カーペットをめくったらフローリングにもカビが!その対処法

最終更新日:2019/02/26

カーペットのお洗濯は気軽にできないために、ついお手入れを怠ってしまいがちです。

単なる汚れだと思い込んでいたら、実はカビだったなんてこともあります。

また、カーペットにカビが生えると、フローリングにまでカビの影響を及ぼしてしまうことがあります。

この記事では、フローリングとカーペットに発生してしまったカビの除去法と予防法をご紹介します。

清潔なカーペットの上で、有意義なくつろぎ時間を過ごすためにも、ぜひ参考にしてください。

カーペットの下のフローリングにはカビが生えやすい!その原因とは?

カビは気温25度以上、湿度70%以上の環境を格好の場とします。

さらに、そこへホコリや皮脂などカビの栄養源となるものがあると繁殖が活発になります。

まさに、カーペットの下こそカビが繁殖しやすい環境なのです。

また、カーペットの下のフローリングにカビが生えてしまうには、考えられる原因がいくつかあります。

次のことに思い当たる節はありませんか。

□雨漏りや水漏れをしたことがある

このようなトラブルで床が濡れてしまった場合、湿度が高いお部屋では水分が渇きにくく、1か月経った頃にカビが生えてくることもあります。

雨漏りや水漏れなどのトラブルに遭った場合は、早い段階で乾燥と除菌をする必要があります。

□カーペットの近くに窓があり結露をしている

窓際近くにカーペットを敷いていると、結露が原因でカーペットが湿り、フローリングにもカビが発生してしまうことがあります。

□長期間カーペットを敷きっぱなしにしている

人の体温でカーペットは温められ、汗などの湿気も含みます。

さらに、ホコリや髪の毛などカビの栄養源となるものが豊富で、カビの繁殖にぴったりの条件が揃ってしまいます。

いずれかに思い当たる節がある場合には、要注意です。

カビは見た目が悪いだけではなく、さまざまな健康被害を及ぼす恐れがあります。

まずは、カビの除去をしっかりと行い、環境の改善をしていく必要があります。

カーペットに発生したカビの除去方法

それでは最初に、カーペットに発生したカビの除去方法についてお話しします。

ここでは、カビの胞子が飛び散ることを第一に気を付けましょう。

そして、窓を開けてしっかり換気ができる状態で作業を始めます。

用意するものと手順は以下の通りです。

《用意するもの》

・雑巾
・アルコール除菌スプレー

《手順》

①雑巾にアルコール除菌スプレーをたっぷり含ませる

②カビの生えている部分を広げないよう、外側から内側へ向かって丁寧に拭いていく

③カビ部分だけでなく、その周辺も念入りに拭いていく

このように、カーペットに発生したカビの除去方法は至って簡単な拭き掃除です。

アルコールはすぐに蒸発するので、生地への負担が少なくすみます。

また、カビによるシミがある場合には、粉末の酸素系漂白剤を使って対処しましょう。

《用意するもの》

・粉末の酸素系漂白剤
・お湯
・雑巾

《手順》

①お湯500mlに酸素系漂白剤を溶かす

②シミに溶かした漂白剤をかけて10分程放置する

③雑巾で水拭きと乾拭きをし、十分に乾かす

カビによるシミの除去は難しいとも言われますが、この方法であればある程度薄くなり目立たなくなるはずです。

次項からは、フローリングに発生したカビの除去方法についてお話しします。

実は間違い!フローリングのカビを除去するNGポイント!

