ユニットバスの窓選び!形による種類や防犯対策も解説

最終更新日:2019/02/21

ユニットバスの窓にはさまざまな種類があります。

気密性や断熱性が高い窓は、ユニットバスを快適な空間に仕上げてくれます。

また、ユニットバスの窓には、防犯やプライバシー対策を施した方が良いでしょう。

そこで今回は、ユニットバスの形による種類や選び方、防犯やプライバシー対策になる方法について解説します。

ユニットバスの窓の役割とは!あった方が良い?

まず最初に、ユニットバスの窓の役割による種類について解説します。

アパートやマンションにお住まいの方の中には、ユニットバスに窓がない場合もあるかと思います。

また、窓がなくても換気扇があれば湿気対策はできるため、なんら支障はないと感じている方もいるのではないでしょうか。

そうなると、ユニットバスに窓を付ける必要性はどこにあるのでしょうか。

実は、ユニットバスの湿気対策は換気扇だけでは不十分な点があるのです。

さらに、自然光が入らないとどうしてもカビが発生しやすい環境になってしまうため、窓は外の光を浴室に取り込むという重要な役割を担っています。

また、ユニットバスの窓は視覚的な意味でも大きな役割を持っています。

特に、省スペースなユニットバスでは、窓があることで窮屈な印象が和らぎ、開放感のある空間に仕上げてくれるのです。

開放感のある空間で、ゆっくりと湯船に浸かることで気分的にも癒されるでしょう。

また、窓の外の景色を見ながらお風呂に入ることができるという点も大きなポイントです。

ユニットバスの窓の形による種類!

ユニットバスの窓の形にはどんな種類があるでしょうか。

まず、在来工法の浴室に多く、ユニットバスでも取り入れられることがあるのが「引き違い窓」です。

引き違い窓とは、二重になっているサッシを左右にスライドさせて開閉する形の窓を指します。

浴室以外のお部屋にも多く取り入れられている形の窓ですが、この引き違い窓には大きなデメリットがあります。

それは、気密性が低い点です。

引き違い窓は構造上隙間が生まれやすく、どうしても気密性に欠けてしまいます。

気密性が低いと、窓を閉め切っていても肌寒く感じたり、結露しやすかったりといった不具合が発生しやすいのです。

窓が結露しやすくなると、パッキン部分や窓付近の壁にカビが発生しやすくなってしまいます。

以上の点から、ユニットバスに引き違い窓を取り入れるのはあまりおすすめできません。

では、反対に気密性の高い窓とはどんな種類でしょうか。

次の章では、気密性の高い窓の特徴について解説します。

気密性が高いユニットバスの窓の種類とは?

引き違い窓は気密性が低いことがわかりましたが、では気密性が高い窓にはどんな種類があるでしょうか。

ユニットバスに取り入れることができ、気密性が高くおすすめな窓の種類は主に3つあります。

まず、1つ目は「縦すべり窓」です。

縦すべり窓とは、洋室のドアのように外へ向かって開閉するタイプの窓のことを指します。

引き違い窓とは違い、ユニットバスの中に窓枠の範囲全体から風を取り込むことができるというメリットがあります。

また、窓が二重になっていない分、隙間が生まれにくく気密性が高いです。

続いて、気密性が高い窓の2つ目の種類は「横すべり窓」です。

横すべり窓とは、上に向かって外側に開閉するタイプの窓のことを指します。

横すべり窓は、窓を全開にしなくても少しだけ開けて換気することができます。

また、上に向かって開閉するタイプであるため、雨が降った際には屋根のようになり、浴室に入りにくいというメリットもあります。

縦すべり窓と同様に隙間が生まれにくいため、気密性も高いと言えます。

次の章では、気密性が高い窓の3つ目の種類について解説します。

ユニットバスの窓の防犯対策にはどんな方法がある?

気密性の高い窓の中には「内倒し窓」という種類もあります。

内倒し窓とは、上から内側に向かって開閉するタイプの窓のことを指します。

こちらは気密性が高いだけでなく、全開できないようになっているため防犯性にも優れているという特徴があります。

空き巣犯罪の中には、浴室窓を取り外して侵入する手口も発生しているため、ユニットバスの窓選びでは防犯性にも注目してみると良いでしょう。

そして、ユニットバスの防犯対策には、どのような方法があるでしょうか。

前述したように、構造上防犯性のある内倒し窓を選ぶのもひとつの方法です。

また、窓の外側からできる防犯対策には、格子を付けるという方法もあります。

格子を設けることで、外側から窓を割られたり取り外されてたりといった危険性が低くなります。

また、格子自体も後付けした場合に外れにくいため、空き巣対策には非常に効果的と言えます。

ユニットバスの窓の防寒対策にはどんな種類がある?

ユニットバスの窓選びでは、防寒対策も重要なポイントになります。

寒い冬の時期は、暖房が効いているお部屋と浴室の温度差が10度にまで開く場合もあります。

そうすると、急激な温度差によって血圧が乱高下し、心筋梗塞などの重大疾病を引き起こすヒートショックになってしまうリスクが高まります。

また、快適性を考えてもユニットバスの防寒対策は大切になるでしょう。

そこで、ユニットバスの窓の防寒対策にはどんな種類があるでしょうか。

まず、前述のように気密性の高い窓を選ぶことは、外気が浴室に入ってくることを効果的に防ぐことができるため、防寒対策にもなります。

また、窓を断熱窓に変えるという方法も効果的です。

窓自体の断熱性を上げることで、浴室が冷えにくくなります。

ユニットバス全体の断熱リフォームをするには高額な費用がかかってしまいますが、窓のみを断熱窓に変えることで費用を大幅に抑えることができ、十分な効果を得ることができます。

さらに、既存のユニットバスの窓を残し、内窓を取り付けるという方法も防寒対策には効果的でおすすめできます。

内窓を設けることで空気の層が作られ、断熱効果がぐっと高まるのです。

ユニットバスの窓のプライバシー対策でできることは?

ユニットバスの窓の防犯対策の種類がわかったところで、プライバシー対策にも目を向けてみましょう。

浴室は家の中でも特に、外からの視線が気になる場所ではないでしょうか。

ユニットバスの窓のプライバシー対策には、窓ガラスをすりガラスに変えるという方法が有効です。

すりガラスに変えることで外から中の様子が見えにくくなります。

また、窓を取り付ける位置を高くするという方法も、外からの視線を防ぐのに効果的と言えます。

そして、「目隠しルーパー」を使用した方法もあります。

目隠しルーパーは、ブラインドカーテンのような形をした面格子のことを指します。

羽根の部分が可動式になっており、角度を調節することで目隠しになります。

ユニットバスの窓の外側に取り付けることで、プライバシー対策になるだけなく防犯対策にもなりおすすめです。

外側から窓を割られたり、外されたりすることも効果的に防ぐことができます。

このように、ユニットバスの窓を選ぶ際には、気密性の他にも防犯やプライバシー対策を考慮した方が良いでしょう。

ユニットバスの窓は種類がさまざま!目的に合わせて選ぼう

ユニットバスの窓にはさまざまな種類がありますが、気密性が高いタイプを選ぶことで、冷えや結露を防ぐことができます。

防寒対策としては、断熱窓に変えたり内窓を設けると良いでしょう。

また、防犯対策においては、窓に格子や目隠しルーパーを取り付けるという方法が効果的です。

ユニットバスの窓は、以上のような目的に合わせて選びましょう。