カーペットの値段相場をチェック!基本知識も学んでおこう!

最終更新日:2019/04/19

一口に「カーペット」と言っても、さまざまな種類のものが市場に出回っています。

また、値段もピンからキリまであるので、購入時にどの程度のものにすればいいのか迷ってしまうことでしょう。

まずは、カーペットの値段相場や基本知識を知った上で、予算と目的に応じたカーペットを探すのがベストです。

頻繁に購入するものではないので、しっかりと確認してから選びたいですね。

「ラグ」と「カーペット」と「絨毯」はどう違うのか?

インテリア用品の売り場では、「ラグ」や「カーペット」、「絨毯」という表示を目にします。

カーペットの値段相場を見ていく前に、まずはこの3つの違いについてご紹介しましょう。

ラグは、約三畳ほどのサイズまでの敷物のことを指します。

カーペットは、ラグよりも大きいサイズのもののことを言います。

そして、絨毯においてはカーペットと同じと考えていいでしょう。

しかしながら「絨毯」と聞くと、ペルシャ絨毯を代表に、高級感があるイメージを持っている方が多いのではないでしょうか。

それに比べてカーペットには、少しカジュアルな印象がありますね。

では次に、表面の違い、肌触りについて掘り下げてみましょう。

ラグに関しては、コットンのものや、編んだものなどがあります。

それに対して、カーペットは基本的にベースの生地から糸が出た状態の「パイル」と言われる形状になっていることが多いです。

そのパイルの状態によって、カーペットは、およそ3つのグループわけることができます。

毛先をカットしたもの、ループ状になったもの、そしてカットしたものとループになったもののミックス型の3タイプです。

カットタイプとループタイプにもそれぞれ種類がありますが、だいたいこの3タイプに大別できます。

カットタイプは、毛先をカットされているので、触り心地が爽やかな印象です。

ループタイプは耐久性に優れており、感触がなめらかです。

ミックス型は、見た感じのデザイン性が豊かになります。

カーペット繊維の種類いろいろ

カーペットの繊維の種類、素材によって使用目的が変わります。

また、値段の相場も変わってきます。

●ウール

・吸音性や吸湿性に優れているウールは、汚れにくく、汚れても落としやすい特徴があります。

・天然素材なので、調湿効果があります。

・クッション性と保温性も優れているので、リビングに向いています。

・毛玉ができやすいのが弱点です。

・ウールの種類により値段が上下します。

・価格は高めです。

●アクリル

・ウールに似た風合いですが、吸水性があまりないので、水溶性の汚れが付きにくいところがあります。

・静電気が起こりやすい特性があります。

・毛玉ができやすいです。

・高めの価格です。

●ナイロン

・1年中使えます。

・汚れにくいです。

・柔らかいので、思い家具の跡が残りにくいです。

・他の化学繊維に比べて価格は高めです。

●ポリプロピレン

・軽くて硬く、耐久性に優れています。

・毛玉が出にくいです。

・硬いので家具の跡などが残りやすい欠点があります。

・ナイロンよりも低価格です。

●ポリエステル

・シワになりにくく、また熱に強く縮みにくい特徴があります。

・毛玉ができにくいです。

・低価格でポピュラーな素材です。

●アクリル

・ウールに似て肌触りがよく、保温力が高いのが特徴です。

・フェイクファーのカーペットにも使われます。

・毛玉ができやすいです。

・価格は高めです。

カーペットの値段の相場

本題である、カーペットの値段の相場についてご説明します。

もちろん前述しましたように、素材によって価格は大きく変わります。

シルクやウールといった自然素材は高級です。

それに比べて低価格なのは合成繊維ですが、その中でも比較的高めなのはアクリルです。

ウールに似た特徴があり、ウールよりは手が出しやすいという意味で人気があります。

ここでは、「ウール」と「合成繊維」の値段相場を、6帖サイズのカーペットで比較してみたいと思います。

●ウール

ペルシャ絨毯を含めると、上限は何千万円のものまであります。

しかし、安いウールを使用していれば、5千円程度で手に入るものもあります。

相場としては、3~5万円といったところです。

●合成繊維

安いものならば、2~3千円のものもありますが、ある程度満足できるものを希望するならば、1万円前後が相場と言えます。

ウールのものも、合成繊維のものも、電化製品と同じで、機能が加わると値段も上がっていきます。

