2階から聞こえてくる足音、大声、物を落とす音など、日常的に繰り返される騒音で悩んでいる方は多いようです。
特に木造アパートなどの場合には音が響きやすく、引っ越し直後から「失敗した……。」と思う方もいるかと思います。
アパートに住み慣れていない方は、どのように対処したらいいのか分からず、ストレスを抱えてしまうことがあるかもしれません。
木造アパートの騒音対策や、角の立たない対処法などをお伝えしていきますので参考にしてください。
木造アパートの2階からの騒音!一人で抱え込まないで
木造アパートは別の部屋の音が聞こえやすく、足音や排水音、生活家電の音などがハッキリと聞こえてくることがあります。
部屋の模様替えが好きな方が真上に住んでいると、家具を動かす音が大きく響き、落ち着かないことがあるかもしれません。
音に敏感な方は咳や話し声まで聞き取ってしまい、悩むこともあるでしょう。
筆者も木造アパートで生活したことがありますが、2階で真夜中まで子供が走り回っていたり、隣の部屋からにぎやかな話し声が聞こえたりして、なかなか寝付けないことがありました。
騒音で悩んでも、「自分が神経質なだけなのかな?」「苦情を言って、トラブルになったらどうしよう」と考えて、すぐには動けないのではないでしょうか。
「木造アパートを選んだ自分が悪いのかもしれない」と思って、我慢してしまうこともあるかと思います。
しかし、木造アパートは家賃が低いケースも多いですし、「他に住んでいる人がいるんだから大丈夫だろう」と考えてしまうこともあるでしょう。
それまで一戸建てに住んでいた方の場合は、ご自分がどの程度音に敏感なのか、知らないことも珍しくありません。
すぐに鉄筋コンクリートのアパートに引っ越したくても、労力や費用を考えると足踏みしてしまいます。
では、すぐにできる騒音対策にはどのようなことがあるのでしょうか。
騒音の発生源を特定!2階の別の部屋か、隣の部屋からかもしれない
深夜なのに騒音が収まらない時や、昼間でも大きな物音がひっきりなしに聞こえてくると、苦情を言いたくなるのも無理はありません。
しかし、騒音問題の解決を目指すためには、慎重かつ冷静に行動することが重要です。
親しくない入居者の部屋にいきなり押しかけて、すごい剣幕で苦情を言ったりしたら、事態が悪化することは言うまでもありません。
その後、顔を合わせた時に気まずい思いをしますし、もしかしたらこちらが悪者にされてしまうかもしれないのです。
ですから、まずは管理会社に相談するほうが賢明です。
直接大家さんから借りているのであれば、大家さんに連絡してみましょう。
その前に確認しなければいけないことは、騒音の発生源です。
真上からの騒音だと思い込んでいて、実際には2階の斜め上の部屋からだった、というケースもあります。
木造アパートで響きやすい重低音も、どこから響くのか分かりにくいものです。
騒音の発生源の特定は意外と難しく、騒音会社に調査を依頼するケースもあるのです。
勘違いして誰かに話さないように、まずは状況を正確に把握しましょう。
「どこから、いつ、どんな音が聞こえてくるのか」「頻度はどれくらいなのか」ということを頭の中で整理してから相談することをおすすめします。
騒音トラブルには辛抱強く対処しよう
木造アパートでの騒音トラブルは多いですが、騒音問題というのは簡単には解決しません。
どこまでが「生活音」で、どこからが「騒音」になるのかという感じ方には個人差があります。
2階からの深夜の物音についても、職場の勤務形態に合わせなければいけないことが原因で、意図的なことではないのかもしれません。
赤ちゃんの泣き声や子供が原因の物音などは特に、注意しただけで解決することは少ないでしょう。
しかし、我慢してストレスを溜め続けると心身の健康状態が悪化する可能性もあります。
急に我慢できなくなって壁を叩いたり、天井をついたりしてしまい、部屋にキズをつけてしまうことがあるかもしれません。
管理会社が間に入っても、相手が感情的になってしまい、話を聞いてくれなくなることもあります。
ベテランのスタッフや大家さんを信頼して、間接的に注意してもらったほうがいいでしょう。
場合によっては、管理会社から注意されて床にマットを敷いたり、スリッパを履いたりと、改善に向けて努力してくれる方もいるようです。
