DIYがお好きであれば、「自分でベッドをつくってみたい!」という方もいらっしゃるはずです。
しかし、一からベッドをつくりあげるのは、少々難易度が高いですよね。
そこでおすすめなのは、市販のカラーボックスを使ったリメイク術です。
この記事では、カラーボックスベッドのつくり方や、カラーボックスのアレンジ方法を中心にお伝えしていきます。
カラーボックスをリメイク!機能的なベッドのつくり方
今回はワイドタイプのカラーボックスをリメイクして、下部に収納スペースのある機能的なシングルベッドをつくりたいと思います。
ヘッドボードのないシンプルなデザインです。
それではさっそく、カラーボックスベッドのつくり方をご紹介します。
まずは、必要となるものから準備していきましょう。
【用意するもの】
・組み立て前のカラーボックス(A4サイズ・3段タイプ):5台
・2×4材(長さは207cm程度):7本
・ボンド
・ネジ
・ドライバー
【作業手順】
①カラーボックスを組み立てていく
付属の組立説明書通りに組み立てていきますが、「背面の板」と「底面の板」は外しておきます。
その状態でカラーボックスを倒し(上向き)、ベッド下の収納スペースとなる部分をつくります。
カラーボックスの底面となる予定だった板を、「コの字」状(底面を外した状態)になっているところに床と平行になるよう入れ、ボンドで接着してください。
(※この部分が収納スペースの底面となるイメージです)
この作業を繰り返し、カラーボックス5台分つくります。
②全てのカラーボックスを並べる
隙間なくカラーボックス5台を並べていくと、シングルベッドサイズになるはずです。
このとき、カラーボックス同士を接着する必要はありません。
③カラーボックスの上に2×4材を固定する
ベッド面となる部分には2×4材を7本取りつけます。
それぞれ等間隔に並べ、ドライバーとネジを使って固定していきましょう。
これで、収納スペースつきのカラーボックスベッドが完成します。
【作業上の注意点】
・軍手や手袋をはめて作業すること
・カーペットや布などが敷いてある、やわらかい床の上で作業すること
・ネジのサイズに合った工具を使用すること
リメイク上級者ならカラーボックスベッドを塗装してみよう!
前章では、カラーボックスをリメイクしたベッドのつくり方をお伝えしました。
よりオリジナリティを出したいときには、自作のカラーボックスベッドを塗装してみましょう。
【用意するもの】
・サンドペーパー(240番)
・プライマー(塗料用下地)
・ペンキ
・コテ、ローラー、刷毛など
・ニス
【作業手順】
①カラーボックス部分をサンドペーパーでヤスリがけする
表面のコーティングを落としていきます。
②全体にプライマーを塗る
ペンキの色をきれいに見せるための作業です。
③ペンキを塗る
広い部分はローラーなどが適していますが、細かい部分は刷毛で丁寧に塗っていきましょう。
(※何度か重ね塗りすると発色がよくなります)
④ニスを塗る
ペンキが乾いてからニスを塗ります。
【作業上の注意点】
・室内で作業する場合には、必ず換気をすること
・汚れてもいい服装で作業すること
これで作業は完了となりますが、塗装初心者の方には「オイルステイン」をおすすめします。
一般的なペンキとは違って粘度が低いため、塗りムラを気にすることなく作業できます。
また、乾燥するのも早いため時短になります。
塗装するよりもお手軽なアレンジ方法をご紹介!
カラーボックスベッドの塗装方法をご紹介しましたが、「もっと手軽に雰囲気を変えたい!」という方もいらっしゃるでしょう。
そんな方には、リメイクシートを使ったアレンジをおすすめします。
リメイクシートとは、文字通り「リメイクを実現させるシート」で、裏面はシール状になっています。
本格的な壁紙のように、水やノリを使用する必要はありません。
近年はインテリアショップやホームセンターだけでなく、身近な100円均一ショップでも購入することが可能になりました。
カラーリングやデザイン、質感なども種類豊富になってきており、ますます人気は高まっています。
ただし、カラーボックスベッドのような大きなものに貼っていく場合は、ネットショップなどで手に入る大判サイズのほうが適しているかもしれません。
作業途中でリメイクシートが不足しないように、あらかじめ少し余裕を持ったサイズのものを準備しておきましょう。
間仕切りラックもカラーボックスでリメイク!
