年増えているのは、断熱材を使ったユニットバスのリフォーム方法です。

浴室に断熱材を追加することで、暖かく快適な空間に仕上げることができます。

皆さん、体験したことがある方も多いかと思いますが、冬の寒い時期に暖房が効いてる部屋から冷え切った浴室に入ると、温度差で体が急激に冷えてしまいますよね。

特に、真冬の温度差は10度以上差がひらく場合もあり、ヒートショックを起こす危険性も高まります。

ヒートショックとは、急激な温度変化によって血圧が大幅に変動し、脳梗塞や心筋梗塞といった重篤な症状を引き起こす現象です。

このような危険を防止する意味でも、ユニットバスの断熱リフォームを取り入れる方は増えてきています。

特に、高齢者の方はヒートショックの危険性が高まるため、ユニットバスの交換時期がきたら検討してみてはいかがでしょうか。

断熱リフォームの方法としては、浴槽や壁、床に断熱材を入れたり、浴室暖房機を取り入れる場合もあります。

リフォーム業者によって使用する断熱材が異なる場合もあるため、その点にも注目してどのような断熱リフォームにするのか決めると良いでしょう。

在来工法からユニットバスにリフォームする人も増えている

浴室のリフォーム方法の種類は、大きく分けて在来工法とユニットバスに分けることができます。

在来工法とは、一戸建て住宅の浴室に多く用いられてきた工法です。

マンションにおいても、築年数が30年以上の公団住宅などで用いられていることがあります。

浴室の防水は下地材を使って行い、その上からタイルなどの床材を貼っていきます。

在来工法の場合、その床材や天井、壁といった各素材を自由に選んで組み合わせることができるのがメリットです。

ただ、耐熱性が低かったり施工費用が割高であるというデメリットもあります。

一方、ユニットバスは、周りの壁、天井、床が一体となったお風呂のことを指します。

工場で生産された浴室を現場で組み立て、そのままはめ込むイメージです。

ユニットバスのメリットは、断熱性が良く機能面と防水性に長けている点です。

また、在来工法に比べて掃除やお手入れがしやすい点も大きなメリットと言えます。

このことから、近年、在来工法の浴室をユニットバスにリフォームする方が増えています。

また、最近では在来工法とユニットバスの良いところを掛け合わせたハーフユニットバスという工法も人気を集めています。

ユニットバスの交換リフォームはDIYで可能か?

ユニットバスの浴槽が劣化したり傷や亀裂などが生じた場合に、自分で浴槽の交換をする方法を取ることは可能でしょうか。

ユニットバスの種類には、浴槽が置き式になっているパターンと、床と浴槽が一体になっているパターンがあります。

この中で、浴槽が置き式になっているユニットバスは、浴槽のみを交換することが可能です。

しかし、交換の際には既存の浴槽と同じ規格やサイズのものを用意する必要があります。

したがって、同じ規格の浴槽がすでに製造停止になっている場合や、同じサイズの交換用の浴槽がない場合には交換が難しくなります。

また、自分で交換を行う場合には、交換用の浴槽を個人で入手できるかどうかも大きな問題です。

さらに、自分でユニットバスの交換リフォームを行おうとして、実際にやってみたら上手くいかなかったというケースも考えられます。

その場合、取り付け作業のみを業者に依頼すると、費用が割高になったり、場合によってはできないこともあります。

したがって、自分でユニットバスの浴槽の交換を行う場合には、デメリットを考えるとあまりおすすめできません。

自分で交換するメリットとしては、かかる費用が実質材料費のみであるため割安でできる点が大きいと言えますが、浴槽が入らないなどの問題もありますので、業者に依頼したほうが安心でしょう。

ユニットバスのリフォームを成功させる方法

最後に、ユニットバスのリフォームを成功させるための方法について解説します。

ユニットバスのリフォームを行う際には、その目的を明確化しましょう。

例えば、お子さんと一緒に入ることができるユニットバスにしたい場合には、浴槽だけでなく、洗い場も広めに確保してみると良いです。

また、介護が必要な方やご高齢の方が使用する場合には、手すりを設けたり、浴室暖房を付けると安全性が高まります。

さらに、浴室はお手入れのしやすさも重要なポイントです。

浴室は湿気の影響を受けやすく、カビなどが発生しやすいため、汚れにくいタイプのユニットバスを選ぶことで毎日の掃除が楽になります。

加えて、メーカーによっては省エネを意識したユニットバスもあります。

お湯が冷めにくい浴槽や節水機能付きのシャワーなどもあるので、光熱費を見直したい方は注目してみると良いでしょう。

以上のような目的の中から、特に重要視したいところにポイントを絞ってユニットバスを選ぶことで、選択肢が狭まり無駄な予算もかけることなくリフォームできるでしょう。

ユニットバスのリフォーム方法は種類豊富!目的に合わせて

ユニットバスからユニットバスへのリフォームは、まず既存の浴室の解体から始まります。

また、近年では在来工法の浴室をユニットバスにリフォームする方も増えています。

さらに、ユニットバスのリフォームを成功させる方法としては、目的を明確化することが大切です。

今回、解説した情報を参考に、浴室を快適なユニットバスにリフォームしてください。