ですから、辛抱強く対処していくことが大切です。
騒音問題で相談しにくい理由
木造アパートの騒音について、管理会社や大家さんに相談する際に「自分が文句を言ったことが知られたらどうしよう」と悩む方もいるでしょう。
そのアパートで2部屋しか借りていないと、誰が貸主に連絡したのかすぐに分かってしまいますね。
また、1階には自分だけしか住んでいない場合、2階の住民に嫌がらせをされるのではないかと不安に思うこともあるかもしれません。
しかし、そうしたケースでも、「相手に知られても仕方ない」と勇気をもって管理会社に連絡したことで、解決に向かう場合もあります。
我慢して黙って退去してしまうと、後で入居してきた他の方が同じ悩みを抱えることになるかもしれないのです。
さらに、部屋同士の位置関係によっては騒音の連絡をしたことを隠せる場合もありますが、「どの部屋が困っているか」ということをハッキリさせないと話が進まないこともあります。
ですから、騒音について連絡する際は、「バレても仕方ない」とある程度覚悟してから行動にうつす勇気も必要です。
木造アパートの2階からの騒音!自分でできる対処法
ここまでは、管理会社や大家さんに連絡して相手に変わってもらうことについて書いてきましたが、ご自分でできる対処法もあります。
木造アパートの騒音は、たとえ軽くなってもゼロになることはないと思いますので、騒音対策について知っておきましょう。
●大きな家具を壁際に配置する
2階からではなく、隣からの騒音の場合ですが、家具を壁際に置くことで聞こえてくる音がやわらぎます。
本棚などの、高さと厚さのある家具なら効果は高いでしょう。
●吸音材を貼る
費用がかかってしまいますが、天井や壁に防音パネルなどを貼ることで、響いてくる騒音を小さくすることができます。
吸音材は通常は壁に貼ることが多く天井全体に貼るのは難しいですし、貸主の許可もとらなければいけませんが、最終手段として覚えておいてもいいでしょう。
●家具の上、もしくは床から天井に突っ張り棒を取り付ける
アパートのインテリアで大活躍する突っ張り棒ですが、騒音対策グッズにもなります。
伸縮性のある突っ張り棒を床から天井に向かって取り付けることで、振動音をある程度減らすことができるようです。
●防音カーテンにする
窓からの騒音対策として、防音性の高いカーテンを選ぶのも一つの方法です。
インテリア性の高い防音カーテンもありますので、気分転換にもなりますし、カーテンを交換してみるのもいいかもしれません。
●部屋を変えてもらうことができないか相談
騒音の頻度と大きさによっては、部屋を変えてもらうことができた方もいるようです。
1階ではなく、2階、もしくは最上階に引っ越すことができたケースもあります。
木造アパートの2階からの振動でサッシがガタつく場合の対処法
木造アパートで、2階の方が歩いたり大きな物を移動させたり、ドアを乱暴にしめたりすると、1階の真下や斜め下に住む方は騒音が気になることでしょう。
場合によっては、振動によって窓のサッシや引き戸がガタつき、部屋に大きな音が響き渡ることもあります。
引き戸の立て付けが悪いと、振動によって「ガタガタ」という音が発生します。
一時的な解決方法としては、窓のサッシや引き戸のレールの隙間に、何かを挟む方法があります。
紙を折り畳んで挟んでもいいですし、綿棒や厚地の布を丸めたものでも効果はあります。
市販の隙間テープを貼ってもいいでしょう。
挟んでいる間は開けることができなくなってしまいますが、就寝時にこうした対策をすることでスムーズに眠りにつくことができるかもしれません。
騒音で悩んだら管理会社か大家さんに相談しよう
木造アパートは音が響きやすいとはいえ、どんな音でも我慢しなければいけないわけではありません。
夜、眠ることもできないほどの音や、何度も繰り返し響いてくる音、大音量で流している音楽など、注意が必要な騒音もあります。
まずは、騒音の頻度と大きさを記録し、どこから聞こえてくるのかを探りましょう。
そして貸主に相談して、改善に向けて対処していただくようにしてください。
なかなか解決されなかったり、だんだん音に敏感になってしまったら、ご自分の部屋に防音対策を施すこともできます。