カラーボックスにカビが生えた経験がある方も、多いのではないでしょうか。
購入しやすく、使い勝手の良いカラーボックスですが、使用環境によっては湿気がたまりやすくなります。
そこで今回は、カラーボックスにカビが生えた場合の対処法や予防策をご紹介します。
カビが生えてしまったカラーボックスのDIYアイディアもご紹介するので、カラーボックスを処分しようか迷っている方も、この記事を読んでみてください。
カラーボックスにカビが生えてしまう原因
カラーボックスにカビが生えやすいことをご存知でしょうか。
カラーボックスにカビが生えやすい理由は、次に記載する3つです。
①風通しが悪い
カラーボックスは物を収納するために使用する方が多いのではないでしょうか。
物をたくさん置いたり、箱などを収納に使用するなど、カラーボックスは風通しが悪くなりがちです。
②設置場所が悪い
壁にくっつけてカラーボックスを設置したり、湿気の多い場所や、押し入れなどの風通しが悪い場所に置くことで、カビが生えやすくなってしまいます。
③湿気を吸収しやすい
多くのカラーボックスは裏側が加工されておらず、合板がそのままの状態です。
加工されていない分、湿気を吸収しやすいです。
また、使用している木材も数種類の板を張り合わせた合板のため、端から湿気を吸収してしまいます。
次項では、カラーボックスにカビが生えてしまった際の対処方法をご紹介します。
カラーボックスにカビを発見!最初に行う対処方法とは
カラーボックスは風通しが悪くなりやすく、湿気を吸収しやすい作りのため、カビが生えやすいです。
カビを放置しているとどんどん広がってしまいます。
カビが生えているのを発見した際は、正しい方法で対処しましょう。
時間がなく除菌まで今すぐにできない場合でも、これからご紹介することだけはやっておくと良いでしょう。
①カビの範囲を確認する
カラーボックスの一部分にカビを発見したとしても、別の箇所にもカビが生えている可能性があります。
収納していた物を全て取り出し、裏側や側面、床面など隅々までカビが生えていないか確認しましょう。
また、収納していたものにもカビが生えている可能性がありますので、よく確認してみましょう。
②移動させる
すぐに除菌等の対処ができない場合は、換気できる場所へ移動させましょう。
外やベランダなどに移動させるのが安心です。
移動させた後は、できるだけ早くカビの除菌を行います。
除菌方法は次項で詳しくご説明します。
カラーボックスのカビ対処!まずは除菌!
カラーボックスにカビが生えてしまった際は、換気できる場所で除菌を行います。
カビは放置しているとどんどん広がってしまいますし、カビの胞子も飛んでしまいます。
カビを発見したら、なるべく早く除菌を行いましょう。
では、カラーボックスに生えたカビの対処方法をご説明します。
【使用するもの】
・アルコール除菌スプレー
・ティッシュやペーパータオル
・ビニール袋
【作業手順】
①カビを拭き取る
カビが生えている箇所を確認したら、拭き取っていきます。
ティッシュやペーパータオルなど、使い捨てできるものにアルコールスプレーを吹きかけ、カビを拭き取ります。
タオルや雑巾を使用すると、カビの胞子を広げてしまう可能性があるので、使い捨てできるものが好ましいです。
拭き取った後のティッシュなどはビニール袋に入れて口を縛り、カビ胞子が飛ばないようにして処分します。
アルコールスプレーを使用する方法をご紹介しましたが、カビの除菌に塩素系漂白剤を使用すると思われる方もいるのではないでしょうか。
塩素系漂白剤はカビの除菌自体には向いていますが、カラーボックスの木材を傷めてしまう可能性が非常に高いです。
そのため、カラーボックスのカビ対処には、アルコールタイプの除菌スプレーを使用するのが良いでしょう。
アルコールは水分がすぐに蒸発するので、カラーボックスが湿ってしまうこともありません。
しかし、頑固なカビなど、どうしても塩素系漂白剤を使用したい場合もあるかと思います。
その場合は、キッチン用のハイターなどを水で薄めて、使用してみるのも良いでしょう。
使用する際には、目立たない場所での試し拭きが必要です。
拭き取りきれなかったカビは、紙やすりや歯ブラシなどでこすり落とします。
②乾燥させる
しっかりとカビを拭き取ったら、カラーボックスを乾燥させます。
カビが生えるということは、カラーボックスが湿気を吸収してしまっています。
