トイレはさまざまな汚れが集まる場所です。
なかなか落ちない頑固な汚れに困った経験はありませんか。
それは、もしかしたら使った洗剤が汚れに合っていなかったのが原因かもしれません。
この記事では、トイレ汚れの「水垢」に注目して、効果的な掃除方法をご紹介します。
お家のトイレを清潔に保つために、ぜひ参考にしてみてください。
トイレの厄介な汚れ「水垢」の正体は?
トイレに付く主な汚れには「水垢」「黄ばみ」「黒ずみ」があります。
トイレにはこのように数種類の汚れが付くため、掃除をする際にはその汚れが何であるかを見極めることが大切です。
ここでは、「水垢」に注目してお話をします。
水垢は、水道水に含まれているミネラル分(カルシウムやマグネシウム)が元になります。
見た目は白っぽくて、ザラザラとしているのが特徴です。
トイレの水を流して便器が濡れたり乾いたりするのを繰り返しながら、ミネラルが空気中の酸素や二酸化炭素とくっ付き白く固まるのが水垢です。
便器の中はコーティングがされているため水はじきが良く、便器内に水垢ができることは考えにくいですが、手洗い付きタンク部分や蛇口によく見られる汚れです。
水垢は放っておくとどんどん頑固な汚れとなり落とすことが大変になるので、なるべく早く対処しましょう。
そんな水垢は、アルカリ性の汚れです。
そのため、一般的な中性洗剤で掃除しても効果があまり見られないかもしれません。
アルカリ性の汚れには、酸性の洗剤がおすすめです。
次項では、トイレの水垢を効果的に落としてくれる、酸性の洗剤をご紹介します。
トイレ掃除におすすめ!水垢に効く酸性の洗剤3選
なかなか落ちないトイレの汚れには、強い洗剤を使えば良いという訳ではありません。
汚れの性質に合った洗剤を使うようにしましょう。
この項では、トイレの水垢に効果的な酸性の洗剤をいくつかご紹介します。
酸性の洗剤はツーンと鼻をつくニオイがするので、掃除の際は窓やドアを開けて十分な換気をしてから行ってください。
■【KINCHO:サンポール】
トイレ掃除と言えばコレというロングセラー商品で、誰もが一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
サンポールは塩酸が9.5%入っていて、酸の洗浄力にマイナスイオンの力を加えた高い洗浄力が期待できます。
この酸の力で、水垢だけでなく黄ばみにも対処できます。
なぜ黄ばみにも対処できるのかについては、後ほどお話しします。
■【純閃堂:水垢洗浄剤スケールパス 超強力仕様】
プロもご用達の業務用洗剤です。
研磨剤を含まず薬品の力だけで水垢を除去してくれます。
浸透力に優れ、短時間で水垢が落としやすいです。
■【ミヨシ:暮らしのクエン酸】
小さなお子さんがいらっしゃるご家庭や、薬品アレルギーの方がいる場合は、クエン酸がおすすめです。
クエン酸小さじ1に、水200mlを混ぜればクエン酸スプレーの完成で、トイレ掃除に大活躍します。
次項では、このクエン酸スプレーを使った水垢の掃除方法をご紹介します。
トイレの水垢をキレイに落とす掃除方法
それでは、手洗いタンク部分や蛇口に付くことが多い、頑固なトイレの水垢を掃除する方法をご紹介します。
ここではクエン酸を使った方法を例に挙げてみます。
《準備するもの》
・クエン酸
・水
・スプレーボトル
・キッチンペーパー
・使い古した歯ブラシ
《掃除手順》
①スプレーボトルにクエン酸小さじ1と水200mlを混ぜてクエン酸水を作る
②キッチンペーパーにクエン酸水を含ませ、水垢が気になる部分にかぶせる
③1時間程放置する
④キッチンペーパーをはがし、使い古した歯ブラシで水垢をこすり落とす
ポイントは、頑固な水垢をふやかしてから落とすことです。
酸の力でアルカリ性である水垢をじっくり分解することで、キレイに汚れを落とすことができます。
クエン酸は自然由来の成分なためいつでも安心して使うことができることもあり、特におすすめの方法です。
汚れが溜まると厄介な水垢掃除!予防策はある?