ここからは、カーペットの下のフローリングに発生したカビの除去方法についてお話しします。

その前に、カビを発見したとき多くの方がつい行ってしまいがちなNGポイントがあるので知っておきましょう。

■掃除機をかけること

とっさの判断で掃除機をかけてしまいがちですが、実は、掃除機の排気口からカビの胞子を部屋中に巻き上げてしまうことに繋がります。

■お風呂やキッチン用のカビ取り洗剤を使う

これらの洗剤は強すぎるため、カビの除去はできてもフローリングの色を脱色してしまう恐れがあります。

■重曹を使う

カビの除去に効果的ではあるのの、研磨作用によってフローリングのワックスを剥がれてしまったり、床の色を変えてしまう恐れがあります。

誤った方法で対処しないためにも、これらのNGポイントを押さえて正しい方法でカビを除去していきましょう。

カーペットの下のフローリングにカビが発生したときの除去方法

それでは、カーペットの下のフローリングに発生したカビを除去する手順をご紹介します。

まずは、雑巾を使い静かにカビの胞子を拭き取っていきましょう。

必要なものと手順は以下の通りです。

《用意するもの》

・住宅用中性洗剤
・新品の雑巾を2枚以上
・マスク
・ゴム手袋

《手順》

①窓を開けて換気をし、マスクとゴム手袋を着用する

②目に見えるカビ部分に住宅用中性洗剤を吹きかけて数分放置する

③カビが表面に浮き上がってきたら湿らせた雑巾でしっかり拭き取る

この手順でしっかりカビを取り除き、仕上げにはカビに効果的な「エタノールスプレー」を使います。

《エタノールスプレーの材料》

・消毒用エタノール80ml
・水20ml
・スプレーボトル

作り方は簡単で、スプレーボトルに消毒用エタノールと水を入れて良く混ぜるだけです。

でき上がったエタノールスプレーを、カビを拭き取った部分全体に吹きかけ、新しい雑巾で拭き掃除をしましょう。

これで、フローリングの床に発生したカビの除去は完了です。

専門の業者さんへ依頼するのはどんなケース?

これまで、カーペットやフローリングに発生したカビの除去方法をご紹介してきましたが、それでもカビがどうしても除去できないということもあるかもしれません。

それは、カビの根がフローリングのワックスの下まで入り込んでいることが考えられます。

そんなときは、ご自身では完全に除去することは難しいので、専門の業者さんへ依頼することをおすすめします。

費用や作業時間はかかりますが、的確な方法でしっかりカビを除去してくれるはずです。

中には、ワックスを使ってきれいに仕上げてくれる業者さんもいらっしゃいます。

また、賃貸住宅にお住まいの場合、カビを残したまま退去をしてしまうと、補修費用を請求されてしまうケースもあります。

カビを発見した時点で上記でご紹介した方法で対処をし、それでもカビが除去できない場合には、大家さんに相談してみましょう。

カーペットの下のフローリングにカビを発生させない予防法

最後に、カーペットやフローリングにカビを発生させない予防法についてお話しします。

●敷きっぱなしにしない

カーペットを長期間敷きっぱなしにすると湿気を溜め込んでしまうので、定期的に天日干ししましょう。

●濡らしたらすぐ乾かす

カーペットの上に何かをこぼしたり濡らしてしまった場合には、すぐに拭き取り完全に乾かすようにしましょう。

湿気が多いと乾きにくくなるため、換気も重要になります。

●こまめに掃除する

カーペットの上に落ちた髪の毛、ほこり、食べカスなどはカビが繁殖する原因にもなります。

掃除機や粘着クリーナーでの、普段からの掃除が大切です。

●結露対策をする

結露によってできた水滴が床に染み込んでしまわないように、拭き取るなどの対策が必要です。

これらのことに注意をして、カーペットを清潔に保ち室内環境を改善し、再びカビを発生させないようにしていきましょう。

カビの発生を防ぐにはこまめなお手入れと室内環境の改善!

お部屋でのくつろぎ時間を充実させてくれるカーペットですが、毎日少しずつ汚れは溜まっていきます。

放置すると、カーペットだけではなく、フローリングにまでカビが発生してしまう危険性があります。

カビは放置すればするほど除去しにくくなり、健康面にも被害を及ぼしかねません。

カーペットのお手入れをこまめに行うことに加え、お部屋の換気をこまめにするなど、カビを発生させないような室内環境を作っていきましょう。