では、どのような機能があるのか代表的なものをご紹介します。

○防汚・撥水

○遊び毛防止

○防音・遮音

○防炎

○防ダニ

○抗菌加工

○ホットカーペット対応

○床暖房対応

また、裏地加工においても、ポリエステル不織布貼りのものや、すべり止め加工のものなどがあります。

パイルの長さや密度などによっても、値段は随分変わってくるので、外せないポイントと妥協点とを考えながら、探していくのがいいのではないでしょうか。

カーペットの値段の相場比較「ネットか実店舗か」

では、実際にカーペットを探す場合、ネットか実店舗ではどちらがいいのでしょうか。

結論から申しますと、カーペットの値段の相場に違いはありません。

理想を言えば、オンラインショップも運営している実店舗に行くのがおすすめです。

自宅でじっくりオンラインショップの商品をチェックして、お気に入りが見つかったら商品を実店舗で確認するのがベストでしょう。

色の感じや触り心地など、百聞は一見に如かずです。

しかし、実店舗では広さに合わせた展示しかできず、販売するにも限りがあるので、オンラインショップのほうがバリエーションが多い場合もあります。

また、オンラインショップのみの展開をしているショップでは、実店舗運営の経費分の削減により、価格が安く抑えられており、種類も豊富です。

感触を確かめたい人向けに、カットしたカーペットをサービスで送っている店もあります。

送料無料や古いカーペットの回収、メンテナンスなど、各メーカーや販売店はさまざまなサービスを行っており、買いやすい環境が整っていると言えます。

余談ですが、実店舗でもオンラインショップでも、トータルでインテリアをコーディネートしたければカーテンやクッションなども扱っている店がいいでしょう。

カーペットに合わせて、カーテンやクッションなどのカラートーンを合せることができます。

高級カーペットの値段の相場

次に、高級カーペットの値段相場も見てみましょう。

●段通

手織りカーペットの一つで「段通(だんつう)」というものがあります。

綿やジュートの経糸に羊毛などのパイルを、1本1本手で結びつけて、さらにいろいろなの色の糸を織り込んで模様を表すものです。

ペルシャを中心とした中近東でつくられ、シルクロードを経て中国に伝わったカーペットです。

段通は、ペルシャ絨毯と言われるものが一番有名ですが、トルコや中国、日本でも堺や鍋島段通があります。

シルクやウールなどの素材、きめの細かさで値段は大きく変わります。

6帖サイズで10万円は下らないものが多くあります。

●ウィルトンカーペット

ウィルトンカーペットとは、基布とパイルを同時に織る機械織りのカーペットのことです。

18世紀の中期にイギリスのウィルトン市で初めてつくられました。

織りのカーペットとしては最高級品でしたが、機械が発達し、現在では比較的低価格で取引されています。

6帖なら4~5万でも入手できます。

低価格カーペットの利用方法

合成繊維のものを中心に、低価格のカーペットが流通しています。

海外製品が中心ですが、色も豊富です。

値段の相場としては、6帖で2千円台のものもあります。

ただし、洗濯が不可のものだったりするので、注意が必要です。

使い捨ての感覚で、「汚れたら捨てて新しいものと交換する」といった方法であれば使い勝手はいいです。

小さい子どもがいる家庭や、ペットを飼っている家庭では、こういった方法も有効かもしれません。

また、低価格のカーペットで洗濯可能なものでも、クリーニングに出すと費用はやや高額になります。

1帖あたり、1,200円前後が相場となり、高級品ですと価格ももっと上がります。

場所によっては、低価格のカーペットが購入できるくらいの価格になる場合があります。

クリーニングに出さずに済むよう、おうちで頻繁に汚れを落とすように心がけることも大切です。

このように、清潔に使うことができるようでしたら、低価格帯のカーペットの使用もいいでしょう。

しかし、マンションなどにお住まいで、階下の人への足音などが気になる方は、多少は値が張りますが、しっかり防音の機能が備わったカーペットを使用することをおすすめします。

予算を組んで、目的に応じたピッタリのものを見つけよう!

置く場所や家族構成、住居環境によって、カーペットを使用する目的は変わります。

また、カーペットは部屋の印象を左右するので、値段が安いからといって色を妥協するのは後々後悔のもとになります。

目的に応じて予算を組んで、機能や素材感も調べた上で、相場を参考に、満足できる価格のものを選ぶのがおすすめです。