賃貸のアパートによっては、湿気がこもりやすく、特に築年数が経過している古いアパートでは、カビが発生しやすくなるとも言われています。
浴室はカビが発生しやすいですが、上記のようなアパートだと、部屋の壁にもカビが発生することがありますよね。
賃貸の場合は、壁のカビによる汚れは、退去時に清掃代を請求されるなどのトラブルに繋がる可能性もあります。
今回は、壁にカビが発生した場合の対処法、予防法についてご紹介していきます。
アパートの壁にカビが発生した!原因は何?
カビがよく発生する場所として、真っ先に思い浮かべるのは、浴室ですよね。
しかし、アパートの構造上の理由や築年数が経過している古いアパートなどでは、浴室以外でもカビが発生しやすいことがあります。
リビングなどの部屋の壁にも、カビは発生する可能性があります。
カビは、見た目の問題の他にも健康上の問題もあるので、発見した場合は早めに対処しておきたいですよね。
まずは、カビが発生してしまう原因についてご紹介していきます。
原因を知ることで、この後の対処法、予防法がより効果的に行なうことができることもあるので、覚えておきましょう。
カビが発生する主な原因としては、「湿気」と「埃」があります。
住んでいるアパートが元々湿気のたまりやすい構造の場合もあるので、部屋には湿度計を設置して湿気を日頃から気にしてみるといいかもしれません。
湿気がこもることと、埃などがカビにとっての栄養であり、放置しておくとどんどん増殖していきます。
また、時間の経過と共に、除去しにくくなることもあるので、なるべく早めにカビを除去したいですね。
アパートの壁のカビは早めに掃除しよう!放置するとどうなる?
賃貸のアパートの場合は、壁にカビが発生しているのを発見したら、早めに掃除することが重要です。
もし、放置してしまうと、カビはどんどん増殖して、部屋全体がカビに包まれてしまうこともあります。
想像するだけでも恐ろしいことですよね。
そんな部屋で生活を続けることで、健康被害も出ますし、精神的にもよくありません。
また、賃貸の場合だとカビによる壁の汚れは、退去時に清掃代を請求されてしまうことにも繋がる可能性があります。
カビによる壁の汚れは、入居者が掃除を怠ったことが原因として考えられてしまう場合もあるので、その場合の清掃代の負担は入居者にある、と判断されることもあります。
このようなことから、退去時にトラブルに繋がる恐れがあるので、注意が必要になります。
あまりにも汚れが酷い場合には、請求される金額も相当なものになることも考えられるので、カビを発見した際には、早めに対処しなくてはならないでしょう。
アパートの壁に発生したカビの対処法
アパートの壁に発生したカビの対処法についてご紹介していきます。
部屋の壁でのカビ除去には、浴室のカビ除去と同じような洗剤が使えるわけではないので注意しましょう。
うっかり浴室用のカビ取り剤を使ってしまうと、壁の色落ちなどの原因になることがあるので、使う洗剤をよく考えなくてはなりません。
今回は、逆性石鹸を使った対処法をお伝えしていきます。
まずは、用意するものから確認していきましょう。
●用意する道具
・逆性石鹸オスバンS
ドラックストアなどで販売されています。
・スプレーボトル
100均ショップでも購入できます。
なくても問題ありませんが、あると便利なので用意できるようであれば、あったほうがいいです。
・新品の雑巾を数枚
使ったものではなく、新品を用意しましょう。
・マスク、手袋、メガネなどの保護具
カビを吸い込んだりしないように、用意しておきましょう。
以上のものを用意できたら、カビの除去をしていきましょう。
これより手順をご紹介していきます。
●手順①
まずは、オスバンSを約200倍に薄めましょう。
約5mlに対して、1ℓの水で薄めます。
●手順②
スプレーボトルに薄めたオスバンSを入れたら、カビのある箇所に吹き付けていきます。
そして、雑巾でカビを綺麗に拭き取っていきましょう。
スプレーボトルがない場合には、薄めたオスバンSで雑巾を濡らして絞ります。
その雑巾でカビを丁寧に拭き取ってください。
●手順③
カビを綺麗に拭き取ったら、雑巾で乾拭きしてその部分を完全に乾かしましょう。
濡れていると、またカビが発生してしまう可能性があるので、しっかりと乾燥させることが重要です。
アパートの壁のカビ掃除で注意することは?
アパートの壁に発生したカビを除去する際に、注意することについてご紹介していきます。
上記でも触れましたが、浴室のカビ掃除とは違い、浴室用の強力なカビ取り剤を使用すると、壁の色落ちなどの原因になる可能性もあります。
また、その部屋で小さなお子様やペットなどが生活する場合には、臭いが強いので、注意が必要になります。
強力なカビ取り剤は基本的に使用しないことが、ポイントとなります。
もし、カビが頑固でなかなか落とすことができない場合には、上記のことを考慮しながら、最終手段として使うことをおすすめします。
賃貸の場合は、壁の色落ちやダメージに、カビの汚れと同様に退去時に修復費用を請求される可能性もあることを覚えておきましょう。
しっかりと予防してカビが発生しにくい環境を作ろう!
アパートの壁にカビを発生させにくくするための予防法についてご紹介していきます。
上記でもご紹介したように、カビの発生の主な原因としては、「湿気」と「埃」があります。
そのため、定期的な換気で、部屋の空気を循環、入れ替えすること、こまめな掃除で埃をなるべく溜めないことが、予防法と言えます。
特に、部屋の隅のほうは空気も溜まりやすく、そこからカビが発生してしまうこともあるので、掃除の際には部屋の隅までしっかりと掃除することが重要になります。
また、湿気が溜まりやすい物件や、築年数の経過した古いアパートでは、除湿も意識的に行なうとよいでしょう。
最近では、エアコンなどで除湿することもできるので、そういった家電を活用するのも、おすすめです。
どうしてもカビが発生してしまう場合には?
カビの予防をしっかりとしていても、カビは発生してしまうことはあります。
その都度カビを除去していてもいいですが、その物件が特にカビが発生しやすい、というこもあるので、気になる人は1度大家さんや管理会社に相談してみることも必要になります。
そして稀に、「アパートの隣の部屋ではカビは一切発生せず、自分の部屋の壁だけカビが発生してしまう」なんてこともあります。
そのような場合は、何かしらの構造上の問題がある可能性もあるので、確認してみるといいでしょう。
それを理由に、大家さんや管理会社のほうから、クリーニング業者による施工がされる場合もあるので、チェックしてみましょう。
また、大家さんや管理会社が動いてくれない場合も少なからずあります。
「カビが気になり、どうしても我慢できない」という人は、残念ですが、引越しを検討することを視野に入れることになるでしょう。
日本の気候上、やはりある程度はカビが発生してしまうので、予防法と対処法を試し、なるべくカビの発生を抑えたいところです。
上手に除湿して定期的に掃除しよう!
湿気が溜まりやすい建物というものが確かに存在します。
退去時のトラブルを避けるためにも、早めに対処して、必要であれば、大家さんや管理会社に連絡することも重要です。
多くの場合は、しっかりと除湿を行い、定期的に掃除して、清潔な状態を保つことで、カビの発生をある程度抑えることができるでしょう。
今回ご紹介した対処法、予防法を活用して、カビを早めに除去していきましょう。