トイレの水垢汚れの正体と、キレイに落とす掃除方法はお分かりいただけましたでしょうか。
水垢は白っぽいため、汚れが溜まらないとさほど目立つことはありません。
しかし、もともと落としやすいはずの水垢ですが、汚れが蓄積されればされるほど容易には落とせない汚れになってしまいます。
水垢汚れを溜め込まない予防をしたいものですが、トイレを利用するたびに水を使い、手洗いタンクが濡れたり、蛇口に水が跳ねたりします。
水分が残ったところはどうしても水垢の元になるので、気になるようであれば、気づいたときに水分を拭き取るようにすると良いでしょう。
また、月に1度くらいのペースで前項でご紹介した水垢掃除を行うと、ひどい汚れになることを防ぐことができます。
次項では、水垢以外のトイレの汚れについてお話しします。
「黄ばみ」は水垢と似た汚れ?効果的な掃除方法
これまでトイレの水垢汚れに注目してきました。
水垢は、手洗いタンクや蛇口部分によく付く汚れでしたが、便器の中やその周辺の汚れも気になりますね。
もし「黄ばみ」が目につく場合、その汚れの原因はほとんどが尿石です。
尿石はどんな汚れかと言うと、尿に含まれるカルシウムが固まったものです。
カルシウムというと、水垢汚れの原因となるミネラルにも含まれているものでしたね。
つまり、尿石による黄ばみは、水垢と同じくアルカリ性の汚れになります。
そのため、黄ばみに関しても酸性の洗剤で汚れを落とす効果が期待できるのです。
普段のお掃除で落とすことができなかった黄ばみも、酸性の洗剤を使いトイレブラシでこすれば簡単に汚れを落とせるのでぜひ試してみてください。
水垢や黄ばみとは違う「黒ずみ」汚れの掃除方法
最後に、これまでお話ししてきた水垢や黄ばみとは違った種類の汚れである「黒ずみ」についてお話しします。
便器の水が溜まっている部分に、黒いリング状の汚れは付いていませんか。
黒ずみはひどくなると、普段のお掃除で使うような中性洗剤では落とせない汚れになってしまいます。
その理由は、黒ずみ汚れの原因がカビやホコリであるからです。
トイレは常に水が溜まっていて湿度が高い上に、細菌や汚れを栄養源としてカビが繁殖しやすいです。
さらに、水に含まれる鉄分が汚れと合わさり酸化して黒ずみになることもあります。
そんな黒ずみ汚れには、塩素系の漂白剤が効果的です。
塩素系漂白剤には、黒ずみの原因となる黒カビの胞子や菌を分解し、カビに含まれるタンパク質を分解する効果があります。
おすすめは、【花王:除菌洗浄トイレハイター】です。
即効性があり除菌効果も高いのが特徴で、掃除の後も汚れが付きにくくなる効果が期待できます。
使い方も簡単で、黒ずみに直接かけて、3分ほど放置したあと水を流すだけでOKです。
トイレブラシでこすれば、さらにキレイに汚れが取り除けるはずです。
もしトイレハイターがない場合には、「カビキラー」などの洗剤でも効果がありますのでお試しください。
トイレを清潔に!快適な空間に!
トイレがキレイだと、とても気持ちが良いものです。
毎日使うということもあり汚れやすいですが、清潔に保ち快適に使いたいですね。
そのためには、汚れの種類を見極めて、汚れに合った洗剤で対処することが大切です。
こまめにお掃除をしてキレイな状態にすれば、汚れが落としにくくなることも防げるでしょう。
今回ご紹介したお掃除方法はどれも簡単ですので、トイレを快適な空間に保つために、ぜひ参考にしてください。