根強い人気のインテリアコンセプト「北欧ナチュラル」には、温かみがありながらもシンプルで洗練された雰囲気があります。
そんな魅力あふれるインテリアスタイルに、憧れを抱く人は多いのではないでしょうか。
この記事では、北欧風に仕上げるインテリアコーディネートのポイントについて解説していきます。
本場さながらの快適な空間づくりで、居心地の良いお部屋に仕上げてみましょう。
北欧風のナチュラルインテリアは「自然」の温もりをアピール!
北欧ナチュラルのインテリアコーディネートに、「木の温もり」を取り入れることは大切です。
特に白木を使用した家具は、シンプルで上質な雰囲気を醸し出します。
ナチュラルな風合いの木材と言えば、「タモ材」と「オーク材」が有名ですが、それぞれに特徴がありますのでさっそく見ていきましょう。
●タモ材:モクセイ科の広葉樹
「加工しやすいし折れにくい」という性質があります。
木目の流れは美しく、家具だけでなく楽器などにも使われています。
●オーク材:ブナ科の広葉樹
本場の北欧家具に用いられているのは、オーク材が中心です。
木目の中には「虎斑(トラフ)」という斑点模様があり、その風合いが高く評価されています。
どちらも質感や特性は似ていますが、オーク材のほうが若干高額になる傾向があるようです。
こうした白木の家具を積極的に取り入れて、北欧の優しく柔らかい空気感を表現していきます。
木目が強調されている家具がおすすめですよ。
長年愛用できる、シンプルなデザインのものを選びましょう。
無駄な装飾が施されていない家具を選ぶことで、北欧ならではのテキスタイルと合わせた時に、一段と映えるのではないでしょうか。
ナチュラルインテリアにぴったり!北欧の「配色術」を学ぶ
続いては、北欧スタイルの「配色術」に着目します。
寒さの厳しい時期が長いことから、自宅で過ごす時間が多い北欧の人々は、気分が明るくなるようなカラーコーディネートを好むようです。
しかしながら、ただ単に明るい色だけをチョイスするわけではありません。
居心地の良い空間へ仕上げるためには、以下を参考にしてみてください。
【ベージュ×グリーンの組み合わせ】
ナチュラルインテリアを感じさせる典型的な配色です。
調和をとるために、同じトーンで統一してみましょう。
【グレー×イエローの組み合わせ】
シックな印象のグレーですが、明るいイエローを差し色にすると華やかさが増します。
グレーの濃淡は暗くなりすぎないように注意し、少しくすみがかったイエローを合わせて大人な雰囲気にしてみましょう。
【ペールブルーをアクセントに】
アンニュイなイメージのペールブルーは、白木の北欧家具と相性が良いです。
インテリアコーディネートを引き立ててくれる、万能な「お助けカラー」と言えますね。
【無彩色にビビッドカラーを】
全体的なカラートーンを抑え、小物の色使いで個性を演出する方法もあります。
雑貨やクッションカバーに鮮やかなビビッドカラーを取り入れることで、洗練された空間へとセンスアップするでしょう。
「ファブリック」は本場北欧デザインのものをチョイス!
北欧風のインテリアコーディネートには、本場デザインの「ファブリック」を取り入れてみましょう。
独創的なファブリックは、お部屋の雰囲気を一気に変えてくれます。
北欧にはさまざまなテキスタイルメーカーがありますが、有名なブランドを一部ご紹介していきます。
<Finlayson(フィンレイソン)>
伝統的な北欧スタイルを感じられる老舗ブランドです。
ナチュラルな自然モチーフのデザインからシンプルな幾何学模様まで、幅広いラインナップとなっています。
・パターン例:ELEFANTTI(エレファンティ)
ゆるやかなタッチでゾウのイラストがパターン化されており、遊び心あふれる印象です。
<KLIPPAN(クリッパン)>
スウェーデンが発祥のテキスタイルブランドです。
北欧らしいユニークさと大胆な面が高く評価されています。
・パターン例:WIND&FLOWER(ウインド・アンド・フラワー)
一輪の花が大きくあしらわれたデザインで、シンプルなモチーフの中に力強さを感じられます。
<Johanna Gullichsen(ヨハンナ・グリクセン)>
独特でインパクトのあるパターンが特徴的です。
ナチュラルインテリアにもマッチする天然素材の織布は、しっかりとした厚みがあります。
・パターン例:Doris(ドリス)
立体感のある幾何学模様は、見る角度によってさまざまな印象を与えてくれます。
「照明」にこだわってナチュラルインテリアを格上げ!