カラーボックスにたまった湿気を取り除くために、風通しの良い場所に半日ほど放置し、乾燥させてください。
カビの再発生を防ごう!具体的な予防策
カラーボックスのカビを取り除き、しっかりと乾燥させたら、再び使用することができます。
しかし、そのまま使用してしまうと再びカビが発生する可能性があります。
カビを取り除いた後は、しっかりとカビ予防をしましょう。
カラーボックスにカビ予防をする場合は、新品のものか、しっかりとカビへの対処をしたものにだけ有効です。
それでは、カラーボックスのカビ予防策をご紹介します。
①裏面を加工する
カラーボックスは裏側からカビが発生することが多いです。
なぜなら、カラーボックスの裏側は木材がむき出しのままなので、そこからどんどん湿気を吸収してしまうからです。
カビ予防には、カラーボックスの裏側を加工し、空気に触れないようにしてしまうのが効果的です。
裏側を加工するといっても、難しいことではありません。
塗料をカラーボックスの裏側に塗ったり、ガムテープやシートなどを貼るだけです。
使用する塗料は、カビ予防効果のあるものが好ましいですが、他のものでも塗らないよりは良いでしょう。
②カビ防止剤を使用する
家具専用のカビ防止スプレーを使用して、カビを防止します。
カビ防止スプレーは、表記に従って定期的にスプレーしましょう。
カビの対処と予防が済んだら設置環境を見直そう!
カラーボックスのカビ対処を済ませても、設置する環境が悪ければまたカビが生えてしまいます。
カラーボックスを設置する際は、次の4点に気を付けて、湿気をためこまないようにしましょう。
①壁との隙間をあける
壁にくっつけてカラーボックスを置いてしまうと、裏側の通気性が悪くなり、湿気がこもってしまいます。
壁との隙間は、できれば10センチ、最低でも5センチはあけるようにしましょう。
②押し入れやクローゼットへの設置は避ける
押し入れやクローゼットは通気性が良くありません。
湿気がこもりやすく、カラーボックスにカビが生える可能性が高くなってしまいますので、設置しないほうが良いでしょう。
押し入れやクローゼットの収納には、メタルラックなどが適しています。
③換気をする
こまめに部屋の換気をしましょう。
部屋の換気をして湿気を追い出すことで、カラーボックスのカビだけでなく、他の家具などのカビ対策にもなります。
③収納方法を見直す
カラーボックス全ての段に、物をぎっしり収納していると、風通しが悪くなってしまいます。
全ての段に物を収納するのではなく、どこか1段は写真や小物を飾るスペースにするなど、ゆとりをもたせて収納することで、空気の流れができてカビ対策に有効です。
カビが生えたカラーボックスをDIYで使えるように!
カラーボックスにカビが生えてしまった場合、しっかりとカビを対処しても、色素が残ってしまう場合があります。
「捨てるほどではないけれど、このまま使うのはちょっと…」と思うことがあるのではないでしょうか。
そんなときは、カラーボックスをDIYでまた使えるようにしましょう。
カビが生えてしまった箇所別に、DIYのアイディアをご紹介します。
●上側や側面
上の板や側面に気になる箇所がある場合、デザインシートなどを全面に貼ることで隠すことができます。
今は100円ショップなどでもさまざまな種類のデザインシートを購入できるので、好みの柄にすることができます。
●仕切りの板
真ん中の仕切りの板にカビが生えてしまった場合は、デザインシートで隠すこと以外に、取り払ってしまうという選択肢もあります。
しかし、仕切りの板を取り払うと強度が落ちるため、横向きに設置するなど使用方法に工夫が必要です。
●裏側の板
カラーボックスで最もカビが生えやすいのが、裏側の板です。
裏側の板がカビてしまった場合は、取り払って使用するのがおすすめです。
とても通気性が良くなりますし、壁との距離を気にせずに済みます。
カビ予防してカラーボックスを使おう!
人気のカラーボックスですが、カビが生えやすいというデメリットもあります。
しかし、カビ予防をすることで安心して使用することができます。
カラーボックスを購入した際は、カビ予防を忘れずに行いましょう。
そして、使用しているカラーボックスも、定期的にカビが生えていないか確認することをおすすめします。
安価で購入することができて使い勝手が良いカラーボックスを、安心して使用できるようひと手間加えてみてください。