ベッドサイドに「間仕切りラック」を活用しているインテリアコーディネートを見かけませんか?
間仕切りラックを導入することで、空間にメリハリがつきますし、ベッドスペースの目隠しにもなります。
そんな間仕切りラックですが、実はカラーボックスをリメイクしてつくることができます。
同じ大きさのカラーボックスをいくつか並べるだけでも、立派な間仕切りラックになりますが、背面の板を外して利用するのがおすすめです。
背面の板がなくなることで、程よい抜け感が生まれます。
しかし、抜け感ばかりが増してしまえば、目隠し効果は薄れてしまいますから、雑貨や小物をうまくレイアウトしていきましょう。
また、自作の間仕切りラックに生活感の出やすい日用品などを収納したいときには、カラーボックスサイズのカーテンやインナーボックスなどを取り入れてみましょう。
見せるところは見せる、隠すところは隠すといったアレンジで、お部屋もすっきりとした印象になります。
とっても便利!カラーボックスの活用アイデア
ここでは簡単に、カラーボックスを活用したリメイクアイデアをご紹介していきます。
ベッドや間仕切りラックだけでなく、さまざまなアイテムがつくれますよ。
●調理器具などが収納できる「キッチンカウンター」
カラーボックスを連結させ、天板を取りつけることでキッチンカウンターを自作することができます。
防水仕様のカッティングシートを使ってリメイクすれば、水気のあるキッチンでも安心して活用することができるでしょう。
●中に荷物が入る「ベンチ」
カラーボックスを横に倒すと、人が座れるベンチに早変わりします。
中には空間があるので、隠し収納スペースが生まれます。
座面となるスペースには、座布団やクッションを配置してみてください。
●子供のごっこ遊びに「キッズキッチン」
小さなお子さんのおままごと遊びに使えるキッチンを、カラーボックスでつくっている例があります。
カラーボックス部分が土台となり、その上にコンロや流しとなるパーツを配置していくイメージです。
取っ手つきの扉を設置してあげると、より本格的な仕上がりとなります。
ベッドは木製パレットでつくることも可能!
ここまでは、カラーボックスを使ったリメイク術などをご紹介してきましたが、ベッドをDIYするのであれば「木製パレット」も便利です。
木製パレットとは、倉庫などで使用されている荷役台のことで、近年は手軽でおしゃれなDIYアイテムとして人気になっています。
もともとフレーム状に組みあがった木製パレットなら、ただ並べるだけでベッド本体ができあがりますから、よりお手軽なのではないでしょうか。
また、カラーボックスにはない木材の風合いも魅力的です。
素材そのもののよさを感じられ、海外風の武骨なインテリアスタイルにもマッチします。
ただし、今回つくり方をご紹介したカラーボックスベッドよりも収納力は劣ります。
さらに、実際に現場で使用されていた木製パレットからは、カビや害虫が発生する可能性も高まりますので、新品のものを用意するのがおすすめです。
カラーボックスでベッドをつくってみよう!
今回は、カラーボックスベッドのつくり方や、カラーボックスのアレンジ方法などをご紹介してきました。
カラーボックスを使ったリメイク術は、手軽でありながら本格的な仕上がりとなるのが魅力です。
ベッドや間仕切りラックだけでなく、キッチンカウンターやベンチなどのインテリアアイテムをつくることができます。
また、自分でベッドをつくるのであれば、木製パレットを使用する方法があるということも覚えておいてください。