続いては、北欧スタイルの「照明」についてお話ししていきます。
北欧には夜が長くなる時期があるため、照明器具にこだわることが多いようです。
そこで、ナチュラルインテリアにおいても、独創的なフォルムの北欧照明を取り入れてみましょう。
中でも有名なのは、「Poul Henningsen(ポール・ヘニングセン)」のペンダントライトです。
鮮やかなカラーバリエーションと大小のシェードが重なるデザイン性が魅力で、登場してから長年、高い人気を誇っています。
計算された光は空間を優しく照らし、消灯しても存在感のあるインテリアアイテムとして活躍します。
こうしたペンダントライトを設置するときは、なるべく低く吊るしてみましょう。
テーブルから65cm程度、離れている距離感をおすすめします。
すると見た目が美しくなるだけでなく、手元が明るくなり機能的です。
また、電球が直接視界に入らず、まぶしいと感じることも少なくなります。
フワフワとした「シープスキンラグ」で北欧感をプラス!
次にご紹介するのは、お部屋の温もりをプラスしたいときに重宝する「シープスキンラグ」です。
「北欧風のナチュラルインテリアを目指しているのに、どこか冷たい感じがしてしまう…」というときに活躍するでしょう。
毛足の長いシープスキンラグを椅子の上にかけるだけで、さりげなく温もり感をアピールすることができます。
また、ベッドやソファの足元に置いても、上品なアクセントとなります。
フェイクのシープスキンラグであれば、それほど高額にはならないので家具を増やすよりもお手軽です。
季節に合わなくなってきたり、飽きてしまった場合にも簡単に外すことができます。
ホワイトやベージュカラーをチョイスして、ナチュラルインテリアの雰囲気を壊さないように注意しましょう。
北欧風の「インテリアアイテム」でセンスアップ!
最後となりますが、北欧らしさをアップさせる「インテリアアイテム」をご紹介します。
ナチュラルインテリアにマッチするものを集めてみましょう。
●ファブリックパネル
どこか寂しい印象の壁には、ファブリックパネルをレイアウトしてみましょう。
北欧風のナチュラルな生地を使っていると、本格的な印象になります。
●ストリングシェルフ
ストリングシェルフは、スウェーデン生まれの壁かけ収納です。
取り付けが簡単なので、気軽に取り入れられることがうれしいポイントでしょう。
●ヒンメリ
ナチュラルでシンプルなディスプレイアイテムをお探しであれば、ヒンメリがおすすめです。
ヒンメリは北欧フィンランドの伝統装飾品で、簡単に説明すると多角形のモビールのようなものです。
天井から吊るしたり、壁にかけたりして使います。
●観葉植物もしくは多肉植物
お部屋をクリーンな雰囲気にしてくれる観葉植物は、ナチュラルインテリアのマストアイテムです。
ウンベラータ、パキラ、サンスベリア、オリーブなど、北欧スタイルに合った種類を選んでください。
また、お手入れの簡単な多肉植物もおすすめです。
小鉢に寄せ植えをして、ちょっとした隙間スペースのアクセントにしてください。
北欧スタイルで魅力的な空間に仕上げる!
今回は、北欧ナチュラルインテリアのつくり方についてお話ししてきました。
温もりやあたたかさを感じられるお部屋からは、上質な時間が生まれます。
北欧ならではの家具や照明、インテリアアイテムを取り入れて、居心地の良い空間にしていきましょう。
この記事を参考に、ぜひ北欧スタイルにチャレンジしてみてください。